3835d1b9a5-1253111104.png うんちくパート

 ハセガワ
  「宗教的に縛りのあるヨーロッパ諸国の場合、
  十二指腸を取り出した後の死体については、
  おおむねそのまま破棄されているようね。
   これについては欧米の捕鯨船団が鯨の脂を取った後、
  鯨肉を食用にせずに全て捨てていたのに通じるものがあるわね。
   現代人的倫理は彼らには存在しなかったし、
  当時の時代背景を無視して歴史を非難するべきではないと思う。
  彼らには彼らの倫理があって
  それに従っていたに過ぎないのだから。

   当時で言う領地とは領主が王や法王から、忠誠の対価として
  受け取った所有物だったし、領民は領地の付属物に
  過ぎなかった。
   つまり当時の領民は領主の所有物だったのね。
  自らの所有物をどうしようと、所有者の勝手ってことね。


「チーズの話」  第6話


おばさんにムチでお尻を折檻された。
肌着に付いた血がカサカサして痛かったし、何日も椅子に座れなかった。
叔父様は怒鳴ったり叩いたりしなかったけど、悲しそうにため息をついた。
あの日から寝室のドアに外側から鍵をかけられてしまって、
一歩も部屋から出してもらえなくなった。

流動食以外の物を食べると腸に負担がかかってしまい、
私は長く生きられなくなってしまう。
だから、みんなが私の事を怒ったのだ。
二人の厳しさは、同時に私への優しさだ。
自分のワガママで叔父様達に心配をかけてしまった。
顔から火が出る思いだった。

<< Back || Next >>


|| チーズの話  Top | CG | Profile | BBS ||