![]() |
うんちくパート
ハセガワ |
「チーズの話」 第7話
日長一日、私は寝室のベットの上にいる。おトイレに行くとき以外、寝室から出してもらえない。
日当たりの良くて小さなこのお部屋。それが私の世界の全て。
だから沢山の手紙を書いた。まだ一度も返事は来ない。
それでも手紙を書く。
同じような内容にならないように書いていたら、くじけそうになった。
だから同じ事ばかりでもいいから、手紙を書いた。
みんなどうしているんだろう。元気でいて欲しい。会いたい。
出来るなら空を飛んで会いに行きたい。でもここから出られないし、それに叔父様に申し訳ない。手紙を書くこと以外はやることがなかった。たとえ何かが出来てもひもじくて何もする気が起きない。
いつもおばさんが濡れタオルで体中を拭ってくれる。
さっぱりとして、拭い終わる頃には体中が熱くなってぽーっとして気持ちよかった。だから寝る前にベッドの中で同じようにしておまたの恥ずかしい部分をさすってみた。