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「えっとね。おじさまがね。私の病気を哀れんで、悲しそうな顔をするときにね。目の中がね。サーって開いて大きくなるの。」 「それが嘘をついたときの彼の癖だって言った」 「そう。おじさまは嘘をついてる。だから思うの。おじさまは本当に嘘がつけない人で、ホントは嘘なんてつきたくないんだろうって…」 「なんでそうなるのよ!」 少し考える。夢の中だからか、感情の起伏がなくて冷静に考えられた。 「多分、私はおじさまのことをお父さんとしてじゃなくて、男の人として好きなんだと思う。だから、信じる理由を探してたし、おじさまの目を信じた。だから私はおじさまの嘘を信じるの」 「あなたは馬鹿よ。」 死に神さんが泣いてる。 「そうね。認める…。だから、泣かないで。こんな馬鹿な子のために泣いちゃ駄目」 自分のことを心配してくれる人がいるのは、とても嬉しい。 死に神さんって、素っ気なさそうで、でもいい子だと思った。
「ところで、変わった服ね?」 |