fdaf5b4887-1271947948.png  熱が下がっても、立ち上がって外に出て散歩できるほど体力は回復しなかった
 やれることはベッドのなかで家族やプルスカルに宛てた手紙を書くことくらい。
 プルスカルからのお返事は三日もかからず届いた。
 ピリオドを少し横にのばす癖が愛おしい。

 私が意識を失っている間におじさまはお仕事でまた出かけていってしまった。
 寂しい。
 でも、なかなか体力が戻らなくて、髪も、肌も荒れ放題だったから、複雑な気分。

 プルスカルとしての私にお手紙の返事を書くことでおじさまに負担をかけていないか心配だった。
 でも、嬉しくてすぐに返信する。
 もしかしたら大きいかもしれない、でも、初めての小さな私のわがまま。
 そして最後のわがまま。

 もうすぐ私が食べたチーズの魔法が解ける。

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