fdaf5b4887-1273321509.png  不意に蛍光灯の灯りが消えた。
 窓がない部屋に訪れた完全な暗闇。
 私はそこから動けなくなった。

 どれだけの時間が過ぎたか分からない。
 10分なのか、1時間なのか、それ以上なのか。それ以下なのか。

 また不意に一線の光が私を照らした。
 この部屋を出る時が来た。
 モラトリアムの時間は完全に終わってしまった。
 私は生きたまま解体される。

   だから、まばゆい光の中におじさまを見た瞬間、すがりつくような安堵感が体中を満たした。

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