どれだけの時間が過ぎたか分からない。 10分なのか、1時間なのか、それ以上なのか。それ以下なのか。
また不意に一線の光が私を照らした。 この部屋を出る時が来た。 モラトリアムの時間は完全に終わってしまった。 私は生きたまま解体される。
だから、まばゆい光の中におじさまを見た瞬間、すがりつくような安堵感が体中を満たした。
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