「鮭児の時知らずタン」 第49話
夜が明けてきても、二人は歩き続けました。かすかに陸のニオイがして、何となく勢いで歩き続けていました。時知らずタンはこのまま何処までも歩いていけるような気がしました。でも、急にお姉さんは立ち止まりました。
「シャチだ…」
時知らずタンは驚いて、上を見るとシャチが水上で波に流されていました。
「あの時のシャチだ…」
「うん、でもあの人、死にかけてる」
そう言うとお姉さんはシャチに近づいていきました
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