雨乞岳(あまごいだけ)1991年3月30日  

色々なルートがある中で、ひょっとしたら一番時間のかかるコースを選んだの かも知れないのですが、
ちょっと長距離を歩きたいと思い、甲津畑〜ツルベ谷出合〜杉峠〜雨乞岳〜清 水頭〜大峠〜ツルベ谷
出合〜甲津畑の予定で出発しました。  

暗いうちに歩き出したので、いきなり道を間違えるというドジをやってしまい 、ヘッドランプを持っ
てこなかったのを深く反省。 

ツルベ谷出合まで、2時間という単調な林道歩き・・・を予想していたのです が、雪雪崩により踝ま
でずっぽりと埋まってしまうぬかるみ有り、崖崩れで道が切れているところ有 り、橋が落ちていて、
靴も靴下もぬいで川を渡らなければならないところ有り、なかなかどうして、 この2時間だけでヘト
ヘトになるほどのものでした。 

また、大きな角張った石がゴロゴロしていて、急登ではないのに本当に歩きづ らい道でした。 
最近この道はあまり人が入っていないのかも知れないという気もします。

唯一好運だったのは、向山鉱山跡付近で一対のシカの角を拾ったことです。シ カの習性も知りませんが、
生え替わったにでしょうか??この後、この角の落とし主に出会えるかと少し 期待しながら歩きました
が、ついにその姿は現れませんでした。  

何度も沢を横切り、水には不自由しないところでしたが、導標が少なく、また 、数少ない導標にも書か
れている時間が、かなり実際と違っていたりして、しんどい思いをしました。  

さらに、ツルベ谷の出合あたりから、残雪があり、杉峠に近づくにしたがって 、登山道もかくれるほど。 
残雪には、2〜3種類の動物の足跡がついています。

スパッツをつけ、拾ったシカの角をピッケルがわりに、どうやら杉峠までたど りついたのは予定を45
分もオーバーしてからでした。 
ここから雨乞岳まで40分ほどの行程のはずですが、思いの他多い残雪とガス のため道が分からず、お
まけに腰のあたりまでずっぽりとはまりこんでしまう状態ではこれが単独行の 限界というものでしょう。

結局ここでひきかえしました。  

帰りは、何度も休憩をとり、写真をとったり、双眼鏡を出してバードウヲッチ ングしたりと、ゆっくり
春の近づいた山道を歩いてきました。何種類もの鳥の鳴き声には心洗われる思 いがします。  

しかし今回は、予想していなかった事態が幾つかあり、精神的に大変疲れてし まいました。  
残雪の無くなる頃に再度挑戦したいと思います。  


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