御在所岳・国見岳 1991年8月1日

 

梅雨はとっくに開けたというのになかなかはっきりしない天気が続きます  

今日は、御在所岳から国見岳への山行です。 
前回登った鎌が岳と同じ鈴鹿スカイライン沿いの武平峠からの登りです。  
御在所岳は鈴鹿では最もよく知られ、また、観光化された山で、三重県側から はロープウェイまでついて
いるので、普通の観光客でも賑わうところです。
従って、登山道も幾つか整備されており、「表道」・「中道」・「裏道」など という言い方で呼ばれてい
ます。

今日のルートは「峠道」と言われているようです。 数年前、鈴鹿スカイライ ンを通って湯の山温泉まで
行き、このロープウェイで頂上へ行ったことがありますが、改めて自分の足で 登り直したような格好にな
りました。  

さて、車で武平峠下の駐車場へ着いたのが8:30。ところがなんとこんな所 にテントをはっている香川
ナンバーの車がありました。
小生いつも出だしでよくつまずくのですが、この日も例外でなく、車を止める や否や数匹の大きなスズメ
バチ(?)に車を取り囲まれ出るに出られずしばらく様子を見る羽目になりま した。車が巣でも踏んでし
まったのかと思ったのですが、よおおおおく見ていると、どうやらアブのよう で、意を決して外へ出てみ
ると、周囲へ飛んでは来るのですが体に止まる気配はなくほっとした次第です 。 

おまけに、(こっちのほうが重大かな?)時計を忘れてきたのに気が付き、よ ほど取りに帰ろうかと思っ
たのですが、頂上へ行けばどうせ人がいるだろうからということで、GO。( 御在所でなかったら取りに
帰ったでしょうけど) 

歩き出したのは、8:40になっていました。地図上のコースタイムでは1時 間15分ですので、これま
での経験から、2時間程度を見込んで急登に挑みました。  

スカイラインがどんどん下になると同時に、後方に鎌が岳が大きく姿を表して きます。さらに、鎌が岳か
ら連なる尾根の先に雲母山(きららやまと読むのでしたか)や下の町もよく見 えます。武平峠で出会った
お父さんと小学生(4年生くらいか?)の女子の親子連れと休憩の度に順序を 入れ替えながら、どんどん
と高度をかせぎます。  
鎌が岳と同様、花崗岩質の登山道で、所々巨岩が突き出ており、三重県側だけ でなく、滋賀県側の岩石に
も面白い呼び名を付けたいものだと思っていると突然、舗装道路に出てしまい ました。
意外に呆気なく御在所岳です。  

舗装道路をしばらく行くと頂上。案の定、ロープウェイとリフトで、たくさん の観光客が来ています。
時間を聞くと10:05という事で、思ったより早く、今日は地図上のコース タイム通りに到着してしま
ったようです。これでは欲求不満になりそうなので、小休止のあと、国見峠か ら国見岳まで足をのばしました。  

国見峠か、根の平峠から神崎川の源流へ入ってみたい計画もあるので、下見に もなるという訳です。  
裏道に入ってすこし下るとすぐに国見峠、(テントが少しはれるようになって いました)、そこから一息ほ
どの急登で国見岳です。巨岩のごろごろした頂上で、ここで昼食・大休止。御 在所岳は手に取るような間近
な距離です。 
そして、ここからは、岩登りで有名な藤内壁がなかなかの迫力でもありました 。 御在所岳は、面白いもので、
滋賀県側から見ると他の山と変わらない外観なのですが、三重県側からは、相 当迫力のある山に見えるようで
すね。  
岩をやっている人がいないかと、双眼鏡を取り出してしばらく眺めましたが、 見つかりませんでした。  
小生の勘で、そろそろ1時頃かというころに帰路につきましたが、再び御在所 岳で時間を聞くと、丁度1時
だということでした。親指にまめをつくってしまい、そのためか、下りに時間 がかかり、車に着いたのは、
2:15でした。  

行き、帰りで、3匹の蛇(3匹とも緑色のやつで、あれを青大将というのでし ょうか?)と1匹のノウサギ、
それから、すごくきれいな蝶(あとで調べると、アサギマダラだったかアサギ ゴマダラだったかでした−−
(ええかげんやなあ)に出会いましたが、よく考えてみるとみんな必死で逃げ ていくんですよね。寄ってくる
のはせいぜいアブかトンボくらいのもので・・・。そう考えるとちょっと淋し い気もしませんか。  

話が、ちょっとそれますが、最近『鈴鹿の山と谷(西尾寿一著)』という本を 買いました。非常に詳しく人間
と山の歴史的な関わりも述べられていて、大いに参考になります。  
この次は、釈迦が岳をと思っていますが、日帰りでは難しそうなので、ヒロ沢 辺りでテントをはらなくてはな
らないでしょう。でも、神崎川渓谷には色々怪談話があるようで・・・・・。^^;  


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