念願の青白西南稜より武奈ヶ岳登頂

  【日 時】 2009年2月7日(土)
  【行き先】 武奈ヶ岳
  【天 気】 快晴
  【メンバー】 シャラ単独

  【コース・タイム】
   明王院登山口    9:00  
   (スタート)
   冬道分岐    10:25
   御殿山   11:05   11:20
   ワサビ峠     11:25
   武奈ヶ岳頂上  12:10  13:40
   ワサビ峠     14:15
   御殿山       14:30
   冬道分岐     15:00
   明王院登山口    16:10
   (ゴール)
今回歩いたトラックログ
明王院登山口よりスタート
アイゼン装着
 4年前の12月末に囲炉裏村こまくささんのオフで豪雪の中、坊村から御殿山までピストンした。その時御殿山の頂上で、武奈ヶ岳へと続く西南稜をバックに写真を撮ってもらった。何時の日か積雪期に西南稜から武奈ヶ岳に登頂したいとずっと思っていた。今シーズン2回の大きな寒波があったが、ここ2週間以上雪もなく、温暖な日が続き雪は少しは減っているので、きっと歩きやすいだろうと推測して快晴となった今日、決断し念願の登頂に向けて出発した。
冬道分岐
快適なアイゼンでの登行
 朝早く家を出たつもりだったが、明王院の登山口をスタート出来たのは9時となってしまった。今日はたくさんの登山者がこのコースから頂上を目指すようだ。登り口付近には雪がなく、3年前の時と全く別世界に思えた。杉の植林地の急な登り道を1時間近く歩きやっと雪が一面に残る山道となってきた。アイゼンを付け分岐から冬道をとりあえず御殿山頂上を目指す。
御殿山到着
雪に埋まるワサビ峠の道標
 雪は堅くアイゼンが良く効くのでとても歩きやすい。その代わりスノーシューの出番はなさそうだ。約2時間でとりあえずの目標ポイント御殿山に到着できた。まずまずのペースだろう。前回は豪雪で、ここまでがやっとだったが、今回はこれから先が楽しみだ。前回と同様に西南稜をバックに写真を撮った。雪の量は圧倒的に違うが、空の青さは同じだ。
本日一番の急登
青白の西南稜をバックに
 ここから一端激下りでワサビ峠へ。峠の道標はほとんど雪に埋もれていた。少ないといっても、この辺りの雪は1mは超えているだろう。そしてここから登り返すことになり、この登りが本日一番急だった。でもこの登りは苦痛ではなく逆に快感を感じる登りだった。
稜線の道標
快適稜線歩きT
 登りきったところからの稜線歩きは快適そのもの。天気は快晴微風。これ以上望むものはない条件。白い雪原と紺碧の青空とこの自然を独り占めして歩く悦びは他の事では体験出来ない。途中には「武奈ヶ岳へ」という標識がたっている。その向こう北方の山並みも綺麗に見えている。
雪原独り占め
山スキーヤー現る
 このままずっと雪の稜線が続いても苦にならない気がする。多くの登山者の中で一人だけ、スキーを担いで登っている人がいたが、この稜線から気持ち良さそうにシールで登行している。私と同じく坊村から登り、頂上から八雲ヶ原に下りイン谷口に下りるとおっしゃっていた。この雪ならスキー下りも楽しそうだ。
快適稜線歩きU
間もなく頂上
 私も次は山スキーで来ようかと思った。快適な稜線歩きの登りも頂上が見えてきて終了となる。頂上ではたくさんの人々がお昼をとっているようだ。天気が良くても風が強いとこの頂上での食事はつらいところだが、ほとんど微風の今日の天気は全く問題ない。
琵琶湖の眺望
北方の眺望
 私もここでゆっくり昼食をとり、360度の眺望を楽しんだ。八雲ヶ原の向こうには琵琶湖が綺麗だ。昨年歩いてきた北方の高島トレイルの山並みも望めた。出発前に頂上標識の横に立ち証拠写真を撮った。時計を見たら午後の1時40分となっていた。なんと頂上に1時間半もいてしまった。
登頂記念写真
頂上を目指す登山者
 でも後は下るだけだし、天気も崩れるおそれは全くない。下り道でもこれから頂上をめざす登山者にたくさん出会った。きっと今朝の天気予報を確認してから出て来られた方なのだろうか。遠くに雪で真っ白なビワコバレーのスキー場と蓬莱山が見える。こんな日はスキーも気持ちいいことだろう。
蓬莱山方面の眺望
夏道分岐
 この前の綿向山でも感じたが、最後の下りがやけに長く思えた。出発と同じゴールの明王院に着いたら4時を少しまわっていた。今回のタイムは、登り3時10分、下り2時間半。写真を撮りゆっくりしたペースの割にはスムーズだった。天気に恵まれ、適度な雪に恵まれたお陰だろう。今日も楽しく雪山で遊ぶことができた一日だった。