2009年モーニング感想部屋


十六号  まずは「先週のETU!」に笑いました。会長の名誉のために付け加えられた一言が、会長の立場を余計に物悲しいものにしています。
 それにしても、永田会長といいゴローさんといい、このマンガのお父さんたちは子どもに頭が上がらないのでしょうか。父親の威厳が失われつつある現代日本。このマンガの隠されたテーマは、家庭内でのジャイアント・キリングだった……! 夏木さんも父親ではありますが、それと同時に「大きな子ども」という感じがするので、奥さんは毎日、大変そうです。
 達海監督はお菓子を食べながら東京ヴィクトリーを分析中。「盲腸コアラ」や「マユ毛コアラ」が出てきたら、誰かに見せびらかしてそうです。逆に、まったく気づかないまま口のなかに放りこむパターンもあるかもしれません。普段は前者ですが、サッカーに集中しているときは後者でしょうか。
 持田さんがケガの多い選手だったとは意外でした。先週の「覚悟の出来てねぇ奴なんかサッカーやめちまえばいいんだ」という言葉から、彼のケガはチャンスとゴールを得るための危険なプレー(飛びこむ、ぶつかる、蹴られるなど)が原因なのではないかと勝手に考えてしまいました。東京ダービー、彼はベンチ入りしているのかどうかも気がかりです。出場して欲しいような、欲しくないような……。
十五号  持田さんも人の子だったということでしょうか。欠場理由はケガだったようです。実は悪魔の実(ONE PIECE)の能力者で、筋肉や関節の造りが普通の人間とは違うんですとか言われても、通用しそうなのに。十五節まで終了していて「夏の補強」についても言及されている時期なのに、頭髪にリスクを冒しながらも屋内でフードをかぶっているのは、ケガをした場所(頭や首?)を隠すためなのかもしれません。
 ペペ選手に似顔絵を描いてもらおう! 名古屋のファン感は彼の似顔絵コーナーか個展で決まりですね。彼のパフォーマンスに和みました。名古屋のブラジル人トリオは、あまりのマイペースっぷりに三人だけチームで浮いているのではないかと心配していましたが、選手たちと仲良くやっているようでひと安心です。ペペにはぜひ、不破監督を描いて欲しいです。

「有里が会長やりゃいいんだ」
 三年は厳しくても、五年や七年で計画を進めれば、有里ちゃん会長、達海監督、後藤GMという体制は夢ではないかもしれません。有里ちゃんの後釜となる広報の育成は必要でしょうが、役職が変わっても、この三人の関係は変わらないように思えます。
 有里ちゃんに叱られる会長と副会長。補強の面では、確かにこの二人にがんばってもらわなければいけません。人生の先輩の力でジャイアントキリングなるか? って、いくら有里ちゃんに頭が上がらないからって娘や姪相手にジャイアントキリングも何もないですね。
 補強→スカウトということで、笠野さんが再登場するようですが、きちんと連絡が取れるのか、非常に気がかりです。来週からは後藤さんが主役の「カサノクエストII 中断期間の補強」が幕を開けるのでしょうか(前作の『カサノクエスト 背番号7の系譜』は、藤澤さんが主人公でした。ちなみに未クリアです)。
十四号  王子が夏木さんに腹を立てる理由がわかったような気がしました。せっかくいいパスを出したのに、「小学生でも外さない」ような形で台無しにされれば、それは機嫌も悪くなります。でも「変えてあのFW」って。松原コーチの「せめてフリだけでもいいから守備をしろ」発言と合わせて、何だか笑ってしまいました。王子は守備はしない、守備をしているフリだけと敵味方に思わせておいて、実は……! という壮大な伏線ではないですよね、たぶん。
 山井さんに「優勝の可能性は感じられない」と言われてしまった東京ヴィクトリー。三巻のプレスカンファレンスの時に比べて、平泉監督の目もとのシワが増えているような気がします。心労のせいでしょうか。
 モッチーこと持田さん再登場。相変わらず目が怖くて危険な感じです。屋内にいるのに、なぜフードをかぶっているのか気になりますが、本人に尋ねる勇気はありません。試合に出ていない理由も聞けません。ですが勝手に想像することはできます。
  • 仮説1 数試合出場停止のペナルティーを食らっている(カードを乱発するような審判にあたっても、赤や黄色をもらうようなヘマをする人だとは思えませんが)。
  • 仮説2 ケガをした(体の骨が超合金でできてそうな人がケガ? 正直、想像ができません)。
  • 仮説3 病気をした(病原菌のほうが、彼の体から逃げると思います。感染性の病気ならば、先にチームメイトがブッ倒れるような気が)。
  • 仮説4 監督かフロントと対立して干されている(平泉監督の目もとのシワが増えた理由は説明できるような気がします)。
  • 仮説5 温存されている(GIANT KILLINGの舞台は西暦2007年。昨シーズンの覇者である東京ヴィクトリーは「アジアのクラブナンバーワンを決める大会」に出場しているものと仮定します。連戦と移動で選手は疲労しており、リーグ戦では調子を落としてしまっている……。我ながらもっともらしい説だと思います)。
  • 仮説6 理由なんてない。単に気分が乗らないだけ(プロ選手にそんなことはないはずです)。
 持田さんは日本国籍の地球人のはずなんですが、あの目つきのせいか、何かどこかが常人離れしているような雰囲気があります。代表で海外遠征に行って現地の怪しげな食べ物や生水を口にしても、お腹壊したりしなさそうです。あくまでもイメージですが。
十三号  GIANT KILLINGシートの詳細が発表されていました。「GIANT KILLINGプロデュース ”enjoy football more!” 第一弾」ということらしいですが、今後、第二弾、第三弾と続いていくのでしょうか。
 ネルソン監督の手を「グギュウッ」と握りしめたあげく、「次は泣いてもらう」との発言。達海監督は子どもっぽいうえに、本当に負けず嫌いのようです。
 試合の勝敗についてコータくんたち小学生トリオが熱いです。自分だけ敗因を言わないのってズルいの? コータ君の予感どおりにETUは強くなるのか、テッタくんたちのシビアな発言どおりに現実は甘くないのか、どうなるのでしょうか。
 有里ちゃんの紹介文が「恋よりも(?)チームの勝利を願う熱血女子」になっていました。いつの間にか(?)がついていたのです。カレーパーティーの回から川崎戦終了までのあいだに、有里ちゃんと編集さんにどんな心境の変化があったのでしょう。ゲキサカ公式でバレンタインとかやったからでしょうか。
十二号  先週から盛りあがっていたところを、ストンと落とされたような気分。そんな敗戦です。正直、この話の流れで、ETUが負けるとは予想しませんでした。ですが、予想通りに、筋書きどおりにいかないのがフットボール、そして人生なのかなと思います。
 予告ネームに載っていた「俺はまだバテてねえ!」の堺さんのコマの隣に「先週のETU!」が配置されているのは、狙ってやったことなのでしょうか。「堺は冷静にしたたかにゴールを決めた」という文章と堺さんの表情に差がありすぎです。念のために確認したいのですが、この堺さんという方は、一巻の第七話で黒田さんと一緒に後藤GMに満面の笑みで抱きついていた人と、本当に同一人物なのでしょうか。「昨年まではもうちょい感情出してプレーしてた」(世良くん談)らしいですが、いくらなんでも一年で変わりすぎです。
 もう少し引っ張るのかなと思っていましたが、笠野さん(推定)がついに顔を見せました。年齢は後藤GMと松原コーチのあいだぐらいでしょうか。所帯持ちの苦労が出ると顔の印象は変わるものですが、笠野さんは住所不定っぽいので、現在のところは所帯持ちではないと考えてよいのでしょうか。サッカー選手は結婚が早いものと勝手に思いこんでいるのですが、ETUに関してはそれが当てはまらないような気がしてなりません。
 笠野さんが言うには、椿くんと達海猛選手の共通点は「大舞台を自分のものにしてしまえる天性の能力」らしいです。実にGIANT KILLING向きの能力だと思いますが、どうかそれを藤澤さんの前で語ってあげてください。
十一号  堺さん、今季初ゴールおめでとうございます。かっこよかった……! 堺さんだけじゃなく、ゴールに絡んだ全員が、かっこよかった!
 「攻めるように守ることが、命取りになる時もある」それが緑川さんが言っていた「星野さんがまだ圧倒的ではない理由」なのでしょうか。そういうものを、各自のポジションから見抜けるのが、ベテランの力なのかと思います。
 試合が振りだしに戻ったことで、残り時間を両監督がどのように動いてくるのかが気になります。ゲキサカの予告を見ていたのですが、堺さんは交代になってしまうのでしょうか。それと同じくらいに、有里ちゃんのバレンタインが気にかかります。
十号  テッタくんたちの「いい奴」評が実に子どもらしくて笑えました。勝手なイメージですが、スポーツ選手のなかでも、サッカー選手はとくに子ども好きが多いように思います。
 チームメイトに声をかける丹波さん。黒田さんが影のキャプテン(「か」と「は」を間違えて入力しそうになりました)ならば、丹波さんは裏のキャプテンという感じです。達海監督は、こういう自発的な声を、ベテランに求めていたのでしょうか。
 自身の負けを認めたくはない。このチームでフットボールを続けていたいから。思いは同じなのに、椿くんに比べて、堀田さんのそれは、引退を視野に入れているためか、とてつもなく重いです。
 ですが、堀田さんはポジション争いに敗れたからといって「移籍」を考えてはいませんでした。フットボーラーとしてのキャリアはETUで終えるつもりだったのかもしれません。ETUというクラブを大切に思い、多くの人々の思いを背負っている人たちの活躍は、クラブの希望。達海監督の言葉通りになるのかどうか、それは堀田さんのパスと石神さん次第。星野さんの壁は破れるのでしょうか。
 話は変わりますが、達海監督のいう罰ゲームがどんなものか気になります。「HIGH SCORE」の肝試しネタですが、「副会長のヅラをむしりとる」「村越(チームで一番、胸の大きそうな人を選びました)のチチをもんでくる」「パッカのお皿を装着する」「ジーノを吉田と呼ぶ」などを考えているのでしょうか。その正体が明かされるより先に、公式サイトのお題になりそうですね。「タッツミーの考える罰ゲームを想像しよう!」とかで。
 姜が悪いにほんごを覚えるのではないかと心配していましたが、既に「チキショー」を習得していました。ああ!
九号  星野さんが怒っていました。緑川さんが彼を「まだ圧倒的ではない」と評価したことと、ネルソン監督がハーフタイム時に言葉をかけなかった理由は、共通する点があるのでしょうか。仮に苦手なコースや何かがあったとすれば、過去の試合映像から達海監督がそれを見抜いてそうですし、技術的なことではないようには思います。
 二十代の男性が日常会話で「こざかしい」とか言うものかなと疑問に思うのですが、八谷さんの方が上だと認めたくない、負けたくないと思う椿くんは「チキン」だの何だの言われていても、やはりプロのスポーツ選手なのだと思います。ただ、単に楽しいだけではやっていけないのも、プロの一面なのでしょう。堀田さんはどうなってしまうのか、楽しみでもあり、心配でもあります。
 公式サイトが更新されていましたが、「カレーパーティーにヒントが……」などと言われても、まったくわかりません。いくらなんでも、カレー→加齢→年長者→ベテランなどという強引なギャグではないと思うのですが。
 そのカレーに入っていたタマネギのせいでハリーは倒れたのか、それとも単なる食べ過ぎなのか、判断に迷うところです。
 今までに、戦国時代を舞台にしたドラマやゲームには、いくつか触れてきましたが、あんなにパワフルな千利休は初めて見ました。
九巻  椿大介くん(二十歳)は、「廃校」という言葉と使い方をおぼえたほうがいいと思います。在学中に学校が統・廃合された経験のある人って、あまり多くはないでしょうし、「小学校(のみんな)がバラバラになった」と聞けば、たいていの人は、災害に遭ったか、工事で解体されたかを想像するような気がします。清川くんが誤解したように「破壊された」というと、工事用の車についた大きな鉄球が、校舎に叩きつけられたようなイメージがありますね。
 椿くんが選手として成長して世間的に有名になれば、「椿選手が代筆したジーノのサイン」にも、それなりに価値がつくのでしょうか。命じられたのが椿くんではなく赤崎くんだったら、断っていたか、自分のサインを書いていたような気がします。
 実はジーノのサインは、パッカ君の正体に並ぶETUの謎。激レアだ何だと言われているものの、サポーターの誰ひとりとして手に入れたことがなく、懸賞に登場するサイン入りグッズにも代筆疑惑が出ている……! とかだったら、ちょっと嫌ですね。「お気に入りのペンでないと、書く気にならないんだ」ぐらいは平気で言いそうですが。
 頭から水をかぶるような真似が、着ぐるみにできるはずがありません。だがらパッカ君は決して着ぐるみではないのです。そんな思いを新たにした九巻でした。
八号  実際にギャフンとか言う人はいないと思いますよというツッコミはともかく、八谷さんが椿くんを抑えていました。それに対し、このままではいけないと顔をあげた椿くん。達海監督の予想を、頭の中を超えるような出来事は起こせるのでしょうか。
 スカウトの笠野さんらしき人がついに登場しました。「酔っぱらいの刑事?」という外見から考えるに、おそらくサラリーマンには見えないということでしょうか。ドラマの刑事といっても、銃を撃ちまくる人や独特のトークを展開する人、色々なタイプがありますからね。実は「ONEPIECE」のパンダマンのように、過去のモブシーンに既に登場していた! という説を小さく唱えてみます。
 達海猛選手について、今までに判明していること。
 ・ETUの星。背番号は7。
 ・プレーは感覚的。ゲームメイクもしていた。
 ・劣勢のときにこそチームを引っ張り、何度も逆転劇を起こしてきた。
 ・当時のETUは、達海猛中心のチームだった。
 ・代表暦あり。でも代表での輝きは一瞬。
 ・マスコミ泣かせ。
 ・GIANT KILLING大好き。
 達海監督の現役時代を知っているであろう笠野さんが、椿くんを「達海猛の再来」だと評価したのは、おそらくプレースタイルや性格とは違う部分だと思うのですが、それがどこなのかは、うまく説明ができません。観戦していた笠野さん(推定)は、椿くんの前を向く姿勢が見たかったということですから、そのあたりに鍵が隠されているのでしょうか。
 GIANT KILLINGの次にジダンが登場して、笑ってしまいました。あの試合は、結果がどうなったのかと起きてTVをつけたら、PK戦に突入していて、なぜかジダンがいなくなっていました。そしてイタリアが勝って、トッティが国旗でほっかむりして、ガットゥーゾがパンツをはいていました。そんなドイツW杯決勝の思い出。
七号  ハーフタイムのロッカールームで寝転がったり、くしゃみをしたりと、達海監督に病気フラグが立っているのではないかと心配です。生活が不規則なので免疫力も高くなさそうですし。そして「主力選手を欠いた状態で、選手層の薄いチームがいかに戦うか」が課題だった川崎戦に続いて「監督を欠いた状態で、チームがいかに戦うか」が次の試合の課題になって、松ちゃんたちコーチ陣大奮闘とか。まさか、そんなことはないですよね。個人的に、松原コーチのジャイアント・キリングには期待したいのですが。
 八谷さんがノッてます。先週、「自称クレバー」に笑っちゃって、すいませんでした。彼を抑えないとどうにもならないので、椿くんはがんばってください。
 石神さんがDFラインを上げるように提案。「赤崎よりも黒田のほうが言うこと聞きそう」という理由が笑えます。黒田さんは体育会系の人なので、確かに年長者の言うことには従いそうです。
 ハーフタイムで達海監督があえて指示を出さなかったのは、選手自身、それも経験豊富なベテランが問題を修正することを期待したからなのしょうか。現在三十五歳で、監督を始めて四〜五年という達海さんの経歴を考えれば、現在ETUに所属しているベテラン勢のほうが、選手暦が長いということも考えられますし。
 それはそうと、犬笛吹きたい。普段、「超」とか使わないんですが、超吹きたい。プピプピと人間には聴こえない音を鳴らしまくって、犬に変な顔されたい。ですがペット屋さんに売っていたのは「犬のしつけ用」でした。考えなしに吹いたら迷惑ですね。
六号  サカつくDSではハーフタイムや試合中にキャプテン交代しまくっている(キャプテンだけが使えるスキルというのが、ゲーム中にあるので)のですが、実際のルールでは、選手交代以外でのキャプテン変更って、認められているのでしょうか? まあ、仮に交代したとしても「ETUキャプテンの変更をお知らせいたします。背番号七、椿大介に変わりまして、背番号二、黒田一樹」などとアナウンスはされませんよね、たぶん。ホームだったらスタジアムDJの人がすごく盛りあげてくれそうですが。
 達海監督のハーフタイムコメントを、有里ちゃんはどうやって毎試合それらしく用意しているのでしょう。「はりきっていってみよう」だけでは、藤澤さんじゃなくても「ひどいコメント」だと思うでしょうね。がんばれ。
 達海監督は「誰かの代わり」として、堀田さんをピッチに送り出したわけじゃない。顔つきが若干変わった(ネルソン監督談)選手のうちの一人は、間違いなく堀田さんだと思います。後半の活躍に期待したいです。
 八谷さん「自称クレバー」て(笑)。椿くんも作戦がバレたからって、何もそこまでビビらなくても。そこでビビるのが椿くんの椿くんたる所以なのかもしれませんが。
四・五号  作家陣へのお題に対するツジトモさんの答えに、読んでいるこっちが「エエ〜〜!?(マスオさんの驚き方で)」となってしまいました。自分の首をしめたいって……。本当にお体には気をつけて欲しいものです。
 原作者さんと作画の方が違う漫画は両人のコメントが載ってて、サインが二枚セットだったにもかかわらず、綱本さんのコメントとサインが無かったということに、ネガティブな想像しかできない自分が情けないです。
 試合は前半が終わり、ハーフタイムに突入です。
 達海監督:松原コーチの言うとおり、いい形は作れている。シュートは枠に行っているし、この調子でいけば追いつける。1点ビハインドだが、君たちがまだこんなものではないことは分かっている。
 ネルソン監督:戦い方は変えない。だが、前半よりもクオリティーを上げること。正々堂々たるフットボール。我々はそれで勝てる。私には君たちの伸びしろがハッキリ見えている。
 両監督のハーフタイムコメントをそれっぽく書いて(有里ちゃんは達海監督のハーフタイムコメントを、試合毎にそれっぽく作っているのでしょうか。大変だ)みました。言い方は違いますが、二人とも選手に「君たちはできる」のだと伝えています。川崎は八谷さんが実に分かりやすくモチベーションを上げていましたが、ETUはどうでしょうか。昨シーズンのETUは十五位。お世辞にも強いとは言えないチームでした。そこで戦ってきたベテランの選手、達海監督の就任とともにスタメンの座を追われた人たちに、「お前らならできる」と訴えても、体力的にピークを過ぎたという自覚もあるでしょうし、川崎の八谷さんのようには受けとめられないように思います。彼のように受け止められても、それはそれで暑苦しい気がしますが。
 対する川崎の選手(主に八谷さん)が、ネルソン監督の言葉を素直に受け止められたのは、監督と選手の信頼関係があるからなのでしょうが、星野さんの「……」なコマが気にかかります。代表の正GKですから、ブラン監督とネルソン監督とを比べて、その指示に思うところがあったのかもしれません。
二・三号  特別付録の「聖☆お兄さん」開運シールを妹にあげたところ、こちらが驚くほど大喜びされました。ゲーム風に表現すれば「好感度50UP」という感じです。ありがたすぎるシールすごいです。これが聖人の力……! いや別に我が家のきょうだい仲は悪くないですが。
 川崎というチームは、賑やかな人とうるさい人とやかましい人で構成されているようです。世良くんが「変な怖さ」と表現した、星野さんの笑いながら怒鳴り散らすコーチングというものが、正直、想像できません。ドイツW杯のとき、イタリアのGKブッフォンがチェコ戦でネドベド(二人はユヴェントスのチームメイトです)に「どうしたパヴェル! もっと打ってこい!」と挑発(?)したという記事を読んだことがあります。ネドベドは「暑さで(ブッフォンが)おかしくなったかと思った」そうですが、四六時中、そんなテンションなのでしょうか。
 クラブを一つにまとめるには、それだけが全てではないけれども、監督の力が重要。他チームの選手を誉めるのは、八谷さんのようなタイプの選手を発奮させるための、ネルソン監督の人身掌握術なのかもしれません。
 人間、気候には勝てません。Jリーグに秋春制が導入されれば、体力と根性のない自分は「寒いからスタジアムには行かずにTV観戦」に走ると思います。
一号  公式サイトに載っていた人は、過去の八谷さんでした。実に尖っています。ボスことネルソン監督に惚れこんで、生まれ変わるぐらいの気持ちで丸刈りにでもしたのでしょうか。
 ネルソン監督は、選手の育成にフットボールの楽しみを見出している人のようです。彼のもとで成長し続けている川崎の若い選手たちの勢いを、ETUのベテラン選手たちがどのように受け流すか。公式サイトの予告は石神さんでした。彼の言動もまた、楽しみです。
 ケンはカレーが好きらしいですが、タマネギやカレールーを口にしても平気なのでしょうか。宇宙人だから普通の犬と同じように考えてはいけないのかもしれませんが。
 まねっこかりんちゃんが可愛いと思いました。小さい子って、周りの大人のすることをよく見てますよね。でもこのご時世、子どもの一人歩きは危ないよ。


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