三十五号 |
可愛いあの子は俺の手を引いてくれただけでなく、背中を押してくれました。 事実を書き記したはずなのに、ときめきはおろか、少女漫画の匂いすらしません。ケン様ことケンケンはオーラだけでなく、いい匂いがしそうですが。四十歳を過ぎているということは、松原コーチとも年齢が近いはずなのですが、そうは見えません。 好き勝手なことを口にする選手たち(と達海監督)に内心腹を立てる有里ちゃん。平泉監督が「やる気のない引率の先生」のような態度をとるのは、この面子が相手では、ある意味正しいのかもしれません。 山形の佐倉監督登場。思わず単行本三巻のプレスカンファレンスの回を読み返しました。呼び名のことやシートでの座り方から、真面目な人なんだろうなという印象を受けました。監督と選手が出てきたということは、後半戦の山形アウェイに期待して良いのでしょうか。季節によっては大変なことになりそうですが。 MVPの賞品は自動車。和牛とかマグロなどの食べ物系ならば、チームの皆で山分けできたものを……。ペペはきっとMVP狙いではなく、敢闘賞(菓子パン一年分とか)を目指しているような気がします。そして日本語のコーチングは、やはり通じていませんでした。星野さんは大変そうです。 それはそうとシオさん、ストレス食いは本当に体に悪いですよ! |
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十一巻 |
松原コーチ四十五歳。この少子化の時代に五児の父であることが判明! 父親似の子どもたちの近くに描いてある黒髪の女性が、たぶん奥様だと思うのですが、四十代には見えません……。松ちゃんはオフの日に子どもの世話をしたり、家族サービスしたりと、お家でいいお父さんしてるんだろうなと想像してしまいます。 大量リード時の応援に慣れていないスカルズや、シュートに名前を付けようとする夏木さん(この人は子どものときに、マンガの必殺シュートを練習していたと思います)も可愛かったのですが、読み返して改めて印象に残ったのが、石神さんの「俺、いいクラブだと思うんだよ。ETUってさ」という言葉でした。作中でのETUは、成績以外にもいくつも問題を抱えたクラブとして描かれているように思われます。名門や強豪と呼ばれるクラブには、それなりの課題があるでしょうが、石神さんは長くETUに在籍して、良いところも悪いところも承知したうえで、ETUのことを「いいクラブ」だと言いました。今日までのETUを支え力になってきたのは、彼のような思いを抱く人たちなのだと、そう思えました。 |
三十四号 |
人物紹介が「恋よりも(?)チームの勝利を願う」から「幼いころからETU、達海を見て育つ」に変更された有里ちゃん。女心にいかなる変化があったのでしょう。そして彼女は何歳なのでしょうか。「くん」付けと「さん」付けの使い分けから判断するに、世良くん(22)≦有里ちゃん≦夏木さん(26)だと思うのですが、第一話の回想シーンでは子どもでしたので、だいたい23か24ぐらいかなと思います。有里ちゃんの年齢が判明すれば、父である会長の年齢も推測できるのですが。弟相手に「ズラズラぬかすな」とはうまいことを言いましたね、会長。永田兄弟が有里ちゃんに頭が上がらないのは、たぶんETUの誰もが知っていることだと思います。 マスコットはEASTとWESTに分かれて対戦しているのに、選手は日本人選抜と外国人選抜の対戦。外国人選抜に放り込まれた星野さんが気の毒でなりません。何語でコーチングすればいいんでしょう? 実は世界と戦っているので語学堪能だとか? ネルソン監督(ブラジル人)と浦和の監督も、あいだに通訳さんたちを挟んで会話していた様子。外国人選抜チームの一番の敵は、言葉の壁であるように思えてなりません。 ところでオールスターのMVPに選ばれた人には、どんな商品が用意されているのでしょうか。日本選抜のメンバーと同じくらいに、それが気になります。 |
三十三号 |
ようやくETUの順位が明らかになりました。十七節終了の時点で九位です。勝ち点が24ありますから、リーグ後半の成績次第で残留、そして賞金圏が狙えるといったところでしょうか。 有里ちゃんにとって「後藤さん」は手のかかる大人(一部の選手と監督に限られますが)相手の切り札のようなものなのでしょうか。「お父さん(会長)」ではないそのカードを、言うことを聞いてもらいたい相手と、後藤さん本人の前で使っちゃうのが、彼女らしいと思います。逆に、後藤さんが側にいるからこそ使えるカードなのかもしれませんが。 先週の展開がああいうものだっただけに、十一巻予告ページの「カッコイイ”大人”を、ボクらは見たい!」という言葉が響きます。”カッコイイ”の形がひとつきりではないことを、コータ君たちは成長するにつれて知っていくのでしょうね。 ところで本当に宮崎の人たちは、チキン南蛮がトリかムネかをめぐって、終わることのない議論を繰り広げているのでしょうか。鶏肉が好きではない人間には、想像もつかない世界ですね。 |
三十ニ号 |
オールスターあるんですか! ジャイキリの世界は2007年が舞台。ということは、一部に所属しているチームが東西に分かれて試合する方式のはず。そうだと言ってください先生! 平泉監督のため息からするに、達海監督は目の前の東京ダービーに夢中で、オールスターのことをきれいさっぱり忘れていたような気がします。「このあいだ話したでしょ!? ETUからは(選手名。村越さんと王子ともう一人といったところでしょうか)が選出されたの!」と目を吊り上げる有里ちゃんの姿が目に浮かぶようです。 平泉監督と達海コーチが指揮を執ったり、ETUと東京ヴィクトリーの選手がチームメイトとして戦うのも楽しみですが、それよりも何よりも期待しているのは、チームマスコット! パッカ君の交友関係が、リーグジャパンのマスコットたちが、ついにヴェールを脱ぐのです。パッカ君がPK合戦に参加することもあるでしょうし、よそのチームのマスコットや選手をイジったり、イジられることもあるでしょう。ああ、もう、すっごい楽しみ! 山さんの息子さんは、コータくんたち小学生トリオよりも年下だと思うのですが、初観戦でこんな目に遭えば、もうゴール裏はおろか、スタジアムに行こうとさえ思わなくなるかもしれません。逆に本人が行きたいと思っても、家族に止められたり、山さんが行かなくなる可能性だってあります。そのあたりを、コータくんたちがうまくケアしてあげられれば良いのですが。 羽田さんは「こんなことでクラブに迷惑をかけられない」と言っていましたが、札幌では選手バスを囲んでいましたね。そこでの後藤さんとの話し合いやなにやらの結果、アウェーで騒ぎを起こしてはいけないと学習したのか、自分達の過去の行いを忘れているのか、さて、どちらでしょうか。できれば、前者であってほしいものですが。 |
三十一号 |
前回の城西さんのシュートはオフサイド。ETUが逆転されていれば、ゲキサカの予告ネームにあった山さんの息子さんの「楽しそう」という台詞は出てこない(ETUから東京ヴィクトリーに興味が移ったというなら別ですが)のではないかと疑問に思っていましたが、本当に危なかった……。 試合は一対一の引き分け。後半、東京ヴィクトリーに押されまくっていたせいか、苦しい戦いだったという印象が強いです。 ところで、優勝争いと残留争いとでは、クラブを取り巻くいろいろなものが違ってくるかと思うのですが、現時点でのリーグジャパンの順位はどうなっているのでしょう。一七節が終わった時点で、ETUの勝ち点は24。勝ち点にほとんど差がない状態で多くのチームがひしめきあっていて、どのクラブがどう転ぶか分からない状態なのでしょうか? |
三十号 |
ETUが先制するも、東京ヴィクトリーが同点に追いつき、そして逆転に成功。奇しくもプレシーズンマッチと同じ経過を辿っていますが、リーグ前半戦の総括として位置づけられているこの試合の結末はどうなるのでしょうか。 サッカーは「ゴールを決める=活躍している」という単純なものではありませんが、プレシーズンマッチでは、持田さんが二点取っています。その彼が抜けて苦しんだ時期を乗り越えて、東京ヴィクトリーは個と組織が融合したチーム、平泉監督が言うところの「次なるレベル」に達しつつあります。憐れでなくなった三雲さんが同点に追いつき、キャプテンの城西さんが逆転したこと、持田さん以外の選手がゴールを決めたことが、そんな東京ヴィクトリーを象徴しているように思えます。 対するETU。プレシーズンマッチでは、以前からチームの主力であった王子と村越さんが一点ずつ取りました。その二人がいない川崎戦を経て、ETUはベテランと若手の融合、そして選手の能力の底上げに成功しつつあります。この試合で先制ゴールを挙げたのは台頭する若手の一人である椿くんですが、もしもETUが残り五分で同点に追いつき、そして逆転に成功するとすれば、それは達海監督によって変化を遂げた、椿くん以外の誰かではないかなと、予想、あるいは希望してみます。石神さんがヒーローになってみるとか。 ところで、平泉監督は日本代表監督になりたかったようですが、時系列としてはどうなっているのでしょうか。
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二十九号 |
追いつかれた。追いつかれました。うーわー。 最近、デジタルカメラの値段を調べているのですが、プロ仕様のカメラの値段に目が飛び出そうになりました。久堂さんのカメラは本体+レンズ+アクセサリ(三脚やレンズケース、カメラバッグなど)で軽く百万円は越えてるでしょうね。スポーツカメラマンの収入の仕組みは分かりませんし、メーカーから提供を受けている可能性もありますが、カメラ代の元は取れるのかと余計な心配をしてしまいます。半分は同点に追いつかれた現実逃避ですが。 持田さんがケガで欠場していたという情報を、達海監督は当然、得ていたはずです。その彼が、持田さんが右脚を撫でたときに驚きを示しました。達海猛という人物が、作中でこのような驚き方をしたのは、たぶん初めてではないかと思います。それが意味するところが気になります。次号あたりに、ケガの状態や勝利にこだわる理由を絡めた持田さんの回想が挟まれるのでしょうか。 巻末に切り絵の緑川さんが! ヒゲの部分は細かくて、切り抜くときに大変だろうなと思います。 |
二十八号 |
今までの言動にあわせて、「殺すぐらいのつもりで来ないと、俺は止められない」という発言。持田さんは「試合」ではなく「死合」をしているように思えてきました。勝利への執着という言葉だけでは表現しきれないものを抱えた彼のフットボール観や、プレーの原点となったものに興味があります。藤澤さんは椿くんや東京ダービーに絡めて、持田さんの記事を書いてはくれないでしょうか。 選手のプレーには、性格が現れるものなのでしょうか。ETUの選手は正直で真面目な人が多いのか、人の裏をかいたり、騙したりするのは得意ではなさそうです。そういった芸当ができそうなのは、達海監督がマイペースと評価した王子と石神さんあたりかもしれません。 達海監督と松原コーチ。松原コーチのほうが十歳年上なのに、コーチを見つめる監督の眼差しは、なぜか達海監督のほうが年長者であるかのように思えました。十年前、松原コーチが三十五歳のときに、達海は海外移籍してるんですよね。日本を離れ、現役を退いて、監督となった達海猛という人物は、十年のあいだにどれだけのものを得てきたのでしょうか。 |
二十七号 |
ジャイキリが今年の講談社漫画賞一般部門の候補作になっていたことを知りました。選考委員の方々が、来年以降に期待されているということは、しばらく連載は続くと思って良いのでしょうか。 大切なのは、来年のことよりも目の前の試合。椿くんのディフェンスではなく、得点には繋がらなかった持田さんのプレーを賞賛する声のほうが大きいのが、やはりホームの強みなのだと思いました。サボーターの熱狂が後押ししているのか、残り時間が二十分を切っても、持田さんには余裕があるようです。秋森さんが「持田!」と呼び捨てにしているということは、二人は同い年か、持田さんのほうが年下なのでしょうか。 椿くんが「どうしてくれんのさ椿君」の次のコマで驚いた表情を浮かべていたのは、もしかして、再び持田さんの例の笑みを見てしまったのでしょうか。持田さんの顔が見切れているのは、読者への配慮なのかもしれません。 ちばてつや賞大賞の「最期の人」に思わず泣いてしまいました。祖父母と孫の話には、どうも涙腺が刺激されます。入選作品の「猫のジーノ」もジャイキリ好きとしては気になりました。 |
二十六号 |
東京ヴィクトリーのサポーターの大歓声を受けて、持田さんがピッチに降り立ちました。スタジアムでは、サイン入りのレプリカユニフォームを着ているサポーターを見かけることがありますが、この人も練習場でファンサをするのでしょうか。小生意気な小学生に呼び捨てにされて、「持田さん」と訂正しながらあの笑みを浮かべる姿が思い浮かびましたが、私の想像のなかには、和やかさの欠片もありませんでした。 サッカー選手は、いつ選手生命が断たれてもおかしくはない。だからこそ、必要なのは美しさよりも勝利。持田さんの主張はたぶんそういうことなのでしょうが、それはもちろん、相手の選手生命を断っていい理由にはならない。ETUの誰か(一番危ないのは、今のところダントツで椿くん)がケガをするとか、そういう展開は正直なところ、見たくはないです。現実でも漫画でも、選手がケガや病気をするのは辛いです。 久堂さんは持田さんのことを、「王様」だと評しました。ここで思いだしたのは、一巻の達海の台詞「監督は王様」です。ETUには、王子様だけではなく、王様もいるのです。残された時間と交代枠を、ETUの王様はどのように使うのでしょうか。 バーの「あちらのお客さまからです」ってカッコいいですね。お酒が飲めない人間には縁のない話ですが、一度でいいから、これをやってみたい気はします。 |
二十五号 |
リードしているのに、追い込まれている感覚。追加点を取って、有里ちゃんを安心させてあげたいところですが、東京ヴィクトリーがそれを許してはくれません。ボールがしぶとく諦めない奴の前に必ず転がってくるように、勝利は最も貪欲な者にもたらされるものなのでしょうか。 最後のページを見て、FC版ドラゴンクエストIVのラスボスのテーマが頭の中で再生されました。ついに持田さん登場! やっぱり目が怖いです。……フットボール漫画なのに、フットボール漫画なのに、青年誌の限界に挑むようなとても恐ろしいことが、次週以降起きそうな気がしてなりません。負けてもいい試合なんて一つたりともありませんが、ETUの選手には、どうか無事に試合を終えて欲しいです。特に危なそうなのは、恐怖のカラーページで獲物認定された椿くんでしょうか。 |
二十四号 |
村越さんと同じ「苦労人キャプテン」だと勝手に想像していたシロニーこと城西さんは意外にもお茶目な方でした。そして二番のヤマネさんと四番の秋森さんはツッコミ役。ETUにおける清川くんと石浜くんのポジションのようです。 監督が選手を集めて大事な話をするとき、これがETUなら王子がツッコミ所満載の発言をしたり、赤崎くんが小生意気な口を利いて黒田さんを怒らせたりする場面が想像できます。大阪ならソノダくんが「ああ、素敵ですよ、監督……!」などと思いながら訳さなくていいところまで訳したり、FWが騒いだりボケたりするような気がしますし、川崎であれば八谷さんがテンションを上げたり、姜が分からない言葉を尋ねたりして賑やかにやっているような気がします。名古屋はどこかに行ったブラジル人トリオを捜さなくてはいけないので、「監督が選手を集めて話をする」までに時間がかかると思います。そういうところにチームの特徴が出るのかもしれません。 黄金期の終わりと、名門が名門であり続けるための覚悟。サッカーを知らなかった人にも「強かった」と過去形で言われるチームが、実際にはあります。達海監督とETUが「弱いものが強いものを倒す」ことを掲げるのに対して、「強いものが強くありつづける」ことを追求する平泉監督と東京ヴィクトリー。東京に本拠地を置く二つのチームは、そういう意味でもライバルなのだと思いました。 拳で語り合うという表現には心がときめきますが、その前に言葉によるコミュニケーションを怠っては大変なことになります。言葉の壁は、パンチでは打ち抜けないものですね。 |
二十三号 |
ETUがリードしている状態でのロッカールームが描かれたのは、この東京ヴィクトリー戦が初めてではないでしょうか。それぞれの意見をぶつけあっていた東京ヴィクトリーの選手と同様に、ETUの選手たちも勝利のために、考えを口にしています。それに対して、ロッカールームを出て、選手だけに話し合いをさせた平泉監督と、ロッカールームを観察して、締めの一言で選手たちを送り出した達海監督と、両監督の行動が対照的でした。 人を評価するにあたって「物静か」はともかくとして、「顔が薄い」というのはあんまりだと思いました。私のなかで、堀さんは三雲さんに次ぐ「憐れな人」ポジションを占めつつあります。 たぶん、「ムーンジャンプ」と「イェ〜〜〜!!」は一年の流行語大賞に選ばれるような気がします。 |
十巻 |
帯のツジトモ先生のお名前が大きくなっていました。その分、原案・取材協力になられた綱本さんのお名前が小さくなっています。 パッカ君はカレーパーティーに参加していたようです。ちゃっかり女子高生とコミュニケーションをとっています。二巻では有里ちゃんの肩に手を回していましたし、やはり彼は「エロ河童」なのでしょうか。達海監督が描いた「パッカくん」を目にしたときの、彼の心境が知りたいものです。 悪いにほんごはともかく、姜のダジャレはチームメイトに教わったものではないようです。ジャイキリの世界にも、ダジャレを交えるサッカー解説者がいるのでしょうか。 |
ニ十一・二十二号 |
ゴールデンウィークなので合併号です。休みから学ぶものは何も無いと言いますが、人間、ときには休養も大事だと思うので、ツジトモ先生にはリフレッシュをしてもらいたいものです。 山さんの息子さんの問いかけに、ゴローさんたちは答えられませんでしたが、羽田さんならば何と答えるのでしょうか。サポーターの対立を解決するにあたって、十年以上昔の、強かったころのETUを知らない小学生トリオの存在が重要になってくるのではないかと思います。「今日は褒めてやる」って、椿くんはひどい言われようでしたが。 達海監督のリアクションサッカーによって、自分たちも気づいていなかった欠点を明らかにされた東京ヴィクトリーが、後半、どうなるのかに期待です。達海監督は強い相手をやっつけるのが大好きな人ですから、監督としてはやりにくくなったと感じていても、心のどこかでは東京ヴィクトリーの覚醒を歓迎していそうに思えます。「そうでなければ倒し甲斐がねぇ」って。 節子のやることが、えげつないです。花が落ちたドラゴンフルーツは、果たして実をつけるのでしょうか。 |
ニ十号 |
王子の「シロニー」と松ちゃんの「いじめっこ」発言に、おいしいところを全部持って行かれたような気分です。 王子は他チームのキャプテンだけではなく、監督や審判にもニックネームを付けてそうな気がします。半分は個人の趣味でしょうが、残りの半分で相手の反応、精神状態をチェックしているという高度なテクニック……! サッカーでは心理戦も大事ですが、さすがにこれは発想が飛びすぎているような。審判を妙なアダ名で呼んだら、場合によればカードを突きつけられそうです。 実際の監督は、いわゆるSの方が多いと聞きます。そういう意味では、達海監督も「名将の条件」を備えていると言えなくもないような。でも、できれば松ちゃんには優しくしてあげてください。 |
十九号 |
GIANT KILLINGは、フットボール漫画です。 持田さんのあのページを見せてそう言っても、たぶん信じてもらえないうえに、オカルトとかホラー系の漫画(自分で書いていて、オカルト系フットボール漫画って何なんだと疑問に思います。サッカーボールで除霊とかするんでしょうか?)だと誤解されるような気がします。あのページを切り取って、部屋の壁に貼っておけば魔除けになるかもしれませんが、部屋の住人がそっちの方向を向けなくなりますね。持田さん、本当に怖いです。怖くてページが開けません……! 実際のプロサッカー選手は、小学校を始めとした様々な施設を訪問していますが、東京ヴィクトリーは持田さんをそういった場所に派遣しているのでしょうか。小学生を相手にミニサッカーに興じたり、給食を食べる持田さん。まあ、何と言うか、子どもたちにとって忘れられない一日になることは間違いないでしょうね。 椿くんは持田さんにヒドイ目に遭わされた挙句、自信を粉々に砕かれてしまうのかと、心配でなりません。もうすでに精神的なダメージは受けているようですが。 |
十八号 |
ETU先制! シュートを打つ椿くんがかっこ良かったです。有里ちゃんは「犬コロ」呼ばわりを反省していたようですが、活躍しようとするまいと、王子は椿くんのことを犬扱いすると思います。 持田さんの以前のセリフと平泉監督の態度から察するに、東京ダービーのキーワードは「覚悟」なのでしょうか。選手の、監督の、勝負の世界に生きる者たちの覚悟。それにしても、ベンチで両腕を組んでいる持田さんの恐ろしいこと。ETUの選手だけでなく、東京ヴィクトリーの選手も削りそうです。 スカルズの皆さん、大学の必修科目の単位だけは、きちんと取っておいたほうがいいですよ。留年したら親御さんが泣くから。平日に練習の見学に行ったり、アウェイの応援にも駆けつけているところから、スカルズのメンバーは時間とお金に余裕のある非正規雇用の独身者ばかりなのかと勝手に思っていましたが、予告文を見るに、妻帯者や学生さん(でもきっとバイトばっかりで単位が危ない)もいるのでしょうか。 美咲ちゃん、保育園に行けるんだ。良かった。 |
十七号 |
持田さんがベンチに入っていました。有里ちゃん、危ないからその人と目を合わせちゃ駄目! 有里ちゃんの耳に丸いものがついているのは、ピアスでしょうか。その代わりに、いつものペンダントは着けていないようです。 ビッグクラブはスタジアムのベンチも違うらしいです。どういう材質でできているのでしょう。それでも達海監督は行儀悪く足をかけています。 村越さんは達海監督を「あの野郎」呼ばわり。ただし心の中で。自チームの選手の心理状態だけではなく、相手チームの選手の心さえも読むのが、監督の凄さなのだなと思いました。 強烈な一撃で勝利したおこめちゃん。「おこめ第一次覚醒」ってことは、強くなるたびに第二次、第三次と覚醒していくのでしょうか。何だか、ジャンプのバトル漫画みたいですね。 |