五十二号 |
プレシーズンマッチでの三雲さんや、大阪戦での平賀さんなど、達海監督は対戦チームの選手を狙って作戦を立てることがありますが、山形戦では逆に赤崎くんが狙われているように思えます。ただ、赤崎くんがバテて交代になったとしても、それを若い彼の経験にしたり、ベンチ入りしている殿山くんとガブリエルくんの投入につなげたりと、やられっぱなしではないのが、達海監督という人だと思います。 運動が苦手だった佐倉少年。ドリブルに失敗して頭を打つなんて、危険すぎます。高校までサッカー部に所属していたのを、はたして「選手経験」と言っていいものでしょうか。 実際のJリーグの開幕は1993年ですが「GIANT KILLING」の世界では、それ以前にプロリーグが開幕しているようです。試合が行われているのはサッカー専用のスタジアムではなく陸上競技場ですが、観客はたくさん入っている模様。佐倉監督が大学の一年か二年のときにリーグジャパンが誕生して、世間がリーグジャパンバブル的なものに沸いていた時期なのかもしれません。また、佐倉監督の就職活動も、バブル経済の影響で、現在ほど厳しくはなかったと思います。 達海さんのルーキーイヤーは、背番号二の人がETUのキャプテン。一七番の人はMAT○○○○○。一〇年前に一〇番だった松本さんなのかもしれませんが、松原という可能性も捨てきれません。 そして、高卒でETUに入団した達海さんが、有里ちゃんと出会った時期が気になります。小学校低学年? |
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五十一号 |
佐倉監督の紹介文が「選手経験ナシ」から「選手経験少し」に変わっていました。まったくといっていいほどプレーヤーとしての経験がないということは、公式戦に出場した回数がヒト桁とか、そんな感じなのでしょうが、今までの彼の言動を振り返ると、正直、どこかのクラブとプロ契約を結んでいたとは思えません。 瀬古さんのアクションがいちいち笑えます。丸岡さんと菅野さん、ケン様にメンデスさんなど、山形は選手も監督も実にキャラが立っています。濃い試合になりそうです。 ベンチ外で遠征に同行していない選手は、ETUのクラブハウスで試合観戦。王子は川崎戦を欠場していましたが、単行本のおまけページでバカンスの予定を立てていたので、そういうことはしていないように見えます。椿くんは年上の選手に「椿さん」と呼ばれてイジられていましたが、一八歳の上田くんも、容赦なく年上をイジるタイプだと思いました。 |
五十号 |
表紙の達海さんがとてもかっこいいです。背景に使われているコマが、監督が背負っている多くのものを象徴しているように見えました。 あらすじページの佐倉監督の扱いが……。凛々しい表情のカットが一つもありません。こんなところまで、ETUと山形の監督は対照的なのでしょうか。 椿くんが説明が苦手なことを考えれば「ミスはしていたけれどもなんか上手かった人」が山形に二人いても不思議ではないような気がしてきました。丸岡さんと菅野さんをケン様が誉めて伸ばすことで、山形の攻撃陣は機能しているのかもしれません。 丸岡さん、色男を悪口みたいに言っても空しくなるだけです。「今まで年上にモテたことなんて無い」とのことですが、同い年や年下にモテたことはあるのでしょうか。そのあたりも王子に突いて欲しいです。 |
四十九号 |
山形で一番モテそうというか、バレンタインデーにたくさんチョコレートをもらっていそうなのは、文句なしにケン様だと思うのですが、丸岡さんは年上もアリで、モテたい人でしたか。人間、上を目指す気持ちって大事ですよね。椿くんが言っていた「ミスはしていたけれどもなんか上手かった人」は、丸岡さんのことかと思っているのですが、これはミスになるのでしょうか? 王子をフリーにしたのは確かですが、そうなった理由を説明するのが恥ずかしい気がします。 椿くんがいないETUは、藤澤さんいわく「中盤の突破力がない」状態で攻めているそうですが、この試合でベンチ入りした殿山くんとガブリエルくん(とくに後者)が、そのあたりを打開するキーマンになるのでしょうか。 |
四十八号 |
佐倉監督は試合中にPKにでもなれば、真っ青な顔でベンチに倒れこむのではないでしょうか。運動能力に加えて、体力とメンタルが非常に心配です。 円陣を組む両チームの選手たち。黒田さんがカードをもらう流れが、えらく具体的な気がしますが、佐野さんは落ち着いているようです。それにしても、ETUが「貫禄ある」と評価されるのは、何だか不思議な気分です。 ケン様の言葉で、気合が入る丸岡さんが可愛い。ですがETUにとっては、油断のできない相手なのでしょうね。 |
十七巻 |
ETUのグッズボツ企画シリーズに笑いました。広報の才能に加えて、探偵の才能もあると評価された有里ちゃんですが、グッズ開発にはまだ課題があるようです。 スペースキャプテンロボ越がボツになって、黒田こけしの企画が通るETUグッズ開発の基準が分かりません。選手が怒るからダメだということは、まさか黒田さんは、こけしを作られても怒らなかったのでしょうか……。実は宇宙レベルで心が広いのか、有里ちゃんに押し切られたのか、黒田こけし誕生のいきさつが気になります。 ETUのプリンスプリンは、甘さではなく量を十倍にすれば、味の問題は解決するように思うのですが、今度はコスト面の問題が出てくるのでしょうか。プリンだけでお腹が一杯になって、他のスタジアムグルメが食べられなくなったら残念ですし、グッズ開発は難しいですね。 |
四十七号 |
メガネメガネ……。東北の地で古典的なギャグを目にできるとは、誰が想像したでしょう。コーチが「また」と言っていたところを見ると、佐倉監督には落っことしたメガネを踏んづけた前科があるようです。練習中に顔にボールが当たったとか、食事時に湯気でメガネが曇って真っ白になったとか、メガネ絡みのトラブルは選手の前でひと通りやらかしてそうな予感がします。 ケン様に可哀想がられたり、一歳年下とは思えないメンデスさんに驚くほどの過大評価をされたりと、佐倉監督は大変そうですが、チームの雰囲気は良さそうです。 ETUのキャンプでは「さん」付けだった藤澤さんを、突然「藤澤ちゃん」と呼ぶようになった山井さんに、どのような心境の変化があったのでしょうか。婚活? |
四十六号 |
ゲキサカの予告ネームを見て、単行本を読み返しました。百二十七話、オールスターのハーフタイムが終わり、外国人選抜チームの選手が入場するシーン(窪田くんが鼻血を出したページの一番下のコマ)の右端にいる、顔が見切れている選手がメンデスさんだと思われます。
気づいた人もすごいですが、佐倉監督とケン様以外の伏線を、オールスターの時に仕込んでいたツジトモ先生もすごいと思いました。 登場人物の紹介文が何人か変わっていました。有里ちゃんの爪のあか……! ETUの上司や同僚ではなく、別の方面で需要がありそうです。 悪い顔を作って、わざわざセリフを言い直す達海さん。寝不足のせいで、テンションがおかしなことになっているのでしょうか。資料をばら撒いてクラブハウスを汚すのは、有里ちゃんや掃除のオバちゃん(予算がないので雇っていないかもしれませんが)のためにも、止めてあげてください。 達海監督と同じように、徹夜で対戦相手を研究している佐倉監督。スタッフのクラブでは、映像編集も監督の仕事のようですが、達海監督はマグネットやホワイトボードを使って指示を出しているシーンが多く、パソコンを使っているイメージがありません。 殿山くんとガブリエルくんが遠征に同行。ベンチ入りを期待しても良いのでしょうか。イタズラ好きのガブリエル君が、名古屋のブラジル人トリオのように、屋台に買い物に出かけたりはしないか、少しだけ心配です。 |
四十五号 |
モーニング表紙の「サッカーは好きですか?」というコピーに、「バスケットはお好きですか?」を連想しました。「GIANT KILLING」は、笠野さんが連れてきた変な男が、ETUに必要な男になる物語なんですね。 緑川さんの骨折に、ETUの皆もショックを受けていましたが、読んでいるほうもショックを受けました。全治三ヶ月……。経過が順調ならば、リーグ終盤か、ETUが勝ち残ったとすれば、天宮杯の頃に復帰の見込みなのでしょうか。 正GKを争うことになった佐野さんと湯沢くんにはがんばって欲しいですが、世良くんの言うとおり、緑川さんのことを考えると、確かに複雑です。ですが緑川さんが体を投げ出すことができたのは、自分に万が一のことがあっても、二人がいるからチームは大丈夫だという「信頼」が、「覚悟」とともにあったからなのかもしれません。 有里ちゃんの取扱説明書を作るとしたら、「突然、仕事モードに入るのは仕様です」という文章が欠かせないような気がします。そして、ETUのマッチデープログラムを見てみたいです。 |
四十四号 |
相変わらずケン様がキラキラしてる……! ですが監督には最後まで話をさせてあげてください。それにしても佐倉監督の可愛らしさは、とても三七歳とは思えません。彼はクラブの人だけではなく、練習を見学に来た子どもサポーターにも「いじられて」そうな感じがします。 清川くん今季初得点おめでとうございます。そして叩かれすぎ。石神さんや杉江さんだけではなく、一八歳の上田くんも先輩のことを叩いています。そういう性格が、「ゴール前でもふてぶてしくいられる」という武器につながっているのでしょうか。 藤澤さんが椿くんを見る眼差しが、何となく優しげに感じられました。「あんたの記事で稼がせなさいよ」という言葉は確かに本音なのでしょうが、仕事という自分の利益を切り離しても、藤澤さんは椿大介という選手の成長を見守りたいと考えているように思います。 山形戦はアウェイ。緑川さんが試合に出られるのか、そして椿くんを欠いた状態でETUがどのように戦っていくのかが気になります。個人的には、山形のスタジアムグルメも。 |
四十三号 |
ケン様がキラキラしてる……! この人に「憧れの選手というのは誰にでもいる」と言われると、ものすごく説得力を感じます。達海監督が周囲の人を「いじる」のに対して、佐倉監督はベテラン陣やコーチに「いじられる」タイプのようです。 四〇歳を越えているケン様と、自身をベテランと称するメンデスさん。ケン様は国内外のチームを渡り歩いていきたイメージがありますが、佐倉監督に敬意を払っているメンデスさんが、どのような経歴で山形に来たのかが気になります。監督とコーチとベテラン陣の意見交換に参加しているということは、ある程度は日本語が理解できるのか、佐倉監督かケン様の方針で、山形の選手とスタッフが外国語を勉強しているのでしょうか。 さいたまダービーにパッカくん参戦!? 試合以上にスリリングな出来事が起こりそうです。 予想その一:オレンジのチームのカップルと修羅場を繰り広げる。 予想その二:緑の体に赤いユニフォームという特徴を生かして、赤いチームのマスコットとこっそり入れ替わる。もちろん、すぐにバレる。 予想その三:県の国体マスコットとコンビ結成。東京とさいたまの厚い壁を前に、その日のうちに解散。 |
四十二号 |
サポーターの声に、そして掲げられた横断幕に、椿くんが気づきました。ピッチ、そしてスタンドと椿くんの視界は、彼の成長とともに広がっていき、やがては現役時代の達海さんのように、空高くからスタジアムを見渡しているような状態になるのでしょうか。 雨が上がり、ETUの逆襲が始まる……というところで場面は山形へ。サックラーの視点からETUの逆転劇が語られるのか、後日、試合の結果だけが語られるのかは分かりませんが、神戸戦の前に語られていたサポーター同士の問題がどうなるのか気になります。それぞれの主張やクラブへの思いが絡み合っていることですから、一試合で、九〇分とロスタイムだけで解決できるものではないのでしょうが、試合の後に何かが起きるのでしょうか。 サックラーだけではなく、山形の選手が登場しました。丸岡さんと「菅ちゃん(本名は菅野?)」は子どもの時から付き合いがあるようです。二人にぶつかられてもびくともしないメンデスさん。「僕たち」でも「オレたち」でもない「我ら」という表現から、彼の性格がうかがえるような気がします。 巻末の次号予告に、ハートマークが付いています……。四〇歳を越えているのに「微笑みの貴公子」というフレーズを付けられたケン様。日本代表のエースだった時も、常に笑顔だったのでしょうか。 |
四十一号 |
前回、村越さんは、監督やチームから認められたから椿くんは試合に出続けられているのだと言っていました。そしてフリー記者の藤澤さんやサポーターのコータくんなど、ETUの外にいる人も、椿くんを認め、期待を抱いています。今はまだサポーターと交流している場面が少ない(カレーパーティーの回と、単行本のおまけページ)椿くんが、より多くの人に認められ、応援を力にできるかどうかは、今後の活躍次第でしょうが、彼の場合、町を歩いていてETUのサポーターに声をかけられれば、驚きのあまり固まってしまうような気がします。 結果的にチャンスにつながりましたし、どんな状況でも自分のスタイルを貫くと言えば格好いいような気もしますが、彼に憧れるサッカー少年が目を通していたかもしれないインタビューで、堂々と「雨の日はやる気半減」などと言ってしまう王子って……。取材に立ち会った広報担当者(たぶん有里ちゃん)が、隣で青くなっているのが目に浮かぶようです。広報部長だと、笑って受け流してそうですが。 |
四十号 |
村越さんかっこいい……! 個人的には「叱られたい人」トップスリーに入る勢いです。 プレイヤーとしての彼にとってマイナスに働いている部分があるかもしれませんが、やはり村越さんのキャプテンシーは、チームに必要なものだと思いました。来週以降の椿くんの活躍に期待したいです。 サポーターの応援で選手が勇気づけられ、モチベーションを上げて良いプレーをした結果、チームが勝利を得る。暗黒時代を体験したこともあり、勝利にこだわるスカルズに対して、東京ヴィクトリーとの試合後にも言っていたように、コータくんは「選手の力になる」ことを重視しているようです。現役時代の達海さんは、サポーターの声援が選手に力を与えてくれることを知っていましたが、当時ゴール裏をまとめていたゴローさんは、どちらかというと応援の声を揃えることを一番に考えているようでした。三十三号では「皆で町ぐるみで熱くなれるチャンスなのに……」と言っていたので、彼にとって大切なのは「皆で力を合わせて何か(この場合はETUの応援)をする」ことなのかなという気がします。 ガンナーズ戦のハーフタイムで羽田さんは「応援する意味が違う」と言っていましたし、確かにそれは事実なのかもしれませんが、ETUの勝利を願う思いは共通しているのですから、そこから歩み寄れないものでしょうか。 |
三十九号 |
松原家の子どもたちはDS派。ですが、五人で一台(末っ子はまだ赤ちゃんですが、上の子たちが遊んでいたら自分もやりたがると思います)を使うというのは、新たなきょうだい喧嘩の火種になるような気がしないでもないです。次の手を考えているという子どもたちに、果たして松原コーチは対応できるのでしょうか。何となくですが、家族で仲良く遊べて、パパのメタボ対策にもなるという理由で、クリスマスにWiiをねだられそうな予感がします。 藤澤さんの「まだ何が起こるかわかったもんじゃない」という言葉が不吉に響きますが、椿くんは試合の雰囲気や自身のミスで、すっかり自信を失っている様子。そんな彼に、村越さんがどんなアドバイスをするのかが興味深いです。個人的には「つまんねえ面」という表現が気にかかるのですが。 |
三十八号 |
ゲキサカの予告ネームで予想はしていましたが、緑川さんがケガで交代。選手にとって、ケガは避けては通れないものですが、やはり軽傷であることを願いたいです。 正GKのケガのような、チームが良くない状態のときに出番が与えられる第二GKは、正GKと同等、もしかしたらそれ以上に、精神的に厳しいポジションであるように感じます。自分が試合に出るときは、チームのピンチだという覚悟にも似たものを持ちながら、佐野さんは今までベンチにいたのかもしれません。世良くんや亀井くんとは二歳だけ年上の彼ですが、二人への態度を見ていると、実年齢よりも年上に見えます。叱りつけつつ乗せようとがんばってみた黒田さんには申し訳ないのですが、たぶん、亀井くんには佐野さんの言葉のほうが効果があったような気がします。 何だかんだいっても、やっぱり男子小学生は単純でした。ですがキョーコちゃんはクールな女の子に見えるので、コータくんがイメージする方向にはたぶん進まないと思うのです。五対一で逆転勝ちというスコアは、実現して欲しいものですが。 |
三十六・三十七号 |
札幌戦に続いて神戸戦でもボードは掲げられていました。ガブリエルくんが二枚持っていますが、文字は彼が書いたのでしょうか。詩的だったり韻を踏んでみたりと、書いている人たちのこだわりがうかがえますが、肝心のメッセージは雨のためにピッチは届かないようです。選手全員をアウェイに同行させた札幌戦は特別だということでしたが、ホームではこれからも、ベンチ外の選手はボードを掲げ続けるのでしょうか。 熊田さんOUT堀田さんIN。達海監督が選手交代のカードを切り、指示を出すシーンは珍しくはありませんが、今までだと、松原コーチが「○○(選手名)には××させましたが……」というふうに達海監督との会話の中で説明をすることが多かったので、指示の内容が選手との会話で説明されているのが新鮮に感じます。 SBを任された椿くん。何となく、ガブリエルくんにPKを取られた練習試合のことを思い出してそうです。万が一、PKを取られても、キーパーは緑川さんだからたぶん大丈夫! とはいえ、イエローをもらえば累積で次節出場停止になってしまいます。ピンチです。 |