2012年モーニング感想部屋


五十三号  椿くんのお姉さんは、実家でご両親と同居しているようです。テンパるお父さんと落ち着き払っているお母さんの両方の性格を受け継いだ大介くん。四歳も年が離れているお姉さんにとっては、放っておけない可愛い弟(でもたまにこき使う)だったのだと思います。
 教え子全員にメールを送れと並松先生に無茶を言う和田元校長。椿くんの活躍は皆が見守っている。九巻に登場したちょっと眠たそうな目の女の子が、大きくなっていました。
 全国ネットで中継される椿くんの雄姿をデジカメにおさめる田沼親子。そしてすぐさま応援に戻る。お母さんの言うとおり忙しいですが、楽しげです。
 椿くんの実力は、リーグ戦で認められていました。自己紹介で皆に見つめられていたのはそのせいだったらしいのですが、窪田くんがいなければ、椿くんは誤解したまま試合に臨んでいましたかもしれません。言葉を使ったコミュニケーションはやはり重要です。椿くんは赤崎くんや窪田くん以外にも、ピッチ外で話が出来る相手を見つけて欲しいものです。
 ダッシュで買ってきたたい焼きよりも試合。通訳残酷物語が密かに繰り広げられていました。ブラン監督は通訳さんをお使いに出して、各地のスタジアムグルメを食べているような気がします。

 派遣会社によっては、登録にあたって公的な身分証明書の提出を求めるところがありますが、鬼灯さんはクリアできたのでしょうか。会社勤めを定期的に体験しているとはいえ、彼の凶相は接客やサービス業には向いていないと改めて思いました。
五十二号  地上波で椿くんや赤崎くんの活躍が放送されるかもしれない。エキサイトする父や息子とは対照的に、母はクールです。ふと思ったのですが、父ゴローさんが臨時のコールリーダーとなった今、今後のETUのアウェイゴール裏はどうなってしまうのでしょうか。千葉のような近場ならばともかく、宿泊が必要な遠征が奥さんに許してもらえるかどうかは、コータくんが口添えしても難しいところです。
 ETUのクラブハウスでは有里ちゃんと若手軍団が試合観戦。口うるさいところもあるけれど、しっかり者で世話焼きのお姉ちゃんと、元気な弟たちという感じですが、「やだよ!」という言葉づかいから察するに、清川くんと有里ちゃんは同い年なのでしょうか。
 そしてついに訪れる椿くんの出番。どの選手と交代になるのかは分かりませんが、窪田くんとボールを蹴るところが見てみたいです。

 犬の兄弟は人間から見れば「大差ない」かもしれませんが、シロちゃんはママに似ているような気がしました。
 メガネはDNAに含まれてはいませんが、カマーさんのところは、メガネの好みがDNAに含まれているのかもしれません。拷問道具から名前を取ったきょうだいというのもおっかないですが。
五十一号  記者の厳しい取材を予想して、「椿、逃げて!」などと思ってしまう藤澤さん。窪田くんはマスコミをスルーする能力が高そうに見えるので、椿くんは合宿中に見習えばいいと思います。
 テンパることなく「出場したい。このメンバーでプレーしたい」と言い切った椿くん。窪田くんとも良い雰囲気ですし、いい感じにリラックスできているように見えます。藤澤さんの「友達が出来て良かったわね」には、思わず頷いてしまいました。
 対ウズベキスタン戦当日。クラブハウスに試合を観に来た若手軍団(有里ちゃんにひとまとめにされてしまいました)の仲が良くて和みます。達海監督は翌日のカップ戦に備えて作戦を練る様子。彼が呼び戻される時間帯が訪れることに期待したいです。
 本編ではガンナーズ戦以来でしょうか。久しぶりにブラン監督が登場。あいかわらず通訳さんとは噛み合っていません。出番がなかったあいだは、美味しいものとサッカーを求めて、全国を視察していたのでしょうか。

 かぐや姫のように時代によって変わる「美人の基準」と、普遍的な「美しさ」に翻弄される男と女。最後のコマの白澤さんではないですが、ちょっと考えさせられました。
 時代の流れに敏感な清少納言さんパネエっす! 平安時代の人とは思えない。
五十号  窪田くんは変わっているけれどもいい子です。三ページ三コマ目の上を向いて考えこむシーンが、何かと交信しているように見えました。口数は少ないですが、代表メンバーの出身地を把握しているあたり、しっかりと周囲を観察し、交流もできているように思います。
 一日分しゃべって疲れるのも構わないくらい、楽しみにしていた。窪田くんが椿くんと一緒にフットボールができる日を待ち望んでいたことが分かりますが、「疲れ」というキーワードで、以前のガンナーズ戦で、彼がスタミナ不足という弱点を突かれて途中交代したことを思い出しました。
 一方、ETUのクラブハウスで明かされる達海監督のメモの真意。赤崎くんと椿くんを社用車で送らせたのは、単なる嫌がらせだったと判明しましたが、有里ちゃんにサイテーと罵られてしまいました。
 ほぼ毎朝のように叩き起こされる。堪忍袋の緒が切れて、バカと悪態をつかれるだけではなく、ひどいときには手も上げられる。まさかとは思いますが、達海監督の問題行動の数々は、有里ちゃんに相手をしてもらうためにわざとやっているような気がしてきました。達海監督本人は良くても、振り回される方はたまったもんじゃないでしょうね。

 パンツイズモラル。地獄の鬼は和服なのに、下着は洋物なんですね。下着までも和物で統一したら、女性が大変なことになりそうですが。
四十九号  チームスーツにリュックサックで代表合宿に向かおうとする椿くん……。ジャージでなかったと安心するべきなのでしょうか。赤崎くんの反応から察するに、おそらく代表のスーツは高級ブランド品なのだと思います。
 赤崎くんと椿くんを車で送ってあげようとする広報部長。彼が仕事をするシーンは貴重だと思います。これはフロントの意識改革が進んできたという証なのでしょうか。
 無理やりにでも人の輪の中に入っていかなければならない。サッカー以外の部分でも、椿くんが乗り越えるハードルは高いです。自己紹介はグダグダでしたが、窪田くんがいてくれて本当に良かった。浅草代表として試合で活躍することも大事ですが、なぜか椿くんには「合宿で友達を作っておいで!」という気分になってしまいます。

 二十一世紀の鬼ヶ島。息子が引きこもっていたり、その嫁が画面から出てこなかったり、疫病がコンピューターウィルスなところが現代的です。
 それにしても桃タローさん成長しましたね……。白澤さんのところでの修行の成果でしょうか。
二十五巻  可愛い(人間の)女の子に尻を叩かれる現実に不満でもあるのでしょうか。パッカ君が夢見る楽しい一家。家族マスコットは実際のクラブでも珍しくはありませんが、元カノがいるマスコットは今までに聞いたことがありません。パッカ君はプレイボーイ路線を目指したいのか、それとも子どもには見せられないドロ沼系に進みたいのでしょうか。そして何となく大宮のリスが思い浮かんでしまいました。
 手元にモーニングがないので確認できないのですが、雑誌掲載時と単行本とで、羽田さんの台詞が変わっているような気がします。私の記憶違いかもしれませんが、問題行動(バス囲み、怒鳴りこみ)も全てチームの為という趣旨の台詞は本誌にはなかったような気がします。
「自分たちの行動は全てチームのため、選手のため。クラブを見限った過去のある人間はクラブへの気持ちが足りない。そんな奴らををのさばらせるな」
「愛情の形は人それぞれ。でも根元の部分は違わないんじゃないの?」
 →千葉戦をテレビで観戦。
「あれこれ口を出すだけではなく、黙って見守ることもクラブを支える方法」
 →花火大会というのが、スカルズとの和解の流れなのでしょうか。未だスカルズ関係が何となくもやもやするのは、結局、バス囲みや怒鳴りこみを羽田さんたちが少しも悪いことだとは思っていないだけでなく、彼らの意見を聞こうとしなかったクラブ側にも非がある、どっちもどっちな描かれ方(副会長の態度だけを取り上げれば、確かに喧嘩両成敗ですが)をしているからなのかもしれません。

 描き下ろしイラストでは佐藤くんとピーナッチがいい味を出していました。達海さんの過去が語られるシーンやスカルズの怒鳴りこみなどの重要な場面に居合わせる彼が、今後ジャイアント・キリングを起こす可能性があるのかもしれませんし、そんな機会はこないのかもしれません。
四十六号  リチャードさんに達海監督との契約解除をそそのかす有里ちゃん。後藤さんはそれを止めません。ETUのことになると形振り構わなくなる彼女を、後藤さんは温かく見守っているのでしょう。選手生命を運命と受け入れられる彼は、やはり大人です。そして、後藤さん自身の引退にも、きっと様々な葛藤があったのでしょう。
 少しだけ語られる英国での達海さん。在籍していたクラブで、選手やファンに愛されていたのならば、面倒を見てくれた人がいても不思議ではないように思います。リチャードさんが代理人を続けられた理由も、何となく納得できました。
 指導者を目指し、なおかつ帰国もしなかったということは、達海さんは現地で体育系の学校にでも通っていたのでしょうか。一〇年間英国にいたと思われる彼が、ビザなど問題をどうやってクリアしたのかと、常々疑問だったのですが、就学ビザが取得できたのならば、何年かは英国に滞在できるように思います。
 フットボールの世界に必ず訪れる「いつか」よりも「今」を。この物語の結末は、やはり達海さんお別れエンド(ただし現役時代とは違って、円満な別れ)で、今回の代理人話はその布石なのでしょうか。
 連載は二週お休み。四十三号、四十四号の巻末予告にはなぜかジャイキリが記載されていなかったので、もしかしたらとは思っていましたが、事前に休載を告知してくれるならば、読んでいるほうも安心です。

 鬼灯さんEU地獄へ殴りこむの巻。納豆責めは西洋人にはきついですが、一人だけ大喜びしそうな方を知っています。
 遺憾は日本人だけが使える魔法の呪文! 使いどころを誤ると腹が立つだけですが。
四十五号  ETUにクラブハウスに現れたリチャードさん。達海さんの代理人として、ETU移籍の際も交渉に関わっていたことが判明します。てっきり、久しぶりに達海さんの顔を見にイーストハムに行ってみたら本人不在で、会長や町の人からETUに移ったことを知らされて、慌てて来日したものだと思っていました。達海さんの口ぶりから察するに、代理人契約は契約書を交わした正式なものではなくて、リチャードさんが自称しているだけのような気がします。
 ヨーロッパの開幕に合わせて、達海さんにオファーが来るのではないかと危惧する羽田さん。達海監督や笠野さんに否定的な態度の根本にあった「出戻りの人間に愛はないから認めない」という考えに変化があったという描写はとくに見られません。フロントが示した「達海監督長期政権」に反対しなかったのも、黙って見守ることの重要性に気づいたから口を挟まないだけであって、達海監督を認めたor許したようには見えません。今後、羽田さんがたちがスタジアムに復帰するのであれば、「出戻り」と呼ばれている人たちに対する羽田さんの心境の変化を描いて欲しいです。
 リチャードさんの鳩尾にヒジを叩きこみ、英語で凄んだだけでなく、ザクッと彼のトラウマを掘り起こした有里ちゃん。彼女が達海さんの移籍絡みで、うさんくさい代理人に不信感を抱くのは当然のことかもしれませんがが、暴力はダメです。そして、ETUのことでにヒートアップする彼女を落ち着かせられるのは、後藤さんだけのようです。この二人は、プライベートでもずっと一緒にいればいいと思います。
 再会! かと思いきや「そのうちまた来て」と追い返されたリチャードさん。「誰だっけ?」とか言われなかっただけマシなのでしょうか。

 現世フェスティバルが開かれ、博物館もある地獄。キツネホストクラブにも行ってみたいし、この漫画の地獄めぐりは何だか楽しそうなうえに、ためになりそうです。
 金魚草と語り合う座敷童子ちゃんたちが怖いです。
四十四号  堺さんが倒されてPK。赤崎くんが蹴ります。選手が成長した、チームが強くなったと言われても、黒田さんとのやりとりは相変わらずのようです。
 試合はETUの勝利。広島戦はサクッと終わりました。達海監督が松原コーチに肩車されています。コスプレを強要してみたり、乗っかってみたりと、松原コーチ相手にやりたい放題。とある方の言葉を借りれば、松原コーチが美形なら、勢力図(どこの?)は一変していたということなのでしょう。藤澤さんは呆れていましたが、揃って倒れた二人がケガをしていないか心配です。
 達海が来年もETUにいると思うか? スカルズの人たちから発せられた問いかけ。もはやETUは弱小チームではありません。ジャイアント・キリングがモットーの達海さんの手から、ETUが離れる日が近づいたのだとしても、不思議ではないでしょう。ETUに来た達海さんが、ETUを去るというのも、物語の終わり方としては自然なのかもしれません。個人的には、ゴローさんたちと同じように達海監督長期政権に希望を持ちたいですが。
 リチャードさん再登場。一〇年前にやらかしたことを思えば、代理人を続けていられるのか非常に疑問ですが、スーツを着て試合を観戦しているということは、仕事なのでしょうか。
 千葉戦終了後からの話の展開の早さに、物語が終焉に向けて動き出しているのだろうかと思ってしまいます。作中で描かれるのは、達海監督の一シーズンだけなのだろうと前から予想してはいましたが、それがどのような形で結末を迎えるのか、見守っていきたいです。

 まさかの「聖☆おにいさん」アニメ映画化! 驚きと期待が入り混じっていますが、外国の宗教関係者からクレームが来ないか、それだけが心配です。
 ミキちゃん計算早っ! 「普通に勉強できるアイドル」という称号は誇っていいのか悪いのか。まきみきちゃんには長く芸能界で生き残って欲しいです。
 子どもが悪いことをしても逆切れする親もいるなかで、自主的に校長室に通っていた茄子さんのお母様は偉いと思いました。親に愛されていたから、彼はいい子に育ったのでしょうね。
四十三号  変なところで並松先生に対抗する和田元校長が微笑ましいですが、お年寄りの「死ぬかと思った」発言はシャレになりません。
 オフにスクールでコーチをするのは、単行本二十四巻での体たらくを見るに、椿くんの自信喪失につながりかねないので、止めておいたほうがいいと思います。
 円陣の後に世良くんと赤崎くんの手を握ったその力強さが、椿くんの気持ちの強さの表れであるように思えました。今週のモーニング表紙は、世良くんがシュートを決めたあとのシーンなのでしょうね。表紙の三人組+宮野くんの若手組の仲の良さと、必要であれば厳しいことも言える関係が好きです。

 お香さんといい白澤さんといい、このマンガは個性的なデザインセンスの持ち主が多いですね。こういうお化けが出てきたら、人は驚きはするけれども恐がりしないでしょうね。
 本当の地獄は上司の「君、明日からこなくていい」よりも、その後の各種ゴタゴタと就職活動のほうだと思います。嫁姑問題と男女関係にも深くドロドロしたものがありそうですが。
 繰り広げられるくまモンとの妄想が微笑ましくもあり、恐ろしくもありました。そういえばあの熊がバンジージャンプをして宙吊りになっている動画を見たことがあります。こんなにも体を張ってる県庁職員を私は他に知りません。
四十二号  ホームでのサンアロー広島戦。この試合の後に、U−22の代表戦とジャパンカップの準々決勝が行われるようです。
 赤崎くんと椿くんの代表選出を祝ってゴール裏には横断幕が。ゴール裏をまとめたことで、ゴローさんとコータくんの関係も改善したようです。ETUのゴール裏は良い雰囲気に見えますが、そこに羽田さんたちが復帰するのはいつごろになるのでしょうか。
 ETUから二人も代表が出たことで、山井さんも藤澤さんも嬉しさを隠しきれない様子。「お母さんの心境」が何となく分かるような気がします。
 チキン発言を連発する椿くんをガッツリ〆る赤崎くん。ホーム神戸戦で、緑川さんのケガを気に病んでいた椿くんが村越さんに一喝されたシーンを思い出しました。
 クラブハウスに電話をかけてきた小学校の校長先生もそうですが、椿くんや本当に、周りの人に恵まれていると思いました。

 狐がややこしい。それに対して狸のシンプルなこと。「狸はマヌケ」というイメージがどこから来たのか、考えてみれば不思議です。
四十一号  赤崎くんが選ばれたらすぐに本人に連絡する係……。体育会系において先輩の命令には絶対服従とはいえ、大変な役割を仰せつかった椿くん。その横では世良くんが元気です。フロントの偉い人たちをまとめて「あんた達」呼ばわりするのはちょっといただけませんが。
 ETUからは赤崎くんと椿くんが選出。他のチームからは窪田くんや三雲さんが選ばれているようです。烈と書いて「アキラ」と読むのはかっこいいですが、彼らと椿くんが仲良くやっていけるのかが心配です。
 そして始まった花火大会。冷静に考えれば、花火がドカンドカン鳴っているところで、真面目な話し合いなんてできませんよね。永田会長が「無能なフロント」扱いされてしまうのは、彼なりに色々と考えて行動を起こすのだけれども、どこか詰めが甘いからなのかもしれません。
 赤崎くんは隅田川の花火が見える都内のマンションで一人暮らしをしているようです。それだけでも結構な家賃がかかりそうなのに、ETUの給料でやっていけるのか少し気になります。
 
 懐かしいです、人面犬。勝手にオッサン顔を想像していましたが、イケメン顔でもやっぱり可愛くない。犬は犬の顔で人間臭い表情をするからこそ可愛いのですね。
 日本のトイレ技術は世界に誇るハイテク。神様が驚くのも無理はないのかもしれません。
四十号  グレートティーチャー羽田。……講談社だから問題はないのでしょうか。そういえば政志少年の夢は教師になることでしたね。形が変わったとはいえ、尊敬した人の元で夢を叶え、プライベートにも理解のある人たちと働いている現在の羽田さんは恵まれていると思います。進学塾だと授業や模試などで土日祝日は忙しそうなイメージがあるので余計にそう感じました。
 まさかのカベセン再登場。彼が「暴力事件」で教職を追われたことを考えれば、羽田さんがスカルズに「未遂でも暴力はご法度」というルールを定めたことも頷けますが、その一方で徒党を組んでの怒鳴りこみや恫喝、バス囲みなどの行動が作中であまり問題視されていないことに疑問を感じます。いくらチンピラ系講師というキャラクターで授業を受け持っているとはいえ、保護者や塾生に知られれば問題になると思うのですが。これらについて、花火大会の場で謝罪を含めた話し合いが行われるのか、それともスルーされてしまうのかが気になります。
 それはそうとツジトモ先生、ありがとうございます。浴衣浴衣! 有里ちゃんの浴衣! 信じていて良かったです。襟はもう少し抜いていいかもしれません。自分が年頃の女性だということを忘れない。浴衣にこめられた決意は有里ちゃんにとって大事なことですが、達海さんは無関心。彼のコメントを期待するほうが間違っているのでしょうか……。男性スタッフも花火を見に来る選手もいるのですから、誰か何か言ってあげてください。お父さんと叔父さん以外で。
 パソコンの前で五輪最終予選のメンバーを待つETUのスタッフと若手選手たち。宮野くんや世良くんと違い、椿君は練習着ですが、また一人でボールを蹴っていたのか、それとも練習後にまだ着替えていないだけなのか、果たしてどちらなのでしょうか。服に興味がないので練習着を普段着にしているとかでなければ良いのですが。
 
 火車さん用のキャットタワーでかっ! まさか死者を運ぶのがサイドカー方式だとは思いませんでした。
 前もって用意しておかない限り、遺影ってどの写真を使えばいいか迷いますよね。
三十九号  羽田さんたちに「あなたたちの観戦自粛に合わせて、笠野さんもスタジアムに行くのを辞めましたよ」と説いても、「笠野さんは俺たちのことを考えてくれていた! 見直した」という展開にはならないと思います。また、笠野さんはETUから給料を受け取っている立場なのですから、スタジアムで試合を観ることも仕事の一部。それを放棄するのはいかがなものかと思います。副会長の言うとおり、そんな暇があるのなら仕事をしろよとツッコミたくもなります。
 スカルズとの和解はできない。過激な連中がおとなしくなって良かったと思う人たちがいる。スカルズに関しては副会長が正論を言っているように思います。スカルズとフロントの間に考え方の溝が生まれたことを、会長はフロントの無能が原因なのかと自問していましたが、徒党を組んで怒鳴りこみ、恫喝してくる相手とまともな話し合いができなかったとしても、それはフロントだけの責任ではないでしょう。
 大人も子どもも、若者もお年寄りも。ライトなファンもコアなサポーターも。ゴール裏はチームを応援してくれる人、全てを受け容れ、スカルズさえも排除はしないという物語の理想は分からないでもないのですが、肝心のスカルズの行動に問題が多く、羽田さんたちに共感できないので、「羽田さんたちがゴール裏に復帰できるといいね」とは思えません。
 スカルズとのズレを擦り合わせられなかったのは、達海さんや笠野さんが責任を感じることではなく、フロントの問題だと言った会長が、花火大会で男を上げる姿を見てみたいですが、結局笠野さんがおいしいところを持っていった川崎戦の過去があるので過度な期待は禁物。ですが有里ちゃんの浴衣姿への希望は捨てられません。ツジトモ先生、どうかお願いします!

 大きいお友達が女児向けのショーや映画を見に行くには、幼女の付き添いをするのが一番。ですが180センチを超える大男がショーの最前列に陣取っているのはおっかなかったです。それにしても、マキちゃんの方向性が分かりません。芸能界は方向性よりも、長く生き残ることのほうが大事なのかもしれませんが。
 クレムリンで関羽が達海監督のコスプレ。モーニングの人気作品がよく分かります。それから、アニメ化おめでとうございます。
三十七・三十八号  村越さんにアシストを賞賛されて、なぜかビビるガブリエルくん。イタズラっ子の彼は、悪さをしたときには叱り、良いことをしたときには褒める「厳しいお父さん」的な存在を求めていたのかもしれません。
 村越さんは自身に声援を送るゴール裏の変化に気づき、懐かしさを覚えます。先週号の感想では、村越さんのゴールを唐突に思うと書きましたが、町内会の人たちが見に来ている試合で、村越さんがゴールを決めるのは、羽田さんたちの感傷だけではなく、意味のあることだったのですね。村越さんがかつて愛し、チームを強くすることで取り戻そうとしたETUのゴール裏が、このまま戻って来るのかどうかは今後の展開次第でしょうが、村越さんにはいろいろな意味で報われて欲しいです。

 補佐官が鳥類というのは新しいです。それにしても、お婆さんと刃物という組み合わせは、なぜこうも人を怯えさせるのでしょう。
 お化けのつづらを開けても、骨に大喜びするシロちゃんのポジティブシンキングを私も見習いたいです。楽しい休日を過ごせてよかったですね。


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