2014年モーニング感想部屋


三十六・三十七号(♯343)  セカンドボールを畑さんが押しこんでガンナーズが同点に追いつきました。サポーターは「エース上がり」と言っていますが、たぶんこれは「ユース上がり」の誤字ですよね? 単行本では修正されていることでしょう。
 悲劇のストライカー(美しい)という理想と泥くさいプレーという現実。人間、大なり小なり理想と現実のギャップを抱えているものですが、ハウアーさんのポジティブすぎる自己イメージがすごいです。美しさの基準は国や国民性によって違うでしょうし、プレイヤーとしての技術向上につながっているのですから、悪いことではないのでしょう。
 追いつかれたETUは清川くんを投入する模様。誰と交代するのでしょうか?

 テスラ・コイルがあれば、フォースがなくてもジェダイ気分を味わえる! すごいことなのに、やってみようという気持ちがまるでわいてこないのは、「危険な実験」というイメージが強いからでしょうか。
 天才と呼ばれる人たちの「特別な脳」がどうなっているのか本気で知りたいです。前回の話を引っ張るようですが、解剖すればそんな特別な脳の仕組みも判明するのでしょうか。
三十五号(♯342)  ハウアーさんは一〇年前にU−20の代表に選ばれていて、当時ダルファー監督がチームを率いていた。一〇年前といえば、ちょうど達海さんが渡英した時期です。ヨーロッパのどこかで、もしかしたらすれ違っていたかもしれません。
 美しいCBという容姿へのハウアーさんの自己評価を華麗にスルーするダルファー監督。個人的な話ですが、欧米人の子役が成長とともに顔つき(顎が割れました)が大幅に変わってしまい、ショックを受けた経験があります。それをふまえれば、ハウアーさんが髪の毛サラサラの美少年だったとしても不思議ではないのかもしれません。

 名前は聞いたことがありますが、滝夜叉姫は将門公の娘だったんですね。勉強になります。彼女の恋心を踏みにじるようで気が引けますが、烏天狗警察はナンバーディスプレイ機能付きの電話を導入したほうがいいと思います。それともお役所だから電話を買い替える予算が下りないのでしょうか。
三十四号(♯341)  ハウアーさんがヘディングを叩きこむもゴールならず。ハタカタコンビに厳しいことを言われて腹を立てています。「この国の代表にさえ入れないお前たちと僕は違う」ということは、ハウアーさんは過去に代表に選ばれた経験があるのかもしれません。
 アジアの夏は本当に苛酷だ。とっとと帰国したい。ブラン監督がそう考えるのも無理はないと思います。達海監督も日本の蒸し暑い夏を経験するのはおそらく数年ぶりのはず。選手だけでなく監督の皆さんの体調も心配です。
 リマ君の顔面ブロック! プレイが続いているということは鼻血の心配は今のところないのでしょう。そしてボールは小室さんから志村さんに渡ります。読者の大多数が突っ込んだと思いますが、志村さん、リマさんは死んでないから! 弔い合戦とか縁起悪い発言止めてください!

 人生とはままならないもの。通訳を後輩に任せていた凡田さんが、見開きでBLさんに語りかけた言葉が胸に響きます。ベースボールは人生。良いこともあれば悪いこともある。何かオシム監督を思い出してしまいました。
三十二巻  不破監督のお財布はお小遣い制。立派な一戸建ての家に住んでいて、奥様もきれいに着飾っているので裕福そうに見えますが、いつクビを切られるか分からないのが監督という仕事。不破家は共働きなのか、それとも奥様がやりくり上手なのかと色々と想像してしまいます。
 個人的イメージでは奥様は女優。当時サッカー選手だった不破監督が一目ぼれして猛アタックした結果、夫婦という契約を結ぶことに成功。自身の仕事を続けながらも妻や母という役割をこなしている……。という妄想が生まれました。
三十三号(♯340)  ガブリエルくんOUT世良くんIN。ガブリエルくんは体のキレを自覚していただけに、負傷離脱は悔しいでしょう。一日も早い早い回復を祈りたいものです。
 ガブリエルくんの負傷退場は試合の流れを変えるか否か。志村さんは「影響なし」と判断していますが、個人的には志村スコープの存在が気になります。現役時代の達海さんが上から試合を見ていたように、A代表クラスの選手には、普通の人には見えないものが見えるものなのでしょうか。
 赤崎くんが右に入ったことで小室さんとのマッチアップが実現。椿くんと窪田くんの仲良しっぷりは和みますが、こういう火花を散らしあう「ライバル」感も負けず嫌いのスポーツ選手っぽくていいなあと思うのです。

 お婆さんに舌を切られた「舌切り雀」のチュン子は丸々としていた。あれだけ体が重くなっていても飛べるようにできている翼の力ってすごいですね。
 しばらくの間「鬼灯の冷徹」は隔週連載。江口先生は色々な企画や単行本の特典にも携わっておられるので、ご無理だけはなさらないようにお願いしたいです。
三十二号(♯339)  モーニングの表紙は椿くん。頬にある濃い斜め線のせいで老けて見え、最初は彼だと分かりませんでした。プロサッカー選手は一試合で二、三キロ体重が落ちると聞いたことがあるので、頬骨が目立つぐらい激しく消耗するという表現なのかもしれません。たまに有里ちゃんのほっぺたに、斜め線が入っていることがありますが、あれはチークなのでしょうか。個人的にはあの斜め線はないほうが好みなのですが。
 ハタカタコンビは予想通り大阪出身で、ジュニアからガンナーズ一筋。少年のころから二人でギャイギャイ言いながらボールを蹴っていた姿が目に浮かびます。そして平賀さんは横浜出身。確かに異国情緒あふれるお洒落なイメージがあります(関西人の偏見)。地元愛とクラブ愛から代表入りを狙うFWコンビ。これだけ作中で代表に触れているのですから、大阪戦後は間違いなくA代表絡みの話になると思うのですが、名古屋戦をもう少し早く切り上げていれば、W杯のタイミングに合わせて「ジャイキリA代表編」が掲載できたかもしれません。名古屋戦は川瀬さんのエピソードや、雨のジンクスや今までの悪いものをすべて乗り越えて、ETUというチームが変わろうとする話は面白かったのですが、振り返れば長かったと感じます。

 あなたが死んだら遺体をください。解剖して、骨は部屋に飾ります! 宗教や思想に関係なく、こんなことを言われたら普通はドン引きします。アイルランドの「巨人」が亡くなったのは体が弱かったことに加えて、心労によるところが大きかったのでしょう。このマンガの欄外には「決してマネしないでください」とありますが、この漫画に登場する人々の行動はブッ飛びすぎていて、マネできることではありません。理系って凄い。
三十一号(♯338)  ロッカールームに有里ちゃんの姿が描かれていないのは、汗まみれの男たちの半裸を見せまいとする後藤さんあたりの紳士的配慮なのでしょうか。「今日は俺がコメント取るから、有里ちゃんは外にいて」「ええ、なんで!?」みたいな押し問答があったのかもしれません。
 赤崎くんを始め、亀井くんや夏木さんの頭にも「代表」の文字がちらつきます。夏木さんの台詞に「代表がブラン体勢になって一年」とありますから、前年(作中は二〇〇七年)のW杯終了後にブラン監督は日本代表の監督になったということなのでしょうか。
 一対〇でリードしているも、前半もう一点は取れたはずだと発破をかける達海監督。ここで勝ちきれるチームでなければタイトルなど夢のまた夢。そういうことなのだと思います。

 先週の「きのう何食べた?」に続き今週の「OL進化論」でもそうめんネタが……。我が家に毎年のようにそうめんを送りつづけていた人は、ご出身がそうめんの名産地でしたので、地元アピールという意味合いもあったのかもしれません。ですがそうめん業界は「お中元=そうめん=余る」というネガティブイメージをどうにかしたほうがいいと思うのです。
三十号(♯337)  点を獲ってから動きが良くなる夏木さん。コーチ陣は単細胞だと呆れていますが、彼はあまり深く物事を考えない方がいい結果に結びつくタイプだと思います。
 大阪の攻撃は今のところ杉江さんと亀井くんの二人が抑えこんでいます。それをクラブハウスのテレビで観戦しているETUの選手たち。宮野くんは椿くんと、亀井くんは世良くんと同い年だと記憶していましたが、宮野くんは亀井くんを呼び捨てにしています。ベテラン選手相手には「さん」付けするけれども、若手同士ではあまり年齢差を気にしていないのでしょうか。
 そしてダークサイドに堕ちた黒田さん。点取り合戦は第三者として見ている分には楽しいですが、選手やサポーターにとっては心臓に悪いでしょうね。

 人から頂いた物に文句をつけるのはよろしくないという価値観のもとで育ってきた私ですが、子どものころは送られてくる大量のそうめんには閉口したものです。シロさんと佳代子さんのように、もらいものをおすそ分けしたり、食材を半分こできる関係って、何かいいなあと思うのでした。
二十九号(♯336)  団体競技で「試合に出られなかった仲間の思いを背負って」という言葉を目にすることがありますが、この試合での亀井くんはまさにそんな感じです。炸裂!! 黒田魂!!!(二度目) のアオリに笑ってしまいました。この試合、亀井くんは黒田さんのパワー付きで最後まで戦うことになるのでしょうか。
 まだ一九歳。五輪代表候補の台詞とは思えませんが、小室さんは若いのに鋭い分析でガブリエルくんのボールをカットします。こういった読みや作戦の応酬を、試合でもっと見たいものです。
 夏木さんのゴールでETU先制。それをラッキーで片づけないであげないでください……。

 温泉で地獄というと、真っ先に大分の別府温泉を思い浮かべたのですが、登別温泉をネットで調べたところ、地獄谷があったり、地獄まつりを開催していたりと、「鬼灯の冷徹」とコラボしてもおかしくはない場所でした。昔の人は地面が熱く湯煙漂う温泉地に「熱い系」地獄を連想したのかもしれませんね。
 ケーキは四号サイズで直径一二センチ。いくら甘党でも、一人で一気に食べきるのは厳しい大きさです。ケーキが重たく感じるのは年齢のせいだけではないようにも思うのですが、毎日ケーキを食べても太らないスイーツ本部長四十七歳の体質が羨ましいです。
二十八号(♯335)  夏木さんのシュートはキーパー正面。王子がチーム得点王という事実が負けん気に火を点けていることもあるのでしょうが、名古屋戦を振り返っても、彼の成長と意識改革のキーワードは「ストライカー」なのだろうなと思います。
 ガンナーズの公式サイトに「志村語録」があっても不思議ではない志村さんの奥深すぎる発言。前線にボールを送る→遠くからの贈り物→海外の人からのロマンを感じるプレゼント……。それでも意図が通じているのは、長年培われたチームワークのおかげなのでしょうか。

 いくら報・連・相が基本の社会人でも、人の生死は事前に言えるものではありません。現世こそが地獄という考え方も、間違ってはいないような気がします。
 理系の実験器具には、何だかよくわからないけれども何か凄いことをやってそうなイメージがあるのですが、獣医学部を舞台にした漫画「動物のお医者さん」でも、オートクレーブでふかした芋を食べるシーンがあったおかげで、「オートクレーブ=焼き芋・ふかし芋が作れる機械」というイメージが植え付けられてしまいそうです。
二十七号(♯334)  モーニングの表紙は大阪戦スタメンの集合写真。椿くんが前列中央に陣取っています。集合写真を撮る時の選手の配置にルールがあるのかは分かりませんが、椿くんの立つ位置が、彼が文字通りチームの中心になっていることの象徴のようにも思えます。
 伸び盛りの若い選手を率いる剛田監督を羨ましがるブラン監督。五輪本選は自分が指揮を取りたいなどと、聞いた人が反応に困るようなことを言っています。剛田監督だけではなく、通訳さんも胃に穴が空きそうな思いで仕事をしているのでしょうね。
 ブラン監督の「王様みたいな贅沢」という言葉に、達海監督の「監督は王様」発言を思い出しました。マイペースで他人を振り回すところが、二人の共通点に見えます。

 生きたエクセル状態の葉鶏頭さん。そんな彼に懐く座敷童子ちゃんズ。文字にすべてを捧げた葉鶏頭さんに、幼女を可愛いと思う感覚が残っていたことに驚きです。
 罪状とそれによって行く地獄の内容が、時代によって変化したように、そこで使われる道具も変わるもの。茄子さんの新提案、とくに新しい拷問道具の開発とデザインは、鬼灯様が嬉々として進めるように思います。
二十六号(♯333)  今まで「チキン」「ヘタレ」と言われることが多かったであろう椿くんの人生において「スケベ野郎」と言われるのは初めてのことではないでしょうか。日本代表監督と五輪代表監督が観戦に来ているからといって、色気を出せるような彼ではありませんが、メンタル面は成長している様子。「昔の達海っぽくなってきた」という山井さんの評価は嬉しいですが、やはりこれは椿くんの移籍移籍フラグなのかなとも思います。
 
 久堂さんの使用カメラはCanon。うろ覚えですが、有里ちゃんも同じメーカーのカメラを使っていたような気がします。Jリーグと同様、リーグジャパンのパートナーも務めているであろうCanon様には感謝の気持ちを送りたいのですが、我が家は祖父の代からNicon派なのでした。

 同じメニューを掲げていても「レストラン」よりも「洋食屋さん」のほうがおいしそうに思えるのは私だけでしょうか。
 「つきあう=結婚」と考えている人ならば、ひと回り年下の高校生に告白されても断るのは当然と言うか、犯罪はマズイよなと確かに思います。片岡さんは一〇年の間に容姿は変わったけれども、志乃さんの胃袋とハートは掴み続けていた。ご結婚おめでとうございます。
二十五号(♯332)  週刊モーニング掲載の「GIANT KILLING」はフットボール漫画です。
 連戦と暑さのせいでハウアーさんに幻覚が見えたのか、魂のようなものを大阪に運ぶほど黒田さんの思い入れが強かったのか、それとも亀井くんが成長した結果、特殊能力を身につけたのか。
 椿くんと平賀さん、杉江さんと窪田くんのマッチアップはETUホームでの試合と同じです。前回、達海監督は大阪のキーマンをスタミナ切れにして交代に追いやっていましたが、今回はどのような作戦を立てているのでしょうか。

 雪まつりではなく氷細工祭りが行われるような低温の八寒地獄では、パンツはモラルではなく大事なところを守る命綱だと思えてきます。春一さんは寒さに慣れていますし、人間ではないから凍傷にならないのでしょうか。
二十四号(♯331)  達海監督はまだ松原コーチにおんぶしてもらっています。以前、ツジトモ先生がインタビューで、緑川さんのケガをJリーグのクラブのチームドクターに実際に見てもらったところ、かなりの重傷だという診断が下りたという話をされていた記憶があるのですが、達海さんはいつごろ自力で歩けるようになるのでしょうか。
 勝ち点3とダルファー監督の泣きっ面があれば、土産物だけあればいい。達海監督は強気です。そして彼にお土産を買うという発想があったことに驚きです。東京に残っているスタッフへのお菓子や、自分用のおやつを買うのが定番なのでしょうが、なぜか達海監督が豚まんを買って新幹線に乗り込み、選手からブーイングされる姿を想像してしまいました。
 日本代表監督と五輪代表監督が試合観戦後に会食をするなら、たぶんその代金は日本フットボール協会が支払うことになるので、わざわざ賭けの対象にする必要はありません。それともブラン監督は、プレスカンファレンスで達海監督をランチに誘ったのと同じノリで、剛田監督と夜の大阪で粉物や串カツを楽しむ気だったのでしょうか。

 エイリアンな鬼灯様。耳が尖っているせいかあまり違和感がありません。がんばって人間っぽくこじつけたアヌビスさんは、遠い国から来た外国人観光客だと言い張れば、日本の現世でもギリギリ通用するかもしれません。
 高校卒業後、工科系の進路を選んだ同級生がいるのですが、共学校でありながら生徒は男性ばかりで「今日、学校で女見た」などという会話を繰り広げていると聞いたことがあります。工科・医大などの理系学部は就職に強いというイメージがありますが、その代償であるミスコンに男の娘が出場するキャンパスライフを想像すると、世の中は良いことばかりではないのだなと考えてしまいます。
二十三号(♯330)  偉い人の長話は嫌がられる。ダルファー監督はスピーチに今週の二〇ページ中九ページも使っていました。九ページの畑さんと片山さんのアップのコマは、監督の言葉に気合を入れていたのではなく、終わらない話にイラついていたのでしょう。確かに、大阪のFWコンビは気の長いタイプには見えません。
 監督に詰め寄るFWコンビの言葉をマイルドに訳そうとするソノダくんですが、二人の剣幕を見れば無理なものは無理です。オールスター後の「達海監督の方が采配が上」発言も、ソノダ君が柔らかく表現していれば、志村さんが監督に口をきいてもらえなくなるという事態は避けられたかもしれませんが、言葉の壁を越えて伝わるものが世の中にはありますし、志村さんの発言もそんな感じだったのかもしれません。
 オールスターからおそらく二ヶ月も経っていないのに、また髪型を変えた金髪ゴジラことハウアーさん。あまり髪型を変えすぎると、サポーターにイジられるだけでなく、専門紙や名鑑のネタにされる気がします。

 勤務態度不良による解雇にNOを言える職場。それが良いのか悪いのか分かりませんが、婚姻届で人を脅すというのは斬新な手口だと思いました。そしてマキちゃんの本名は真黍。キビ→キビ団子→桃太郎→桃という連想が、ピーチ・マキという芸名の由来なのかもしれません。
二十一・二十二号(♯329)  監督会見にパッカ君を同席させる達海監督。ホーム川崎戦以降、味を占めたのでしょうか。山井さんや藤澤さんの質問にきちんと答えているのは、監督として成長した証なのかもしれませんし、有里ちゃんたちの教育の成果なのかもしれません。
 再登場のダルファー監督とソノダくん。近ごろホモ・ゲイ押しを隠さないモーニングですが、この二人の関係は平常通りなのか、以前よりも熱く深い関係が描写されるでしょうのか。

 休載の原因が判明した途端に、シロちゃんの入院が作者の体調不良を暗示しているように思えてきます。どちらも元気でありますように。
三十一巻  シャッチーになぜか復讐を誓うパッカ君。オールスターで「仕留めた」はずなのに無傷だったことに、狂犬としてのプライドが傷ついたのでしょうか。ひょっとして恨みのあるマスコットをオールスターで「潰す」ことが、パッカ君の復讐方法なのでしょうか。
 試合に飽きているペペの脳内。キリンやシマウマがいる草原でゾウに乗る。こういうことができるのは、おそらくアフリカのはず。つまりペペは2010年の南アフリカW杯を目指しているという解釈でよいのでしょうか。
 大事な試合を前に、選手が丸刈りにする。あるいは、問題を起こしたときに、反省の意味で坊主にするという話は聞きますが、前髪を自分で切るというのは新しい気がします。十九巻と比較したところ、眉に近かった前髪が、三十一巻ではかなり短くなっていました。確かにETUの若手選手には、自分で髪を切ったり染めたりしているイメージがあります。
二十号(♯328.5)  番外編の続き。「FOOTTO」でETUや他のチームの試合結果が語られます。
 甲府対千葉戦で石浜くんの姿を確認。このまま物語から忘れ去られてしまうのかと心配していましたが、試合には出場しているようです。
 U−22代表のGK多田くんは大分の選手。作中では翌年に五輪を控えていますし、やはりチームが降格すれば移籍をするのだろうかと想像してしまいます。
 第25節終了時点でETUは勝ち点43の5位。次節、首位のガンナーズから勝ち点を奪って差を縮めたいところですが、どうなるのでしょうか。椿くんと窪田くんの7番対決もどうなるのか楽しみです。

 通訳の力はとても大事。「今晩どう?」を意訳しまくったのならばともかく、「俺と飲みに行かないか?」が、なぜ「俺と寝ろ」になってしまうのか。そして巻末予告で「次回注目のポイントは”尻”」とか。本当に誰得なのか、モーニング編集部の方向性が私には分かりません。
十九号(♯328.5)  今週と来週は番外編。この世界の「FOOTTO」というフットボール番組で、第25節の結果が振り返られます。
 首位大阪ガンナーズと二位の清水はともにドロー。ETUや東京ヴィクトリーが上位を狙える可能性はまだあるようです。
 これがテレビ番組だということは、誰かが見ているということ。勝利の余韻に浸りながらも仕事を進めているETUフロントの皆さんなのか、帰宅したコータくんたちサポーターなのか、それともお菓子を食べているブラン監督なのか。気になるところです。

 BLさんは日本の「ボーイズラブ」というよりも「オネェ」に分類される系の方ではないだろうかと思いました。
 数年前のモーニングには、編集者の趣味なのか「猫押し」の時期がありましたが、最近では「ホモ・ゲイ押し」を密かに進めているのでしょうか。メインの読者層である大人の男性が、我が身に置き換えたり共感したりするのかどうか、女である私には分からないところです。
十八号(♯327)  連敗の嫌なムードと今シーズンのジンクスを吹き飛ばした逆転勝利に嬉し泣きする有里ちゃん。それでも仕事は忘れない姿勢はさすがプロの広報といったところですが、佐藤くんには感心しているだけではなくて、自分の仕事をしようよと言いたくなります。
 監督会見に現れた達海監督は、有里ちゃんの泣き顔を見て「試合に勝ったのに泣くなんて、お前涙腺緩いんじゃねえの?」と呆れるのでしょうか。タイトルを取れば、嬉し泣きしても構わないと思うのですが、そんな時でも有里ちゃんはきっと仕事を忘れないのでしょうね。
 探し求めていたものは、意外と近くにあるもの。会見の場で選手を名指しで非難することもあった不破監督が、特定の選手に試合後に労いの言葉をかけるのは、たぶん珍しいことなのでしょう。しっかり体のケアして、次の試合に備える。川瀬さんに自覚はないかもしれませんが、今回の試合で、彼のチームでの立ち位置や監督の評価は、確実に変わったのだと思います。

 地獄の動物病院では、エリザベスカラーは使わないようです。傷口を舐める患畜がいないからなのでしょうか。
 そして「教えて! ミキちゃん&ブラザーズ」は、まだ放映が続いていました。この番組が続いているうちは、ミキちゃんは芸能界で生き残れそうですね。


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