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BeOS

No.3:To Be or not to Be?

Macintoshは普通MacOSであるが、それ以外にもさまざまなOSを扱うことが出来る。 MacTenやMkLinux等のUNIX系や、BeOS、エミュレータを使えばAppleIIからMSX、はたまた GameBoyまで結構たくさんのOS(?)を扱えるのだが、一般にはMacOSだけと思われているだろう。 Wintel系でもそうなのかはよく知らないが、このあたりももっと宣伝してもいいと思う。 のだが、Appleの奥ゆかしさ故にあまり聞かないのが現状であり、ちょっと寂しいところでもある。
というわけで(どういうわけで?)今回はBeOSの体験記である。

BeOSはむちゃくちゃ新しいOSである。95年の秋頃に(当時は)画期的な2CPUハード「BeBOX」と共に登場したから、 もう2年以上たっているのだが、この2年の間にPowerMacへ移植され、「BeBOX」の製造中止、 Intelプロセッサーへの対応といろいろな話題を振りまいてくれた。一時はMacOSにとってかわるかとも噂されたが、 現在はまた独自路線にもどり着々と進化し続けている。今ではPreviewリリースとはいえ、 いろいろなアプリケーションが出そろってきているのでBeだけでも使えるかもしれない。

というわけで、BeOSを入れている。8500にしてからすぐに入れたが、その頃はあまり 使い道がなかったからいじってなかったのだ。BeのバージョンもMac版のでた当時のDR8.xからPR2と進化しており、今ではMacのファイルシステムであるHFSも直接読めるから本格的に(?)使うには問題がない。

さっそくたちあげる。一見して異なるのはWindozeのようにメニューが各ウィンドウ上部についていることだ。操作自体はMacOSとほとんど同じような感覚である。ウィンドウをドラッグすると、中身も合わせて動く、いわゆる「リアル・ドラッグ」なので最初は少し戸惑う。見た目は分からないが、Beでは2ボタンマウスを前提に設計されているので、「control」キーを使ってカーソルの位置にメニューを出すことができる。これもMacOS8と同様の操作なので戸惑うことはないだろう。
他に大きな違いとしては「Terminal」がある。ひとたびTerminalをひらけばそこはUNIXの世界。CUIアレルギーの人は立ちあげない方がいいだろう。しかし、「Doom」をしようと思ったらTerminalからコマンド入力してたちあげなければ行けない。

さて、本格的に使おうとしたとき問題が発生した。一番の問題は日本語が弱いことだった。確かにUnicode対応だし、いちおー日本語は表示できる。しかし、目が悪い私にとって読みにくい フォントは大問題なのだ。確か、WinのUnicode対応のTrueTypeフォントならBeでも使えると聞いたが、 私の家には窓機はない。もっと視認性の良いフォントがないと日常の使用には不向きである。日本語FEPもkanBeがあるが、今のMac用FEPと比べるとどうしても見劣りする。
英語版MacOS+Japanese Language Kitを愛する私としては、OS自体の日本語化はどうでもいいのだが、 テキスト処理だけはどうしても日本語が主になるので、これではBe一本で本格的に、とはいかないのだ。

逆に、映像関係はさすがBe!といいたい。QuickTimeファイルを3、4個開けてもコマ落ちする事もなく「ぐりぐり」動くし、 バックグランドで再生させていても手前の処理に影響していない。音楽関係も然り、内蔵ソフトウェアシンセもMacのQuickTime音源よりいい音だし、ドライバー関係で苦労しなくても外部音源をならすことができた。Preview リリースのため(?)本格的なグラフィック関係のアプリはまだ少ないが、PhotoShop等がBeで動けばかなりの効果が期待できると思われる。

はたまたプログラマーに対しても素晴らしい開発環境がそろっている。あのCodeWarriorのBeOS版が標準で含まれているため、ユーティリティからカーネルの改造まで一通りの事は出来る。64KBまでのプログラムしか制作できないが、日曜プログラマーにとっては問題ない。それに、BeOS自体がオブジェクト指向なため、プログラムサイズがとても小さくできる。(あわよくばHyperCardのBeOS版をつけてほしいとおもったが、それは無理か。わはは。)

MacOSとの連携であるが、付属の「BeOS Launcher」でMacOSからBeOSを起動できるのだが、QuickTimeとOpenTransportが読み込まれたシステムからは切り替えることができない。従って、起動時にでる「OS Chooser」で切り替えることにしている。内蔵HDをパーテーションにわけてBeを入れているせいか、しばしば「Chooser」アイコンが消える、「Trash」のウィンドウが勝手に開いている、等の怪現象がみられる。やはりもう一台のHDに入れた方がいいのかもしれない。

と、いうように実に先進的な環境を体験できる。OSマニアなら入れていて損はないだろう。友人が来たときに見せびらかすには最適だ。他にもWindows環境とMkLinuxをいれておけばどのタイプの友人でもびっくりすること間違いなし。 しかし、こうしていろいろなOSをいれてみたが、やはりMacOSが一番である。
(NeXTSTEP/OPENSTEPがMacで動けば最強なのだが、と思っているので密かにRhapsodyに期待しているのだ)


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