尾根の南側に築かれた土塁

 
七尾山砦

米原市伊吹(旧坂田郡伊吹町伊吹)


■創築年 -
■創築者  京極氏か?
■形式 山城砦
■遺構 土塁、郭
■別称 -
標高 430m

 伊吹町伊吹の姉川西岸の小泉・伊吹発電所背後の七尾山の南面中腹に砦が築かれている。

 登り口は小泉発電所送水管の北脇の山道を登り、約20分で尾根(352m)に出ます。

そこには伊吹発電所の貯水槽施設があり、この一帯が砦跡と思われるが、同建設工事の時にほとんどが破壊されており、遺構は見当たらない。

 この貯水槽背後の尾根道を先へ進むと、自然な地形に少し手を加えた程度の削平地が幾つか見られ、標高430mの削平地(約40m×150m)には南西方面を防禦するための土塁が築かれている。

 また、この削平地南端からの眺望は非常に恵まれ、北国脇往還〜湖東〜江濃境目を監視するには打って付けの場所である。

 この砦が築かれた年代は不明だが、縄張りや見晴らし台としての機能的砦構造から、太平寺城時代の京極氏により築かれたのではないだろか?後年浅井氏の時代にも砦として使用されたであろうが、そのれを裏付ける痕跡は見られない。

 背後の尾根筋をさらに登ると、浅井町鍛冶屋の天吉寺にも至る。

 

黒線が土塁

伊吹発電所の貯水槽施設