Swan 琵琶湖水鳥・湿地センターラムサール条約ラムサール条約を活用しよう●第2部●条約の取組み

COP10での「水田決議」とその意義

決議.31 湿地システムとしての水田の生物多様性の向上

呉地 正行,日本雁を保護する会・ラムネット日本

呉地 正行.2008.COP10での「水田決議」とその意義.]
[ 本文 ]

付表1.ラムサールCOP10で採択された水田決議の歩み(日本雁を保護する会まとめ)。

付表1.ラムサールCOP10で採択された水田決議の歩み(日本雁を保護する会まとめ)。
月日事項開催場所等主催者・主要関係団体
1999年5月13日ラムサールCOP7(1999)期間中に非公式の水田会合を行うコスタリカ・サンノゼ日本NGO;JAWGP
2002年11月1826日ラムサールCOP8(2002)・決議(-34)
*初めての農業に関する決議「農業、湿地および水資源の管理」(-34)
スペイン・バレンシア
2004年11月国際シンポジウム・「水鳥の生息地としての水田」韓国・ソサン市KFEM
2005年5月20日第3回ラムサール条約湿地検討会;人工的な湿地として、水田等を重要な湿地としてとらえ登録できるようにならないか等について議論。日本・東京環境省
11月10日ラムサールCOP9(2005、ウガンダ)で、蕪栗沼が水田を積極的に含む初めてのラムサール条約湿地「蕪栗沼・周辺水田」に登録される。ウガンダ・カンパラ環境省
11月14日ラムサールCOP9でのサイドイベント;「アジアの驚くべき湿地・水田」;アジアモンスーン地域の水田の農業湿地としての生物多様性と賢明な利用の認識ウガンダ・カンパラ日韓NGO;KFEMJAWANJAWGP
11月14日COP10に向けたNGO水田決議案作り開始
日韓NGO
2006年7月1416日第7回韓日中環境保全型稲作技術会議韓国・順天民間稲作研究所ほか
2007年7月1618日第1回日韓田んぼの生きもの調査交流韓国・洪城民間稲作研究所ほか
8月36日第8回韓日中環境保全型稲作技術会議日本・宇都宮市民間稲作研究所ほか
10月1214日第1回日韓NGO湿地フォーラム日本・東京日韓NGO
10月24日「ラムサール総会に向けた韓国NGOネットワーク」ワークショップ韓国・ソウルKFEM及び韓国環境NGO
10月25日「ラムサール総会に向けた韓国NGOネットワーク」結成式韓国・ソウルNGOネットワーク参加団体、KFEM
10月2728日順天湾ツル国際シンポジウム韓国・順天順天
10月3031日International Symposium for the Establishment of the East Asian Wetland Forum韓国・昌原韓国ラムサール湿地センター
11月1日「湿地と田んぼ、湿地資源と農業」ワークショップ in 慶尚南道韓国・昌原洛東江湿地事業団
11月39日東アジアツル類保全ワークショップ中国・遼寧昌パンジン
11月1214日Ramsar 科学技術検討委員会(STRP)技術会合韓国・昌原条約事務局
11月1215日東アジア−オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ会議中国・北京WI
11月18日NGO水田決議草案(「決議.(案)農業湿地としての水田の賢明な利用」)(日本語と英語版)が完成し、関係者への発信を開始日韓NGO
11月18日NGO決議案を推敲し、締約国政府(日韓政府など)に、水田決議のCOP10への提出を働きかける。
日韓NGO
11月21日「湿地、農業基盤と生物多様性」国際ワークショップ International Workshop on Paddy Field Agriculture Ecosystem and Bio-diversity韓国・昌原韓国農村公社付設農漁村研究院
11月29日ラムサールに向けた国際NGO会議韓国・昌原日韓ラムネット
11月水田決議素案についての国内の農業関係者からの聞き取り日本・栃木県環境NGO、民間稲作研究所
12月2930日2008ラムサール総会NGO会議準備のための韓日NGOワークショップ韓国・昌原日韓NGO
2008年1月1418日ラムサールCOP10アジア地域準備会合タイ・バンコク条約事務局
2月1日韓国:ラムサールCOP10のための韓国NGOネットワーク結成(68団体)
環境関連団体、農業関連団体、消費者団体など
2月19日国際シンポジウム・2008年ラムサール総会と田んぼの生物多様性韓国・ソウル韓国生協連合会 田んぼの生きもの調査チーム
2月ラムサール条約第36回常設委員会スイス・グラン条約事務局
3月8日ラムサールCOP10のための日本NGOネットワーク(略称ラムネット)設立日本・千葉県環境関連団体、農漁業、消費者団体、関連企業など
3月26日ラムサール会議のための水田湿地及び農業湿地技術査問会議韓国・ソウル韓国NGO
4月日本政府;決議案を作成し、農林水産省及び韓国との協議を経て決議案提出
日本国環境省
4月2930日第2回韓日NGO湿地フォーラム韓国韓国NGO
4月末日韓両政府内での決議案についての調整を行い、ラムサール条約事務局へ提出
日韓環境省(部)
5月2426日G8サミット環境大臣会議日本・神戸日本国環境省
5月31日6月1日「ラムサールCOP10に向けてのワークショップ」日本・千葉県市川市JAWANラム市民の会
5月日ラムサール条約HPに、水田決議案が37回常設委員会で検討される決議案の一つとして掲載される。
条約事務局
6月36日ラムサール条約第37回常設委員会で、水田決議の文案修正して第10回締約国会議(1011月、韓国・チャンウォン)に提出することが決定。スイス・グラン条約事務局
6月2225日第4回アジア湿地シンポジウムベトナム・ハノイRCJ、ベトナム政府
7月ラムサール条約HPに、水田決議が、COP10決議案.31として掲載。
条約事務局
8月3日第3回日韓田んぼの生きもの調査交流会日本・新潟県阿賀野市生物多様性農業支援センターほか
8月3031日第3回日韓NGO湿地フォーラム日本・東京ラムネットWWFJ
9月13日エコアジア2008」議長声明で水田決議に期待日本・名古屋市日本国環境省
10月26日世界NGO湿地会議・水田セッション開催韓国・スンチョン市、韓国ラムネットKFEM
10月28日ラムサール条約第10回締約国会議開会韓国・昌原韓国
10月31日Ramsar COP10;サイドイベント開催「世界の水田;その生物多様性と持続可能性」韓国・昌原日韓ラムネット
11月1日本会議で、水田決議の審議。多くの意見が出たため、共同提案国の日本政府からこの意見調整を非公式小委員会で行いたいという提案が認められ、非公式小委員会に場を移して意見調整作業を継続することになる。韓国・昌原
11月3日水田決議1次修正案が提案される。共同提案国の日本政府から追加部分について検討を求めた。韓国・昌原
11月4日水田決議2次修正案が提出され、決議.31「湿地システムとしての水田の生物多様性の向上」として採択される韓国・昌原
After Ramsar COP10
2008年11月25日環境省、農水省への水田決議を活かしたCBD COP10に向けた「水田を核とした生物多様性アジアモデルへのロードマップ」を示し、円卓会議(農水、環境省、NGO、研究者、農家など)設置を提案環境省・農水省日本ラムネット
  [原典]
呉地正行.2008.COP10での「水田決議」とその意義.JAWAN通信 No. 92: 16-19.[on-line] http://www.jawan.jp/rept/rp2009/rp090128kurechi-j92.html付表1 http://www.jawan.jp/rept/rp2009/rp090128kurechi-j92/suiden.pdf

[ 本文 ]    [ Top ] [ Back ]

Swan 琵琶湖水鳥・湿地センターラムサール条約ラムサール条約を活用しよう●第2部●条約の取組み
Valid HTML 4.01 Transitional Valid CSS 2.1

URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/ovrf1tab.htm
Last update: 2009/03/02, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).