†Author's Note†

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 今でこそ、こうやってエルンスト創作ばかり書いていますが、「アンジェリークSP2」を始めた当初、お目当ては別のキャラで、エルンストのことは「まあどっちかっていうと好みかな」くらいにしか思いませんでした。エンディングも比較的早く迎えたのですが、それほど感銘はありませんでした。
 逆説的なのですが、彼のことを強く意識し始めたのは、拝むことの結構希少な駆け込みバッドエンドに遭遇したときでした。思いもかけなかった情熱的な言葉に驚き、彼に対する認識を新たにしたのでした。
 それでも、しばらくはエルンストのことを「便利」に使っていました。ライバルに奪われる恐れが無く、休みには必ず待っている主任は絶好の「キープ君」だったわけです。
 ネット世界を徘徊するようになって、エルンストを描いたすばらしい創作の数々に遭遇しました。そこで描かれていたのは悩み苦しみ嫉妬する血の通った男性であるエルンストでした。私は自分のエルンスト観をひっくり返され、このときから彼は「ただのゲームのキャラ」ではなくなったのです。彼に対して不誠実であった自分への自戒の念を込めて書き始めたのがこの物語です。







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