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東京魔人学園剣風帖

(C)1998,1999,2000
Asmik Ace Entertainment Inc.
/SHOUT! DESIGNWORKS


  口コミの威力…というもので世に広まった作品ではないでしょうか。かくいう私も人に薦められて始めた口です。その間口は広く、ファン層も老若男女関係なし。伝奇物が好きな人、学園物が好きな人、「お約束」が好きな人、面食いな人(笑)、「友情」に弱い人、オカルト趣味の人、なんでもござれ。さて、管理人はどの項目に当てはまったでしょう(笑)

  桜舞う頃、東京新宿にある真神学園(通称魔人学園)に一人の転校生が訪れたことから物語は始まります。主人公と、その周囲の高校生たちが次々と謎の「力」に目覚め、東京=江戸の地に眠る大いなる力を狙う存在と戦うことになります。
  ストーリーの合間にはめ込まれた戦闘は、今までシミュレーションと名の付いた物は1時間で投げ出してきた私でもサクサク進める親切設計。特定のキャラの組み合わせで発動する封陣技も台詞が恥ずかしくも楽しい。効果アニメーションのオン・オフも可。また、やり込むプレイヤーのために会話の超高速送りが出来たり、逆に読み返すことができたり、と至れり尽くせり。一つのゲームを作るのにこんなに手間かけていいんでしょうか(笑)

  このゲームの要は感情入力システムでしょう。普通なら「はい」「いいえ」の二者択一の選択肢が出てくるところを、「愛・喜・友・同・怒・冷・悲・悩・無視」の九つの感情から一つ選び、入力します。それによってストーリーも、周囲の主人公に対する感情も変化していきます。このシステムのおかげでプレイヤーは主人公と一体化することができます。どんな主人公も思いのまま。男女関わりなく「愛」を振りまくもよし、誰に対しても人懐こく「友」で接するもよし(うちのだ)、クールガイを気取って「冷」を通すもよし。選択肢や感情値で微妙に変化する膨大なシナリオを作り上げたスタッフには畏敬の念を覚えずにはいられません。

  プレイ中すっかり男子高校生になりきっていた私は、裏ヒロイン(笑)比良坂紗夜に強烈な一目惚れをして、次の瞬間彼女だけに「愛」を捧げると心に決めました。そしてあるシナリオ以降、「愛を封印した男」となった我が主人公。それ故に思わぬ波乱の道程を歩む羽目になったけれど、後悔は無いわッ!
  主人公の目を離れて、私個人として見た場合、一番好きなキャラクターは真神四人衆(勝手に命名(^^;)の一人、醍醐雄矢。プロレス部主将で生真面目な性格。どっしりと頼もしい好漢である彼に信頼される存在である嬉しさを、主人公として思う。そして…彼の広い背中が、実は傷だらけだと知っているから…せめて黙って寄り添っていたいというのが、性別を越えた私の願い。好きだけど、絵に出来ない。悔しい。
  プレイする人ごとに主人公像があるでしょうが、うちの主人公は決して一部の方が描き出すようなスーパーマンではありません。自分の宿命に対しての自覚は薄いし、迷いや悩み抱えてるし。真神四人衆には平気な顔向けていても、学校の違う雨紋や如月に泣き言を漏らしたりする。なにより女性陣からの人気が低い!(「愛封印の呪い」ね、きっと)…それでも、初プレイで何の情報も無しに全員を仲間に出来たのは我がささやかな自慢。




●創作●

「鬼面(おにおもて)」.
如月(?)の話。年若き骨董屋が古き能面に見たものは…。
RYO様のサイト「 >゚))あるかなおるかな彡 」に投稿したものです。
「紅玉」.
静かなる暗殺者、壬生の話。入院した主人公を見舞う壬生。
「No Bitter, No Sweet」のピーヴィー様にお贈りしたものです。


●イラスト(人物紹介付き)●

RYO様のサイト「 >゚))あるかなおるかな彡 」に投稿したものです。

骨董屋  如月翡翠.

壬生紅葉  みぶろ.

御屋形様  九角天童.

犬神杜人  せんせぇ.


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