苺狩り

ichigogari


             苺狩り     いちごがり
            
             真っ赤に熟れた大きな苺。
             その形も愛らしく、一粒つまんで陽にかざしてみる。
             光を浴びて、透き通るようなその見事な光沢のある赤。ぷちぷちと小さな種。
             食べれば、ちょっと酸っぱくて、そのうち口いっぱいに広がる甘さ。
             ”いちご”と言っても、”ストロベリー”と言っても
             若々しいその響きになんとなく、照れ臭い気がします。
            
             今では季節を問わず、口にすることのできる果物。
             それでもやはりこの季節が一番。
             つい、欲張って食べきれないくらい篭に摘んだ日のことを思い出します。