七夕飾り たなばたかざり
旧暦の七夕をするところも多いでしょうが
七の数字にこだわれば新暦も捨てきれません。
日本に限らず伝統の歳事は少なからず幾つかの風習が結びついて
今日に受け継がれています。
七夕も例に違わず中国の故事や日本の宮中行事そして民間の習わしのような
ものが混ざり合っています。でも七夕の最大の要素はやはり星祭り。
梅雨の時期の新暦には荷が重いかもしれませんね。
小竹に七夕飾りをするのはいつごろからでしょう。
江戸時代の小袖にはもう意匠として取り入れられています。
短冊に願い事を書いたり、折り紙を美しく切って飾りつけたり。
ただ、きれいにするだけではなく飾りのその形には色々な祈りを込めてきました。
短冊に願い事を書くのは書道が上達する為、投網は豊漁や豊作、
巾着は商売繁盛、輪つなぎは平和・安泰、千羽鶴は家族の長寿、
吹き流しや紙衣は厄除けや裁縫手芸の上達を願っています。
どんな便利な世の中になっても心ある風習は受け継いでゆきたいものですね。