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日本の住宅の平均寿命は25年前後といわれています。イギリスでは140年程度、アメリカは100年前後、ドイツやフランスでは80年前後という統計が出ています。
建物の構造や住まい方に関する意識の違いなどがありますが、日本の民家の寿命が非常に長かったことを考えると、最近の住宅の建設の仕方に問題があるといえます。
図の資料をみると確かに25年前後で除却されている住宅が多いのですが、木造住宅の中に50年以上の経過年数があるものも多くあります。木造の中には2×4住宅も含まれていると思います が、木造以外の住宅が特に寿命が短いのがよくわかります。では、なぜ寿命が短いのかを考えてみたいと思います。



1つ目の理由は質の問題であると思われます。戦後の復興期を含めて、日本の住宅はローコストな建物を求めてきました。その結果、質の良くない住宅が数多く建設され、ハウスメーカーの建物も実際の販売価格は決して安いものではありませんが、使用する材料は安価なものを採用し、高度な技術者でなくても建設が可能になることを求めてきました。その結果、一見してみると、そこそこ美しい建物ができているのですが、内容としてはお粗末な建物がたくさん供給されることになったのです。

2つ目の理由は、最近の住宅が増改築しにくいということです。プレハブ住宅や2×4住宅は壁が重要な耐力壁となっているため、生活の形態が変わってもプランの変更が難しい構造になっています。ローコストを追求した木造在来工法住宅も柱を取ったりする余力が全くないので、同じく増改築に耐えられません。生活形態が変わっても同じプランの住まいに住み続けることは難しいので、壊されてしまうということになっています。

3つ目の理由は、日本では中古住宅の流通があまりよくないことがあげられます。中古住宅の質が良くないからなのか、中古住宅の流通がよくないため、長持ちする家をつくろうとしないのか、いずれにしても、良質な中古住宅が正当な評価が与えられるようになれば寿命も少しは延びると思われます。
住まいをつくるにあたり、目先のローコストにとらわれるか、長い先を見て考えるかが重要ですが、住宅の構造をよく考えて建設する必要があります。


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