広東バナナ協議会専用農園

専用農園は連作障害を避けるため数年おきに圃場を移転しています。2002年に開墾した第2農園(66ha)は農業局(中国の農林省)の指定する緑色食品生産基地(有機栽培圃場)の認定を受けており、2003年には行政からの補助事業として収穫用電動ケーブルを設備するなど、中国でもっとも管理の行き届いたバナナ栽培モデル農園として注目されています。農薬を使用しないため、園内には自然のままの生態系が残されており、害虫駆除等もすべて手作業で行っています。


斑入りの葉が出るのは成長点培養した苗のみです。
以前は親株の根本から顔を出す脇芽を移植していましたが、
数年前からはガラス瓶の寒天培地で種苗生産を行っています。
バナナの伝染病予防の見地から、この方法に切り替えました。


定植後4〜5ヶ月の若い園地、竹の支柱は台風対策です。


季節によっても違いますが定植後7〜8ヶ月で、
1本の大きな花芽が幹の先端から垂れ下がります。
この花芽の先端(バナナハート)は、
果実の生育調整のため8房程度で摘果されます。

摘果後はスレ傷防止のために袋(農薬不使用)をかけます。
また、園内各所にある青いタンクは、
有機肥料を発酵させるためのものです。

苔むした園内の土、珠江の貝殻が多く含まれています。


定植から11ヶ月〜1年で収穫。
この収穫ケーブルは中山市農業局の補助事業として
03年6月に完成しました。


農園事業の総責任者の孫さん(左)と栽培責任者の何さんです。
何さんのもとには100名あまりの労働者がが従事しています。

産地紹介に戻る パッキングハウスへ 案内板へ