急激な高齢化社会を迎えて、高齢者による医療費の伸びが保険財政を揺らがすようになりました。そこで病院と開業医が連携して、医療費の無駄をなくそうというのが病診連携です。
開業医は高価なCTやMRIなどを持っていません。そこで、 病院のそれら、コンピューターを駆使した最新の診断用機器を病診連携によって、開業医が使わせて貰って、しかも診断をして貰います。患者さんは開業医の診察室から電話で予約し、予約日に病院に行って検査をし、後日病院の診断医師から開業医に病気の診断結果が送られてくるシステムです。
開業医が診た緊急手術が必要な患者や、緊急入院が必要な患者を電話によって病院に連絡し、その患者を病院に入院して貰うシステムです。
予め病院にその地域の医師会と提携して、開放病床を作って貰い、開業医が入院を必要とする患者を入院させて、病院医師と共にその患者の受け持ちになって患者を診るシステム。
病院側では、循環器の心電図の読み方や胸部X線写真の読影や胃などの透視写真の読影を専門医師が行って、開業医の生涯研修に役立てる。
更に病院の各科の症例検討会や講演会に開業医も参加させ、病院見学会等を開いて院内の最新の手術や診断機器を公開して、開業医の生涯学習を助ける。
退院後の患者の診療につき、病院医師と開業医が話し合って、役割分担をしてその後の患者の診療に望む
現在大津市では、上に揚げた特殊電話予約制度、急患紹介制度、開放病床、実地医家のための勉強会、病院見学会、各種研修会、病院見学会などを、社会保険滋賀病院、大津市民病院、大津赤十字病院、滋賀大学附属病院との間で施行して、病診連携に励んでいます。