石場建て古民家を耐震改修
『昭和拾貮年参月拾壱日建之』 築72年の建物です。   
  建築場所:滋賀県野洲市

古い伝統構法石場建ての土壁の家。

限界耐力計算による耐震構造計算を用いて診断し、耐震改修をしました。

耐震の補助金制度も利用しました。





  改修前の様子

限界耐力計算によって必要な耐震要素の数がわかるので、修復・新設していきます。

足元が肝心なので、腐食した柱は根継して、

足固めを新設して柱間を繋ぎ、大引きを入れ

て床の剛性を強くします。

もちろん、建物の不陸や建ち(傾き)この前

に直します。

床下には、断熱材を入れて『床冷え』を防ぎ

ます。

耐震要素を写真で見ると・・・



改修工事をしていると、こんなことも発見できます!

壁内で、丸太の梁に鉄骨が取り付けられ、補強(?)されていました。

丸太を外すと・・・虫食いの跡が・・・



中はすっかり食べられていました(><)



ちゃんと取替え、最後に残った芯(?)は大事に残されていました。



こうして改修され、歳月を重ねた分の魅力が引き出されたおうちとなりました。





吹き抜けを作ることで家の中の空気が循環するようになりました。



眠っていた家具や小物達も、おうちの魅力を引き立たせています。

長く大切に保存されていたからこそ、家も家具も味わい深いものになっている気がします。

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