
■石場建て古民家を耐震改修■
建築場所:滋賀県野洲市
古い伝統構法石場建ての土壁の家。
限界耐力計算による耐震構造計算を用いて診断し、耐震改修をしました。
耐震の補助金制度も利用しました。
改修前の様子
限界耐力計算によって必要な耐震要素の数がわかるので、修復・新設していきます。
足元が肝心なので、腐食した柱は根継して、
足固めを新設して柱間を繋ぎ、大引きを入れ
て床の剛性を強くします。
もちろん、建物の不陸や建ち(傾き)この前
に直します。
床下には、断熱材を入れて『床冷え』を防ぎ
ます。
耐震要素を写真で見ると・・・
改修工事をしていると、こんなことも発見できます!
壁内で、丸太の梁に鉄骨が取り付けられ、補強(?)されていました。
丸太を外すと・・・虫食いの跡が・・・
中はすっかり食べられていました(><)
ちゃんと取替え、最後に残った芯(?)は大事に残されていました。
こうして改修され、歳月を重ねた分の魅力が引き出されたおうちとなりました。
吹き抜けを作ることで家の中の空気が循環するようになりました。
眠っていた家具や小物達も、おうちの魅力を引き立たせています。
長く大切に保存されていたからこそ、家も家具も味わい深いものになっている気がします。