ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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ヌサドゥアからサヌールまでのバイパス。Uターンする時の接触事故がとても多いんだ。危ないあぶない。

第21話 運転マナー BackNext

「東京」「香港」「バリ島」 この三つの地域で車を日常運転した経験があるが、一番ストレスを感じて運転するのは「東京」だ。 僕にとって運転時の最大のストレスは渋滞、それと信号待ちだ。香港も確かに渋滞はあるが、人口密度が世界一の割にはさほど渋滞のストレスは東京ほどは感じない。 これは日本のように馬車道や農道をそのまま車を走らせるようになったのではなく、車を走らせる道として、立体交差や一方通行を効果的に使って、車がスムースに動くように上手に作っているからだ。 また車道と歩道もはっきりと区分されているので、歩行者を気遣うストレスも香港ではあまり感じなかった。ただ皆ドライバーはせっかちだったので接触事故には注意した。 なんてたって香港はベンツとBMWの人口当りの保有率が世界有数で、それらに接触でもしたりしたら弁償代だけでも相当になってしまう。

てバリ島での運転だが、クタやデンパサールの一部を除いては渋滞も無く、信号も少ないので僕にとってはすこぶる快適な運転環境だ。 しかし良い事ばかりではない。アスファルトは陥没しているところが多いし、黒煙を撒き散らす車の後ろについたら最悪だ(CO2規制はこの国は関係無いらしい)。 まぁこんなことは大した事ないが、やはりどこの国でも事故が一番気がかりになる。 バリ人はよくジャワ人と比較すると穏やかで人が良いと言われるが、ハンドルを握ると別人格になるようだ。 バリ人の運転手は運転するときはせっかちな人間に変身してしまう。常に前を走る車を追い抜く事をうかがっている。以前、対向車が迫って来ていたにもかかわらず、僕の後ろからバンが強引に追い抜こうとし、危険なタイミングだったので僕は急ブレーキを踏んだ(このヤロ〜)。 頭に来た僕はそのバンを追っかけていき、信号待ちの2車線になったところで横につき、窓越しに思いっきり睨んでやった。相手も僕を睨み返してくる。 とっさに僕は「アパカバー(元気ですか)!」と笑顔で愛想を振りまいてしまった。(なにやってんだ俺は?)

サドゥアを起点として空港を経由してサヌールの先まで、何十kmと片側二車線のバイパスが貫いている。 唯一バリ島で飛ばせる道路なので、ここを走るトラック、バス、タクシーの中には危険を省みないで100km/h以上で飛ばすのがいる(僕の車は80km以上出ない)。 (まったく、そんなに急ぐのが好きなら、いつも納期や約束時間を守ってくれよ。頼むよ。) このバイパスは約300-500mごとに中央分離帯に隙間があり、そこで追い越し車線からUターンし、対向車線に入れるようになっているが、ここでの接触事故が大変多い。特にターンしようとする車と対向からのバイクとの接触が。たった一年ちょっとの間でも、このバイパスでの事故を既に数回見た。

1台のバイクに3人4人乗りは当たり前〜!イクは高級品でバリ島では一家の乗り物であり、運搬用としても活躍する。一家で5人ぐらい相乗りすることもある。 先日は畳二畳ぐらいのガラスを後ろに乗った人が抱えていたのにはビックリした。危なくてしょうがない。一応、ヘルメット着用は義務づけられているのだが、お祭りに参加する格好をしているときは咎められない。 ヘルメットのタイプは工事現場で使うようなシンプルなものがほとんどだが、たまにフルフェイスのヘルメットを見ることもある。しかし、内が蒸れるのが嫌なのか、その顎をカバーする部分をおでこにちょこんと引っ掛けて乗ったりする。 事故のときにヘルメットの役目を果たさないと思うのだが、僕はそのひょうきんな姿を見る度に笑ってしまう。 これから、お祭りなのぉ。

転する際の“常識”や“マナー”は各国違って面白い。日本では腹の立つ事でもバリ島ではそうでないことも多い。 一口に言ってしまえば、日本では他人(他車)を気遣いながら運転するが、バリ島では自分本意の運転がまかり通る。道を譲っても感謝のサインはほとんど無いし、逆に譲ってくれたときでも相手は感謝のサインを期待はしてない。 信号では青になった瞬間に後ろの方に停車している車がクラクションで早く行けと発車を促す。また、国際法規で交差点で右折する際、対向から来る直進車を優先することは当たり前だが、バリ島では早いもん勝ちで右折車が対向からの直進車を止めてしまうことも間々ある。 そんな時、直進車は非常点滅燈を点けながら直進することをアピールしてなんとか交差点を渡る(なるほど両方のウィンカーを同時に点ければ直進という意味か)。
ちょっとした接触事故の対応も面白い。日本だったら車を少しでも傷付けられれば非常に不愉快な思いをするのが普通だ。先日、バンが乗用車を傷つけてしまった現場に居合わせた。 どのように展開するか興味があったので観察していたら、お互いのドライバーが笑顔で談笑しているではないか。どうなっちゃってるの? すべてがこの様な人とは言い切れないが、ちょとしたことで腹を立てる日本人から見るとなんとなく羨ましい光景だった。

くいう僕も3人乗りのバイクに追突されたことがある。お母さんが二人の子どもを前後に挟んで乗せていた。前に乗っていた子どもはまだ2歳くらいでヘルメットもしていない。 僕は車を傷付けられるのは古い車だし気にはしないが、怪我されたりしたらいい気落ちはしない。幸いスピードがそれほど出ていなかったので大事には至らなかったが、バリ島ではバイクには要注意だ。

 陽が沈む頃、バイパスをサヌール方面からクタ方面へ走るひとときが好きだ。焼ける夕日に対峙しながら、風を感じて走る。ゴッドファーザーpart2のテーマが頭の中で響く(ラソファミレミファソ〜レ〜ラ〜)。 すべての今日に感謝したくなるひとときだ。
(1999.6.27)

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