バリ島ずっこけ物語
  香港からバリ島へ、そして13年の歳月をを経て再び香港へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
さてさて、これから行き着く先は・・・!?
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バリ島移住の実際 リタイヤ編 part4
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 移住から数ヶ月の間はちょっと忙しくなります。

リタイヤビザを取得するために、シンガポールを行き来したり、お手伝いさんの雇用、インターネット開設、家具・日用品の購入、車の購入、免許の取得・・・・
と、言葉の通じないところでの仕事となるので、とまどうことも多く、よって時間も取られます。


日本であれば、例えば5つのことが一日に終わらせることができることでも、バリ島だと、特に慣れないうちは、一つか二つしか処理できないと思います。


それでも移住して半年も経ち、肌の色も落ち着いてくる頃には、どこで何を買ったらいいか、日用品の価格なども把握できるようになり、毎日の起床から就寝までのルーティーンが大体一定してきます。


そして今度は、以前からバリ島でやってみたかった”趣味” や ”習い事” にもトライするようになり、自分が思い描いていたバリ島南国生活の実現に移行していくわけです。


********


インドネシア人と親しくなることは大いに結構なことですが、こと、お金がかかるような話にはちょっと慎重になった方がよろしいかと思います。


日本で忙しく勤勉に働いてきた人が、南国ののんびり生活に慣れて来ますと、何故か物足りなさを感じてしまう人もいるようで、それを見越したように、周囲のインドネシア人から ”甘い言葉” がささやかれます。


・あそこのレストランが売りに出ていますが、買いませんか? 僕がマネージしますから、お金を出して下さい。利益は折半でどうですか?

・いい土地をあるんですが、そこにビラを建てませんか?一緒に経営しましょう。出資して下さい。

・スパを一緒にやりませんか?従業員は私が全て管理します。xx万円もあれば開業でできますよ。


そんなに安くできるの??


日本であれば、手が届かなかった夢のある事業(レストラン経営、ヴィラ経営など)が、こんなにも安い値段で、目と鼻の先にぶらさげられれば、どうでしょうか。


よく検討もせずに、ぱぁ〜っと経営者になった姿を頭の中に描き、その話に ぱくっと食いついちゃいそうです。
(事業を行う場合は、リタイヤメントビザでは認められませんので、ビザは別の種類になります。それに関しては他のサイトをご参照お願いします)


僕がバリ島初心者で、ちょっとお金に余裕があったら、きっとそうしていると思います。

僕はリタイヤ移住ではありませんでしたが、こういったオファーは、移住後1,2年の間で、本当に沢山ありました。
(3年目くらいからはぱったり来なくなりました。初心者はターゲットにされやすいのでしょうか。)


そうったオファーがあるたびに、

「もっと早く言ってくれればよかったのに、今はそのお金がないんだよ」

と、いつも出資できない自分を悔しがりました。


しかし、今、振り返ると、それらの甘い話に乗らなくてよかったとつくづく思います。逆説的に言えば、「あの時お金が無くて本当によかった。」ということです。



何故か?



もし、これからバリ島の事業に出資しようとお考えであれば、過去、その分野において外国人のどれほどかが利益を得ているか調査したらよろしいと思います。
調査は非常に大切です。利益を得ることが、いかに難しいかお分かりになることでしょう。


もちろんバリ島で事業に成功し、利益を生み出している外国人はおりますが、非常に稀です。その道のプロ中のプロです。
しかも日本でその事業の経験が無い人が、言葉も常識も違うバリ島でやるのは無謀すぎます。
しかも移住して数年も経たないうちに。


・建築費が安い。
・食材が安い。
・人件費が安い。


などなど、安い事だらけなので、計算上(皮算用)だと、非常に儲けが出るような気がします。

しかし、机上の計算では、見えない出費や経費が、文字通りまったく見えません。
計算できないロスが非常に多いのです。


無理も無いことですが、日本を基準に考えてしまうので、そこでギャップが生じます。日本の基準というのは、給与面ではなく、必要人数、休暇の取り方、資材/器具などの耐用年数などなど。


僕のインドネシア人の友人は、レストランを開業した際に、食材や酒類の横流しを防ぐ為に、全て詳細に仕入れを記録し、また調理したメニューも全て記録し、毎月の食材の棚卸しの際に、その誤差をチェックしていました。
もし、定めた許容範囲以上の誤差があった場合は、厨房の全員の給与から差し引くという厳しいものでした。

インドネシア人の経営者ですらここまでしなければならないのか。

と僕は驚いたものでした。


***

南国バリ島で、レストランやヴィラの経営者となる、というのは大変に魅力的に映ります。

出資する人の多くは、


まあ利益がそんなに出なくても、お小遣い程度が生まれればいいかな。


などと軽く考えがちですが、
お小遣いが生まれるどころか、逆に毎月持ち出しになる可能性の方が断然高いのが現実です。


ですので、魅力的な話には、乗っかるべきではないとは100%言えませんが、相当に慎重にされるべきだと思います。

そして、今一度、当初の移住目的を思い返すべきです。


『のんびりとしたストレスのない南国生活』♪


これですよね。


*********


ここでリタイヤ生活を上手に過ごしている方は、皆、ここで利益を得ようとは考えていません。
そういう誘惑があっても、決して動じません。


リタイヤ生活をバリ島で満足されている方々は、周りのバリ人やインドネシア人に感謝しながら、彼ら彼女らのために何かできないか、と考えて、そして実行している人が多いです。


それぞれ皆様が今までの人生で培ってきた、知識や技術を無償で周りのインドネシア人にシェアしています。

「ギブ アンド テイク」ではなく「ギブ アンド ギブ」

です。

それは、「料理」の技術であったり、「釣り」や「スポーツ(例えばテニス)」の技術、または「ヒーリング」の技術などなど。


身近にいるインドネシア人に対して「ギブ アンド ギブ」を実行していますので、当然のように周りのインドネシア人からは尊敬されています。
また、その人たちの周りにいるインドネシア人も”徳”を感じさせる人が多いです。類は友を呼ぶ、ということでしょうか。


私はそういった日本人の方々を見るにつけ、僕がリタイヤしたら、このようにできるのだろうかと考えてしまいます。

まだまだ修行が足りないようです。



***

皆様からの感想や質問を生かしながら、このレポートを進めていこうと思っております。
成功談、失敗談などもお寄せ頂ければ大変に嬉しく存じます。

■文章の中で一部不適切な表現等があるかもしれませんが、特定の人物団体等を誹謗中傷するつもりは全くありませんのでどうぞご理解下さい。


(2014.8.16)



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