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住まいには住む人の個性があり、住まいはその人個人だとも言えます。住まいは規格化された製品つまり単なる「モノ」ではありません。私
たちは、全国どこにいても同じ風景、金太郎飴みたいな町並みに疑問を抱いています。
どんなものでも新しくつくりかえればよいわけではなく、施主の立場でよく考え、環境や経済性も考慮し、改装して住むことも提案します。そのためには、増改築がしやすい住まいであることも重要だと思っています。
人は子供の時からどういう所に住んでいたかによって、いろいろな影響を受けて育ちます。住まいはその人の性格にも、その人の関心事にも、生きがいにも、ものの考え方にも大きな影響を与えてきたはずです。その住まいが今は子供が成人した頃には、つまりローンも終わらないうちになくなっているのです。思い出も愛着もなく、一時期すむだけの器になっているのです。本当にこのような住まいづくりでよいのでしょうか。
また、住まいは住む人にだけでなく地球環境に対しても負荷をできるだけ減らすことが大切です。できる限り自然素材を使い、製造時から廃棄時まで、環境負荷を総合的に考える必要があります。 |
