■かまいたちの夜リレー小説篇とは
ゲーム「かまいたちの夜」に登場する人物で、ペンションシュプールでの出来事をリレー小説にしてみようという企画です。
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ゲーム「かまいたちの夜」に登場する人物で、ペンションシュプールでの出来事をリレー小説にしてみようという企画です。
まず第一の被害者、俊夫さんの殺害について考えてみよう。 凶器は果物ナイフ。ドアには鍵が掛かっていた。 俊夫さんの部屋は密室だったのか・・・ いや、俊夫さんを殺してから外から鍵をかけたのかも。 まてよ・・確か俊夫さんの悲鳴が聞こえたとき僕達は食堂にいた。 小林さんと香山夫妻もいたはずだ。 OL3人組は吹雪の中を帰ってきたばかりだった。 食堂にいなかったのはみどりさんと美樹本さん・・ そして・・今日子さん!? 「もうやめて!私は関係ない!」 突然だった。北野啓子がいまにも泣き出しそうな顔で叫んだ。 「そうよ!私達は関係ないわ!なんでこんなことになっちゃったのよ!」 今度は渡瀬加奈子だ。 「・・・」 河村亜希は黙っている。 「亜希、啓子、部屋に行くわよ。」 「どっちにしてもあなた達とは一緒にいられないわ!」 渡瀬加奈子はそう言い放つとさっさと二人を連れて大広間を出て行った。 | |
「透、女の子たち、放っておいて良いの?」 真理は僕に尋ねた。 「ペンションの中にいる者は、OL3人以外ここにいる・・・彼女たちが犯人だとしても、ここには6人もいるんだ。襲っては来ない。犯人がこの中にいたとしたら・・彼女たちは安全な場所に行ったことになる。放っておこうよ。」 俊夫さん殺害で、忘れてならないのが予告状とも思える「12月24日お前を地獄へ送る。」という手紙。俊夫さんは、この手紙を読んでかなり警戒していたはずだ。おそらく部屋には鍵をかけていたはず。俊夫さん自ら部屋を開けるのは、親しい人が部屋にやってきたとき。 もしくは、犯人が鍵を持っていた可能性。ペンションオーナー夫妻なら鍵は持っていたはず。犯人が鍵を盗んだ可能性もある。後で小林さんに確認した方が良いだろう。 さて、第2の被害者みどりさんの殺害について考えてみよう。 凶器はロープ。首をしめ、殺害した後、鉄アレイで頭を殴り、手に持たせ自殺に見せかけた。というのが僕の推理だった。犯人は、俊夫さん殺害の犯人をみどりさんにしたて、苦にして自殺というシナリオを書いたのかもしれない。 さて、みどりさんの悲鳴が聞こえたとき、僕と小林さんは、美樹本さんを玄関の外に送り出していた。他の人、真理、香山夫妻、今日子さん、OL3人組はどこにいたのか、僕にはわからない。 第一発見者は真理。 | |
「私ちょっと様子見てくるわ。やっぱり放っとけないもの。」 「え?真理まてよ。今下手に動いたら危ない。犯人は・・彼女達かもしれないし」 ここにいる誰かかもしれない。 「何言ってるのよ!彼女達は犯人じゃないわ!だって俊夫さんが殺されたとき一緒に居たじゃない!」 どうやら真理も同じことを考えていたようだ。 「でも今一人になるのは危ない。」 「じゃ一緒に来て、私は行くわ。」 真理はどうしても彼女達が心配らしい。 少しは自分のことも考えてくれないだろうか。 まいったな・・ | |
・・・。 「小林さん、鍵はいつも?」 僕が言うと 「マスターキーかい?マスターキーは僕が持っている。あとは自分たちで管理しているものだけだ。」 とすぐ答えてくれた。 ・・・・。とするとあそこは完璧な密室になる。 あの部屋を調べたいな。 「すいません。俊夫さんの部屋を調べたいんですけど。」 と僕が言うと 「だめや。犯人はあんたかもしれんし下手に証拠隠滅されたりしたら」 香山さんが言ってきた。 「あ、あなた・・・」 「じゃあ真理と」 「もう一人!」 「じゃあ小林さん」 「よし小林君なら信用できるしな」 怖かった。 とにかく真理を連れてこよう。 二階に上がる僕。 階段の段をひとつ登るたんびにミキィミキィと音がする。 部屋の前まで行き トントン。とノックをする。 すると真理が出てきた。 「どうしたの?」 真理が言う。 「俊夫さんの部屋を調べるんだ。いっしょに来てくれないか?」 すると 「いいわよ。」 と言ってくれた。 下へ行き、小林さんを連れると俊夫さんの部屋まで行く。 ついた。 ガチャ。ドアを開けるとジェニーが出てきた。 「ジェニー!?」 | |
ジェニーの首輪には糸がついていた。 先には丸いわっかがあった。 「なんだろう?これ?」 真理が言う。 僕は自分の中で推理した。 俊夫さんを殺害。そのあとジェニーの首輪に糸をつけそれを窓の鍵のフックにかける。ジェニーは動く、フックは引っ張られ鍵はかかる。 ・・・!! 「窓だ!!」 僕は俊夫さんの死体を踏まないように窓へ近ずく。フックには傷。窓の下には水。雪どけ水だ。 「わかったぞ。」 「何が?」 僕は考えた推理を言った。 | |
「・・・・というわけだ。」 「なるほど!で犯人は?」 「犯人はまだわからない。でも俺が解決してやるよ。殺された人達のためにもな!!」 「じっちゃんの名にかけて!!」 金田一はそう心に誓った・・ん? とその時・・ | |
僕は思った。 僕は金田一じゃない!! まぁいいや。 ひとつひとつの事件を整理してみよう。 まず第一の事件。俊夫さん殺害事件。 密室だった。 しかし犯人はジェニーにわっかのついた糸をつけて鍵をかけた。 俊夫さんの悲鳴が聞こえた時大広間にいた人は僕、真理、小林さん、みどリさん、香山さん、春子さん、加奈子ちゃん、亜希ちゃん、啓子ちゃん、美樹本さんだ。 いなかったのは今日子さんだ。あと一応田中さんだ。 すると犯人は今日子さん? そして第二の事件。みどリさん殺害。 これは自殺に見せかけた殺人だった。 この事件でアリバイのある人は僕が知ってる中で小林さんと美樹本さんだ。 「真理。みどリさんが殺された時真理と一緒にいた人は?」 僕が言うと 「えーっと今日子さんだけ」 と言う。 となると僕、真理、小林さん、今日子さんだ。 最後に第三の事件。美樹本さん死亡。 「これが謎なんだよなぁ。」 僕は考えた。 | |
これは事故だったのだったのか? 分からない。 現場に行きたいな。 「真理、小林さん。美樹本さんの事件現場に行きたいんだけど」 「いいわよ。」 と真理は言った。 相変わらずすごい吹雪だった。目の前が見えないほどでもあった。 しかしどうにか現場の車まで来た。車の中には黒焦げの美樹本さんがいた。もちろん死んでいる。 「ん?」 ブレーキの下に何かがあった。プラスチックの板だ。ドラマで見た事がある。 「・・・爆弾だ。」 どうやらブレーキをかけるとスイッチがはいる仕組みだったようだ。 「ん?」 あまりシュプールから離れていなかった。 「どうゆうことだ?」 僕達はシュプールに戻った。 | |
まてよ・・そういえば・・ 大広間に戻ると香山さんは春子さんになにやら話しをしていたが僕を見るなり待ちかねたように話しかけてきた。 「なんやちょこまか動きまわって、少しは何かわかったんかいな。」 「そうですね。少し犯人像がつかめてきました。」 「なに?犯人わかったんか兄ちゃん。」 「いやまだ・・。あれ?今日子さんは?」 「あら、さっき台所に行きましたよ。何をやってるのかしら。」 春子さんは小首をかしげながら言った。 ・・・まさか 「僕ちょっと台所見てきます。」 「私も行くわ。」 真理はそういうと僕のあとをついてきた。 僕は後ろの真理が気になったが平静を装いながら台所へ向かった。 |