花と嵐の表銀座縦走 常念岳〜大天井岳〜燕岳
【日 時】 2008年7月26日(土)、27日(日)、28日(月)
【行き先】 常念岳、大天井岳、燕岳
【天 気】 晴れ、雷雨
【メンバー】 シャラ単独
【コース・タイム】
7/26 一ノ沢登り口 5:50
王滝ベンチ 7:50
胸突八丁 10:50
最後の水場 11:50
常念小屋 12:50 15:20
常念岳 16:40
常念小屋 17:50
7/27 常念小屋 7:10
東天井岳 9:50
大天荘 10:50
大天井岳 12:15
喜作レリーフ 13:20
蛙岩 15:10 16:10
燕山荘 16:40
7/28 燕山荘 5:40
蛙岩 6:10
燕山荘 6:40 8:45
合戦小屋 9:40
富士見ベンチ 10:00
中房温泉下山口 11:15
※7/26のコースタイムは花観察のためスローペースです。
3日目の記録と出会った花のページへ
今回歩いたトラックログ(クリックで拡大)
一ノ沢登山口より出発
道標
昨年の夏山は地元の山仲間と東北まで出張したが、今年はそんな計画もないので未だ歩いたことのない北アルプスの表銀座といわれるポピュラーなコースを歩いてみることにした。3年前に槍ヶ岳に登った時と同じ夜行バス「さわやか信州号」で帰りも昼間運行の同バスで、テントを持参してできるだけテン泊とし、天気の都合では山小屋に避難しようと考えた。天気は長期予報では良さそうだったが、山の天気はそんなに甘くはなかった。縦走途中から激変した。
最初は植林地を
沢沿いの快適な道
表銀座といわれる縦走コースには4つの高い山があるようだが、その内北の3座を登る事を目標にして計画した。登り口と下山口だが最初は北からを考えたが、この登山道は急登で有名な合戦尾根というらしいので見直し、一つ南の一ノ沢から入る事にして帰りに合戦尾根を下る事にした。結果的にはこれが大正解だったと思う。
多くの登山者
烏帽子沢
登りに一ノ沢を選んだのはこのコースが沢沿いの道で花が多そうだった事と、最初は緩やかな登りで、尾根に取り付く前から急登になるといった感じのコースであったからだ。夜行バスで早朝に到着して、しょっぱなから花の少ない急登はつらいものである。
沢沿いを行く
最後の水場
読みどおり沢沿いの道は歩きやすくしかも最初は緩い登りであった。花も高山植物が次々と現れてきて写真を撮りまくりながらの登りとなり、コースタイムは通常の1.5倍以上となってしまった。たくさん出会った花の中で驚いたのは、「オオヤマレンゲ」の樹の花に出会えたことだ。3株、しかも丁度開花期だった。
団体さん
頂上が眺望される
さすがに夏山シーズンとあって登山者も多く団体さんもたくさん入山しているようだ。緩かった登り道も「最後の水場」と表示の有るところからは沢と離れ道は急になってきた。この急坂を登りきったところが常念乗越といわれる山小屋とテン場があるところのようだ。この道沿いにも花が多く、写真を撮りながらゆっくり登る事ができたので良かった。縦走尾根らしき山並みが眺望できるようになって間もなく尾根に登り付いた。
常念乗越到着
テント設営
すでに時刻はお昼を大きく回ってしまっていた。ここまで7時間もかかってしまった。今夜はここにテントを張る事にした。スペースはなんとかまだ大丈夫だったが、地面に少し傾きがあった所に張ってしまったようで、後になって少し後悔した。
余裕の1ショット
常念岳頂上へ
テントの中でリラックスな服装に着替え、腹ごしらえもして目の前の常念岳へ登る事にした。午後からは天気を心配していたが、今のところ大丈夫そうである。出発は午後の3時を回ってしまい、通常では遅過ぎるのだが、ねぐらも確保しているし帰るまではまだ陽は落ちないだろうと判断した。
頂上あと少し
登頂
タイム的には頂上まで1時間となっていたので簡単に考えていたが、標高差は400mあり、頂上までの道は思ったより遠かった。それでも天気が良いので、景色を堪能しながら、また岩場に咲く高山植物を観賞しながら気持ちよく登ることができた。
バンダナショット
下山途中で
今回は私も参加しているネット上の山の会「囲炉裏村」のバンダナを持参していたので、恒例となっている頂上でのバンダナショットを撮ってもらう事にした。午後だったせいで、槍の穂先をバックに入れるアングルではどうしても顔が逆光となってしまった。今回少しパソコンで加工して見られるように修正した。
常念小屋とテン場を眺望
槍と落日
帰りも岩場の歩きにくい道を下る。遙か下方に常念小屋の赤い屋根、その前方に明日向かうことになる大天井岳へ続く山並。安曇野の方向からガスも上がってきた。素晴らしい眺めを見ながらの下りだった。テン場に着いて間もなくすると槍ヶ岳のすぐ近くに陽が落ちて行った。苦労して登ってきた登山者でしか見られないこの素晴らしい光景を心いくまで味わう事の悦びを感じた。