湖北



長浜市


曳山祭り  (長浜八幡宮)宮前町
場  所
長浜八幡宮・御旅所

祭礼日
4月13日午前7時から17日午前8時まで

沿  革
天正年間、長浜城主羽柴秀吉は男子誕生を喜び城下町人に砂金を配った。敬神厚き町民がこれをもとに12基の曳山を建造したことに始まるという。特に山車上で行われる子供歌舞伎(曳山狂言)は有名である。また見返しのゴブラン織りもすばらしいが、そのほかに裸参り・長刀渡り・尻まくりなどの神事が行われる。

 連絡先  長浜八幡宮・長浜市宮前町13−55
 交通機関 JR長浜駅より徒歩20分



おこない  (住吉神社)地福寺町996
場  所
住吉神社

祭礼日
1月14日午後4時、15日午前10時

沿  革
14日午後4時、社殿において祭典。本社・境内社の神火を提灯に移し、社務所床の間の十二燈(かわらけに種油を入れたもの)に移す。御幣・神饌を供えて参拝。十二燈の火が消えないように一晩中番をする。15日午前10時、高張提灯・マユ玉(餅花) ・御幣持ち(稚児2人)とともに御幣・神饌を献供して、社殿において祭典が行われる。

 連絡先  日枝神社・長浜市地福寺町7−18
 交通機関 JR長浜駅より近江バス住吉神社前下車



おこない  (日枝神杜)室町281
場  所
日枝神社・当番宅

祭礼日
1月14日午後6時、15日午前7時

沿  革
14日午後7時、当番宅の床の間に御幣・神饌を供えて祭典。次に御幣・神饌を奉持して鐘・太鼓等で囃しながら神社に参拝する。次に御幣・神饌を奉持して氏子の家を回る。昔は一軒ずつ回って、家の中で暴れる等の行事もあつたが、現在では氏子総代の家をはじめ主な家だけである。15日午前7時、社務所において祭典。御幣・神饌を奉持して参拝する。

 連絡先  日枝神社・長浜市地福寺町7−18
 交通機関 JR長浜駅より近江バス室東下車



おこない  (日枝神社)宮司町470
場  所
日枝神社・氏子宅

祭礼日
1月9日から10日まで

沿  革
9日未明から正午まで、宿において鏡餅を搗き、マユ玉(餅花)をつくる。午前9時には籤取りが行われ、午後8時から先当・後当の打ち合わせがある。10日には正午から神事が執り行われる。なかでも下神酒式は定められた規則・秩序に従い進められる。最後に立謡が唱われ、お開きとなる。

 連絡先  日枝神社・長浜市宮司町627
 交通機関 JR長浜駅より近江バス宮司下車



おこない  (白山神社)加納町166
場  所
白山神社

祭礼日
1月二の卯の日午前6時

沿  革
卯の刻になると町内三つの組から、それぞれ先頭に御幣・鏡餅・餅花等を奉持して、鉦や太鼓で囃しながら神社に参る。五穀豊穣を寿ぎ、参拝後は各宿において直会を行う。

 連絡先 日枝神社・長浜市宮司町627
 交通磯関 JR長浜駅より近江バス加納町下車



おこない  (神明神社)神照町765
場  所
神明神杜・当人宿

祭礼日
1月15日午後1時

沿  革
当人宿で早朝入浴潔斎した若衆が土間で大鏡餅を搗く。台に乗せ、固めるために「よいさ、よいさ」の掛け声で部屋中を回る「もちかき」が始まる。そして年寄衆と取り合いが行われ、年寄衆が奥の部屋に運び入れて鏡餅にする。午後、当人宿から大鏡餅と神饌を神社に献供して祭典を行う。撤下の鏡餅は氏子各戸へ配り、当人宿では氏子の戸主が相寄り、直会を行う。

 連絡先  日吉神杜・長浜市国友町420
 交通機関 JR長浜駅より近江パス神照寺前下車



おこない  (郷里神社)榎木町790
場  所
郷里神社

祭礼日
1月13日正午

沿  革
古くは五社に分かれていたが、明治末期に合祀されて以来5組に等分された。12日の夕方から各組とも鏡餅を搗き、この間子供らは鉦や太鼓を打って賑やかに祝う。13日、大当番の合図の鐘にあわせて鏡餅を持って神社参拝し、五穀豊穣を祈り、上下当番引継ぎの盃を交す。次に各宿に戻り、直会の宴が行われる。

 連絡先  日枝神社・長浜市宮司町627
 交通機関 JR長浜駅より近江バス加納町下車



底樋祭り  (上坂神社)東上坂町1302
場  所
上坂神社

祭礼日
5月8日正午

沿  革
昔、当地方の用水は、姉川に底樋を設けて水を引いた。関係した地域は広範であるが、上部六町内の会長が神社に集合して、底樋水門の点検等恒例の行事を行った後、神前において感謝の祭りを斎行する。現在最新の設備によつて用水の確保はできてはいるが、その祭りを通してますます農耕に励むことを念願している。

 連絡先  上坂神社・伊香郡余呉町丹生804
 交通機関 JR長浜駅より近江パス東上坂下車



 春祭り  (足柄神社)七条町700
場  所
足柄神社・氏子周辺

祭礼日
5月4日午後2時、5日午前10時から午後5時まで

沿  革
古くは4月8日に行われた。甲冑に身を固めた子供武者が背に造り花を背負い、官女(12歳の少女)、その他八十余人の若衆による神輿渡御が行われる。境内では天狗・獅子・尉と姥の還御の神事、神輿堂のツツジの供花がある。祭りの後は最近まで仏寺山登りの習慣があった。これらは田植え前の早乙女の姿、春田打の形を残したものであろう。

 連絡先  日枝神社・長浜市宮司町627
 交通機関 JR長浜駅より近江バス七条下車



おこない  (足柄神社)八条町573
場  所
足柄神社

祭礼日
2月5日から8日まで

沿  革
5日午前、社務所に氏子全員が集まり準備にかかる。7日午後、六斗蒸のコシキを使い餅搗きが行われるご3基の臼で搗くが、搗き方26名、手返方9名に加え、鉦・拍子木の鳴りものと掛け声がにぎやかである。マユ玉(花木)もできると翌8日はいよいよ神移しの儀に続き、神事、そして町内の練り歩きとなる。餅は最後に各戸へ配られ、終了する。

 連絡先  熊岡神社・長浜市常喜町887
 交通機関 JR長浜駅より近鉄バス七条西下車



秋祭り  (芦柄神社)本庄町1078
場  所
芦柄神社

祭礼日
9月3日午後2時

沿  革
宮相撲の奉納が注目される。明治維新までは、遠く伊勢・美濃・越前等の国から力自慢の若者が参加して力や技を競い、祭礼を盛り上げた。
現在では若者の姿は見られず、近郷近在の小学生が日頃の技と力を発揮して、祭りを一段と盛りあげている。

 連絡先  熊岡神杜・長浜市常喜町887
 交通機関 JR長浜駅より近鉄パス常喜東下車



例祭  (熊岡神社)常喜町565
場  所
熊岡神社

祭礼日
5月3日午前10時から午後3時まで

沿  革
神輿渡御においては、4つのおこない組の子役(0歳から12歳)・前髪(13歳から16歳)・若衆(17歳から35歳)がそれぞれ供奉する。新築した家や新婚の家には茶宿が当たり、行列の休憩所となる。なお茶宿は4軒設けられる。神輿の川渡りや神輿落しには歓声があがり、たいへん賑やかな祭りとなる。

 連絡先  熊岡神社・長浜市常喜町887
 交通機関 JR長浜駅より近江バス常喜東下車



春祭り  (北野神社)名越町164
場  所
北野神社・氏子宅

祭礼日
2月25日午前11時

沿  革
祭りには獅子舞が奉納される。約百四十年前、獅子舞いの好きな若者が伊勢に行き、技を習得して楽しみの少ない村の若者に教えたのが始まりという。境内で獅子舞いを奉納後、各戸へ祓に行き、新婚家庭へは祝いに参上する。一時中断していたが昭和50年に復活された。

 連絡先  熊岡神社・長浜市常喜町887
 交通機関 JR長浜駅より近江バス布勢下車



坂田郡
山東町


豊年太鼓踊り  (八幡神社)朝日1472
場  所
八幡神社

祭礼日
その年の秋(月日は未定)

沿  革
踊りの起源は諸説あり、古くは白矯(650〜54)年間に、また大原荘の地頭であつた大原氏の出陣を模したもの、また豊臣秀吉が賤ケ岳の戦勝に陣鉦や陣太鼓を打ち鳴らしたところ大雨となったことから以後踊るようになったともいわれている。岡神社社前で間田村を先頭に大原郷雨乞い総踊りとして伝えられてきたが、現在では朝日・井之口・春照等に伝承されるにとどまる。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー10分



花の塔  (八幡神杜)西山611
場  所
八幡神社

祭礼日
1月15日

沿  革
新年祭の元の姿とも見られる自然発生的農耕儀礼。西山では一年の当家に当たった組から大鏡餅のお供えをし、杜参の後、神事を行う。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー3分



花の頭  (春日神社)北方1306
場  所
春日神社

祭礼日
2月7日

沿  革
自然発生的な農耕儀礼。各組の組長が、その年の「おこない」当番の宿に集まり、供物を当番宿より奉持し社参する。特に供物の中に、木の枝に餅をつけた餅花を供える。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりクタシー7分



おこない  (長岡神杜)長岡1573
場  所
長岡神社・氏子周辺

祭礼日
2月17日

沿  革
起源は不詳。当日の朝、当屋の家から神職の修祓の後、鐘を打ち鳴らし、御幣・餅花等を持って神社へ社参。神事を行い、来年のくじをひき神事を終える。くじを当てた組で当屋を決め、「えび」注連縄を入口に張り、一年中神を家に奉斎する。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅より徒歩8分



火祭り  (愛宕神社)長岡3021
場  所
愛宕神社・氏子周辺

祭礼日
7月23日夜

沿  革
約二百年前の7月23日、村の約半分が大火に見舞われたため、現在の愛宕山に祠を設け、松明を奉納したのが始まりとされている。祭りの様子は、菜種柄で作つた松明を山上の祠まで昇ぎ上げ、神事の後奉火し、順次松明を麓まで引きずりおろす。

 場 所  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅より徒歩15分



華之頭  (志賀神社)志賀谷329
場  所
志賀神社

祭礼日
2月11日

沿  革
新年祭の元の姿とも見られるもので、自然発生的な農耕儀礼。前年の1月に禰宜・当家を決め、1月31日から社務所に鰭り、2月11日の神事の準備をする。当日、当家で盃の式があり、 終わって社参、神事が行われる。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー5分



献湯  (志賀神杜)志賀谷329
場  所
志賀神社

祭礼日
年7回のうち・大祭の祭典前

沿  革
いつ頃から祭典前に、御湯を献納するようになったのか定かでないが、清浄を期すべき祭典にするための禊祓の意味を持つものだと思われる。
禰宜が御湯の沸いた釜の前で祓詞をあげた後、笹で湯をまく神事である。

 連絡先  岡神杜・坂田郡山東町間田96
 三交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー5分



松明祭り  (志賀押杜)志賀谷329
場  所
志賀神社

祭礼日
8月25日から26日まで

沿  革
起源は安土桃山時代後期から江戸時代前期頃かと思われる。松の薪15束程度を積み、その中へ青竹を挿し、その爆竹音でもつて、作柄の吉凶を占う神事である。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー5分



花の頭  (久志神杜)大鹿1208
場  所
久志神社

祭礼日
1月6日

沿  革
祈年祭の元の姿とも見られる自然発生的農耕儀礼。神事としての形態が整ってきたのは、神仏習合時代だと思われる。大鹿では、当番組が大鏡餅を、他の組からも鏡餅が奉持され、社参。その年の豊作を祈願する。

 連絡先  岡神社・坂田郡山東町間田96
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー10分



おこない  (八幡神社)梓河内237
場  所
八幡神社・氏子周辺

祭礼日
2月5日から7日まで

沿  革
以前は旧暦正月7日に行われていたが、現在は2月7日を中心に行われている。5日は米かし、6日は餅つき。7日の朝、当屋の家より餅、まい玉(欅の木の枝に餅を付け、先端にシキビの小枝を付ける)、供物を持ち『この酒飲む人は、命長かれ、寿命よかれ。えんがの花も老いらくらん』と謡い杜参。禰宜が神事を行う。当屋と禰宜は、前年の神事の後、くじにて決定され、一年間潔斎を必要とする。

 連絡先  山東町教育委員会・坂田郡山東町長岡
 交通機関 JR醒ケ井駅よりタクシー10分



伊吹町


おこない  (伊夫岐神社)伊次603
場  所
伊夫岐神社

祭礼日
1月11日から19日まで

沿  革
起源は不詳であるが、享保三年(1718)頃に今の形に固まつたという。15日に注連縄結い、16日に門松立て、17日に鏡餅2升と約4メートルの欅で幹の先が二股になった木に、餅を付けた「マユ玉」を掲げる。18日に社参。祝詞奏上、次いで御籤を行い、来年の当番を決め、旧当屋から御幣を受け取る。そして19日に神社へ納める。

 連絡先  伊夫岐神社・坂田郡伊吹町伊吹735
 交通機関 JR近江長岡駅よりタクシー10分



おこない  (天満神社)甲津原377
場  所
天満神杜・氏子周辺

祭礼日
2月12日から14日まで

沿  革
従来青年の主催する行事であったが、現在は数の減少により、村全体で行うようになった。
12日は頭屋のかぎ渡しがなされ、頭屋は、各戸から米1升を集め、軒に釜を据え、注連縄・御幣を立てる。13日は餅搗き。蒸し上がりを合図に鐘・太鼓の鳴りもので村内を一周する。餅は全て四角平面状になる枠型に流し込み、12枚分つくる。14日は朝から神社に献饌し、参拝する。餅は後で氏子中に配られる。

 連絡先  伊夫岐神社ヽ坂田郡伊吹町伊吹735
 交通機関 JR近江長岡駅から約25キロ



米原町


曳山祭り   (湯谷神社)米原771
場  所
湯谷神社・氏子周辺

祭礼日
10月9日〜11日まで(昭和63年から)

沿  革
起源不詳。毎年、湯谷神社の例祭日を中心に行われている。北・中・南の各町から一基ずつ山車を出し、境内で奉納後、各町を巡行し、庶民的で優美な子供狂言を繰り広げる。御幣渡しに始まり、宵宮、役者渡りと奉納、後宴、御幣返しといった次第で執り行われる。

 連絡先  湯谷神社・坂田郡米原町米原
 交通機関 JR米原駅より東へ400メートル



鍋冠祭り  (筑摩神社)朝妻筑摩1987
場  所
筑摩神社・氏子周辺

祭礼日
5月3日午後2時から5時まで

沿  革
7〜8歳の少女が狩衣に張り子の鍋をかぶって行列する。古来、婦女が関係した男の数だけの鍋をかぶらせることによって、女の貞操を守らせる祭りとされてきた。しかし筑摩神社の祭神が御食津神であり、当地に御厨(みくりや)があったことから、鍋は神供の運搬とかかわりがあったことも十分に考えられる。なお行列渡御には、鍋被りのほか鉾持ち・母衣・奴・曳山などがならぶ。

 連絡先 筑摩神杜・坂田郡米原町朝妻筑摩1938
 交通機関 JR米原駅より徒歩20分



近江町


蹴り奴振り  (坂田神明宮)宇賀野835−2
場  所
坂田神明宮・氏子周辺

祭礼日
昭和50年以降は4月29日

沿  革
天照大神を祀る坂田神明宮は、享保十八年(1733)彦根藩主の井伊直惟によつて造営された。宇賀野の蹴り奴振りは、足をはね上げる所作に特徴があるが、これは直惟が参詣した際の行列の様子を模倣したものといわれる。大正6年に道具・衣裳をつくり、5月1日、春の例祭に始まった。昭和57年以降は、青年団が奴振りを行っていたが、昭和60年に保存会が発足し、現在に至つている。

 連絡先  宇賀野蹴り奴振り保存会
 交通機関 JR坂田駅より徒歩2分、またはJR米原駅より近江バス宇賀野下車



角力踊り  (日撫神社)顔戸77
場  所
日撫神社

祭礼日
9月15日

沿  革
日撫神社の角力は、後烏羽上皇参拝の時からと伝えられるが、角力踊りは江戸時代以降のものと推測される。奉納角力中入りに、緞子・倫子の化粧まわしをつけた力士24人が、角力甚句(一ツ拍子、三ツ拍子)に合わせて踊る姿は勇壮である。化粧まわしは、井伊家からの奉納といわれている。

 連絡先  日撫神社・坂田郡近江町顔戸77
 交通機関 JR米原駅より近江バス箕浦下車



角力神事  (山津照神社)能登瀬390
場  所
山津照神社

祭礼日
9月11日

沿  革
後烏羽上皇参拝の時からと伝えられる。以前は県内は勿論、隣県からも力士が参集し、地方としては稀なる盛観を呈したこともあった。角力は青年力士による式角力から始まり、小・中学生、青年と進み、中入りまである。式角力はいかなる天候でも中止することなく執り行われる。

 連絡先  山津照神社・坂田郡近江町能登瀬
 交通機関 JR米原駅より近江バス能登瀬下車



東浅井郡
浅井町


おこない  (天神社)平塚104
場  所
天神社・八幡神社(境外社) ・当屋

祭礼日
2月23日

沿  革
両神社のおこないは、現在同じ日に同形式で行われている。23日、夕刻から当番の家に集まり餅をつき、足の付いた四角の枠の中に押し込み、お鏡をつくる。両社の分ができあがると、天神社の小祠の床の間へ供える。宮司の祝詞が済むと、新たに天神社と社号を墨書し納める。
終わると宮司・お鏡・御神酒錫・参加者と列をなして社参する。その後、新当屋に集まり、引き継ぎをする。

 連絡先  上許曽神社・東浅井郡浅井町野瀬784
 交通機関 JR長浜駅より近江バス浅井町役場下車、浅井町タウンバスに乗り替えて平塚下車



おこない  (薬師堂・蔵王権現堂)田川
場  所
薬師堂・蔵王権現堂・頭家・公会堂

祭礼日
2月8日(薬師堂)・2月15日(蔵王権現堂)

沿  革
薬師如来を祀る薬師堂と江戸中期の義民を祀る蔵王権現堂において、ほぼ同じ行事が行われる。
当日の三、四日前に頭家にて米かし、前日に御幣切り、座編みをし、高張・大鉦を準備して祭壇を公会堂に設ける。当日には行列を組み頭家より出発、社参する。終わると公会堂で鏡割り・直会ののち玉くじによって新頭人を決める。午後からは、御幣・祭具・帳箱・高張などを新頭家へ持参する頭送りがある。

 連絡先  頭家は毎年変わるので、そのつど連絡先が異なる。
 交通機関 JR長浜駅より近江バス浅井町役場下車、浅井町タウンバスに乗り替えて田川下車



神事  (日吉神社)瓜生603
場  所
日吉神社・天神宮(境内社) ・薬師堂(境内)

祭礼日
2月14日午後から15日まで

沿  革
おこない。14日午後、前年の当屋3軒の家にて鏡餅を搗き、野菜で神饌をつくる。15日午前9時、村中にて大鐘を打ち、三殿に献饌し、いったん帰宅する。10時から祈年祭を斎行し、薬師堂に参拝後、日吉神社の神前にて今年度の当屋と朱盃を交して当屋送りをする。直会は新旧当屋組で行う。

 連絡先  波久奴神社・東浅井郡浅井町高畑383
 交通機関 JR長浜駅よりタクシー30



おこない  (観地神杜)力丸84
場  所
観地神杜・力丸会館

祭礼日
2月8日

沿  革
観地神社の祭神は以前、薬師如来であったといい、社殿の扉には今も卍が残っている。2月8日、早朝より米を蒸し、丸いお鏡、四角いお鏡を一個ずつ作る。井型で四角に固められたお鏡は三脚付きの桶の中に入っている。蒸し飯、ご飯は高台の饌器に盛り、御神酒、海の幸、山のとともに大鉦を先頭に総代、氏子の順で行列を作り参拝する。夜は夜宮といって区民全員が歓談し遊ぶ。翌9日、当番の引継盃とお鏡割り。

 連絡先  波久奴神杜・東浅井郡浅井町高畑383
 交通機関 JR長浜駅より近江バス浅井町役場下車、浅井町タウンバスに乗り替えて力丸下車



おこない  (三輪神社)谷口360
場  所
三輪神社・神宿

祭礼日
2月7日から13日まで

沿  革
約一週間かけてなされるが、社参は2月8日である。この日、紋付羽織袴で神宿に集まり直会。終わると金幣・お鏡・提灯を持ち、鉦をはやして詣でる。神社では祭典の後、湯の花があげられる。そのあと次の受番を決めるため三宝の上で数珠を振り、玉くじをあげる。新頭屋が決まると再び行列にて送り返す。なお祭神は薬師如来であり、神仏混合の形態を示す。

 連絡先  波久奴神社・東浅井郡浅井町高畑383
 交通機関 JR長浜駅より近江バス浅井町下場下車、浅井町タウンバスに乗り替え谷口下車



おこない  (日吉神社)野瀬416 (皇大神宮神社)野瀬982
場  所
上森神社(日吉神社境内社)・下森神社(皇大神宮神社境内社) ・集会所

祭礼日
上森神社(1月7日)下森神社(1月4日)ただし翌年より一つになる予定

沿  革
現在は隣り組10軒ぐらいで、内1軒を宿に定めて行っている。組おこないになってからは派手なあしらいもなくなり、餅を供える際の背負い縄も廃止し、二人でかついで供えるように改めた。しかし行列の先頭は松明を持ったり、拝殿で田の芋を食べるなど、古い食生活がかいまみられる。

 連絡先  上許曽神社・・東浅井郡浅井町野瀬784
 交通機関 JR長浜駅より近江バス野瀬下車



神事  (中山神社)太田138−1
場  所
中山神社・神事頭家

祭礼日
1月3日午後から1月5日まで

沿  革
おこない。3日、青年男子によつて餅米かし・注連縄づくりが行われ、頭家床の間には神籬が奉安される。4日夜、男子児童が鐘・太鼓を打ち鳴らし、区内を数回廻り、安全祈願をする。
5日早朝、青年男子によつてお供えの鏡餅が搗かれる。午後1時に社参。頭家が鏡餅を奉持し、さらに種々の神饌を奉納し、氏子一同は祈年祭に参列する。その後、年度の神事頭家が鏡餅を切って氏子に配る。

 連絡先  上許曽神社・東浅井郡浅井町野瀬784
 交通機関 JR長浜駅より近江バス太田下車



おこない  (高山神社)高山284
場  所
高山神社・おこないやど

祭礼日
2月15日(高山神社) 2月23日(秋葉神社)

沿  革
高山神社・秋葉神社(境内社)で行われるが、戦前までは2月8日に薬師さんのおこないも実施していた。高山神社のおこないは、石棒型のお鏡・お花といって、束ねた菖蒲の間に、竹束に黒豆と角餅をつけ、刺し込んだものが供物として登場する。秋葉神社のおこないは、子供たちが、一斗余りのお鏡を屋台に乗せて練り回る。

 連絡先  上許曽神社・東浅井郡浅井町野瀬784
 交通機関 JR長浜駅より近江バス高山下車



神事  (北野神社)野村421
場  所
北野神社・神事組頭人宅

祭礼日
2月17日から18日まで

沿  革
おこない。神事組は4組あり、17日午前中に神号軸を神社総代から受け、鏡餅をつく。18日午前中に4組割が合流し、相揃つて社参する。鏡餅・神酒を供え、祈年祭が斎行される。4組代表が玉串を奉奠する。大鐘にて下向。いったん組に帰り、引き続き神号軸と鏡餅一重ねを次の頭受けに送る。頭受けは組衆中鉢物にて祝酒をする。

 連絡先  上許曽神社・東浅井郡浅井町野瀬784
 交通機関 JR長浜駅よりタクシー20分



虎姫町


神事  (大将軍神社)田176
場  所
大将軍神社・頭当番宅

祭礼日
2月10日から11日まで

沿  革
おこない。五穀豊穣・平穏無事を祈願して、5升餅を飯ぼうに平たく延ばして神前に献ずる。祭典後、氏子は社務所に参集し、あいさつの後当送りの儀が行われる。この時「シャンシャン、もう一つこいシャンシャン、祝うてシャンのシャンシャンシャン」の祝い手締めがある。

 連絡先  矢合神社・東浅井郡虎姫町中野404
 交通機関 JR虎姫駅下車徒歩15分



おこない  (稲荷神社)唐国836
場  所
稲荷神社・当番宅

祭礼日
初午の日早朝

沿  革
小松組と一円組の各当家で、毎年初午の日の早朝餅を花車に乗せ、小学生男子がこれを担いで神社に参る。氏戸の戸主は全員羽織袴で参拝し、祭典後高時川の井元へも参拝する。起し合図はほら貝二個で、村中を歩き廻る。また火打石で清めをして、神事を執り行っている。

 連絡先  矢合神社・東浅井郡虎姫町中野404
 交通機関 JR虎姫駅下車徒歩15分



湖北町


おこない  (飯開神社)延勝寺1471−1
場  所
飯開神社・氏子周辺

祭礼日
2月11日から12日まで

沿  革
飯開神社の氏子である延勝寺の戸数は約95戸で、東・中・西の3組に分かれて、それぞれが行う。11日は、えびなわ(大・中・小)を編み、餅を搗く。翌日は早朝から裸参りといい、小学生から高校生までの子供が集まり、棒づきをして騒ぐ。頭屋宅では、じゅうびき(大根の調理)、おかわ合わせ(えびなわ飾り)、くじ取り式へと進む。社参は乗組が早く、西組は最も遅い。

 連絡先  飯開神社・東浅井郡湖北町山本3841
 交通機関 JR長浜駅より近江バス延勝寺下車



神事  (春日神社)青名284
場  所
春日神社・頭家

祭礼日
2月19日から20日まで

沿  革
おこない。19日頭家に諸頭3年先までの頭家3人が参集。餅搗き、花木製作等にあたる。
当日氏子が頭家に参集し、鏡餅・御神鏡・鉦・太鼓等の行列を組んで神社に参る。祭典、座組み、神酒披露、諸報告、頭渡しをして解散。他所と異なったところは、諸頭が立候補制であることと、当日の参列が自由であるという点である。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス八日市下車



神事  (日吉神社)沢98
場  所
日吉神社・八幡神社(境内社) ・頭家

祭礼日
2月8日

沿  革
「先のおこない」。大正12年、昭和16年、昭和42年と近年だけでも数次にわたり変更が行われ、今日では当日1日で全日程が済むようになった。頭家での餅搗き、花木装飾、献餅、祭典、総座、頭送りの標準的次第となる。当日の約一週間後に「後のおこない」と称して、仏体堂のおこないがなされるが、神酒のかわりにぜんざいによってもてなされるのが特徴である。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス八日市下車



神事  (今村神社)今209
場  所
今村神社

祭礼日
2月15日夜から16日まで

沿  革
おこない。昭和47年までは、2月12日から5日間にわたる古式神事が執り行われていたが、今日では大幅に簡略化された。15日夜宮に余興が催される。翌日は全戸主が社務所に集合。神社総代の進行にて新当番の抽籤、会計報告、神社関係事項の審議がある。新当番は引き継ぎの準備をする。参拝、祭典、当番による献酒や献謡がある。そして直会、頭送りとなる。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス八日市下車



八朔  (伊豆神社)速水1098
場  所
伊豆神社・御旅所・仏体堂・御池・氏子周辺

祭礼日
9月1日から2日まで

沿  革
仲哀天皇が南国巡狩の帰途、越前気比宮からこの地に行幸の時、近衛の陣がはられた。その折の武者行列が今日のパンバラとなり、同時に貢物としての収穫物(責物)が神輿の形態に発展したといわれている。その技術は京都の北野天満宮へ伝えられたともいい、また同宮から習得したともいわれている。現在パンパラ・神輿とも不定期奉納。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス速水下車



神事  (熊野神社)南速水170
場  所
熊野神社・頭家

祭礼日
1月17日

沿  革
おこない。昭和22年、46年の2回に大幅に簡略化された。午前7時集合。両頭家(先頭・後頭)親類によるお鏡搗き、幟立て等の準備がされる。11時、先頭家に再度集合して、新年度頭家のくじとり、頭引き継ぎ、神酒拝戴、神送り、神社にて祭典、新頭家に頭送り、そして解散となる。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス小倉下車



神事  (春日神社)賀463
場  所
春日神社・花の頭家

祭礼日
2月20日

沿  革
おこない。特色は、献餅に奉仕する花の頭(長女出生の家)と、当日の座組を担当して翌年まで神明奉仕にあたる行組の2つに分かれて祭りが行われる点にある。当日は早朝から餅搗き、午前に献餅、祭典、座組をする。夕刻花の頭家によって撤餅。さらに頭家にて宵宮、明朝鏡割り、蹴上げとなる。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR虎姫駅より徒歩15分



神事  (日吉神社)小今77
場  所
日吉神社・神事頭家・公民館

祭礼日
2月16日

沿  革
おこない。前日当番宅にて親類による諸準備。当日朝当番宅に氏子が集合。鏡餅搗き、8人衆が御幣を切る。座組み(年齢順に着座)、お茶接待、伊勢代参者を決めていったん解散。夕刻再度当番宅に集合。一同鏡餅を薬師堂・本殿・地蔵堂に供え、拝礼。そして公民館にて全氏子直会。翌日鏡餅を切り、配布する。なお祭典は午後神職と区役員数人にて執り行われる。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR虎姫駅より徒歩10分



神事  (地主神社)馬渡350
場  所
地主神社・会堂(地主会館)

祭礼日
2月18日

沿  革
おこない。神事当番の抽籤は、1月2日宮司によってなされる。米集めは2月15日。餅米漬けは16日。当日の8時、氏子が会堂に集合し餅搗き、饗応盛等の準備をする。そして新旧当番引き継ぎ式、神社参拝とつづく。祭典後は会堂において座組み(酒宴)がある。昭和59年度から運営全般に変更がなされ、おこない色の薄い親睦会的なものに変わった。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR米原駅より近江バス馬渡橋下車



神事  (谷田神社)山脇1081
場  所
谷田神社・東西両頭家

祭礼日
2月17日

沿  革
おこない。頭家の親戚3名と前年頭家の計4名にて鏡餅をつくり、鮒料理・花木作りが行われ、そこに御幣と神酒が神社係から届けられる。午後両頭家に氏子が分集し、御幣・神酒・鏡餅・花木を奉じて社参。祭典が終了後、各頭家に分かれて直会。神酒が尽きれば、鏡餅を割り戴いて解散。頭家抽籤は初総会の席で行われる。

 連絡先  伊豆神社の東浅井郡湖北町馬渡39
交通機関 JR河毛駅より徒歩10分



神事  (和泉神社)上山田924
場  所
和泉神社境内社の山田神社・公会堂

祭礼日
2月15日

沿  革
おこない。かつては11日から17日にかけて行われて賑わったが、現在はかなり変貌した。
まず、当日の準備等は隣組の2組が年々交代であたり、その組長が便宜的に頭人となる。当日当番組と神職によつて、神社において神迎えを行う。そして公会堂床の間に奉安し、その場で祭典を執行し、いったん解散する。午後、総座。終わると氏子総代の手によつて社殿に神送りをする。

 連絡先  伊豆神社・東浅井郡湖北町馬渡39
 交通機関 JR高月駅より徒歩30分



びわ町


神事  (川道神杜)川道458
場  所
川道神社・神事当屋

祭礼日
2月23日から3月2日まで

沿  革
湖北最大のおこないで圧巻を誇る。五穀豊穣・国家安泰を祈る神事であるが、他と異なり川道は一俵鏡を奉納する。宵宮、当屋に若衆が集合。午前9時に鉦・大太鼓打ちならし、村中を練り歩く。午後1時村三役のあいさつで7組が順番に献鏡。午後11時、宵宮祭。翌1日午前10時、当屋にて本膳。午後1時、祈年祭。午後4時、鏡下げ、鏡餅切り。そして散会。翌2日、後宮祭とつづく。

 連絡先  川道神社・東浅井郡びわ町川道468
 交通機関 JR長浜駅より近江バス川道南下車



三社祭  (都久夫須麻神社)早崎1665
場  所
都久夫須麻神社・長浜港

祭礼日
6月10日

沿  革
当社の千五百年祭を機に始められた。日本三弁財天の厳島神社・江島神社の御霊代を頂き、各社よりの斎主および宝厳寺住職の奉仕を得て行われる神仏混淆の形態をもった祭典である。遠近よりの信者・崇敬者多数で賑わう。

 連絡先  都久夫須麻神社・東浅井郡びわ町早崎1152
 交通機関 長浜港・彦根港・近江今津港より琵琶湖汽船・近江マリン定期船竹生島下船



竜神祭  (都久夫須麻神社)早崎1665
場  所
都久夫須麻神社

祭礼日
6月14日

沿  革
往昔より行われてきた祭りで、当初は崇敬者だけの手によって執り行われていたが、現在では母なる琵琶湖の恩恵に感謝すると共に、その琵琶湖に育まれた魚にも同じく謝意をこめた放生会の儀もとり入れられている。稚魚の放流・生卵・小餅を放ち流す行事が崇敬者の手によって行われる。

 連絡先  都久夫須麻神社・東浅井郡びわ町早崎1152
 交通機関 長浜港・彦根港・近江今津港より琵琶湖汽船・近江マリン定期船竹生島下船



伊香郡
高月町


おこない  (日枝神社)西野2025−1
場  所
日枝神社・氏子周辺

祭礼日
2月7日から8日まで

沿  革
村を南北に二分し、各50軒で組が作られ、二組の頭家それぞれの組員が集まり頭輪を作る。夜になると、餅搗き及び再来年の受頭人の籤引を行う。そして夜中に二組が神社前に集合し、午前0時を期し鏡餅・頭輪二組を神前へ供え、そのうち各本年の頭家へ持ち帰る。8日朝より各頭家宅で餅を切り、各家へ分配する。

 連絡先  布勢立石神社・伊香郡木之本町赤尾296
 交通機関 JR高月駅よりタクシー5分



野神祭  (日枝神社)西野2025−1
場  所
日枝神社・氏子周辺

祭礼日
8月16日

沿  革
頭家二組のうち昨年・本年・来年・再来年の4軒8人と観音さんの「おこない」の頭家4軒合計12人が、祭りの前日に各本年の頭家宅で、青竹に御幣を付け、夜明け前に野神さん(ケヤキ)の下に集まる。夜明けとともに三体の御幣を欅の梢に束ねて飾り付け、御神酒を献じ、その場で直会をする。その後、日枝神社で野神祭奉告祭を執り行う。

 連絡先  布勢立石神社・伊香郡木之本町赤尾296
 交通機関 JR高月駅よりタクシー5分



おこない  (赤見神社)磯野530
場  所
赤見神社・氏子周辺

祭礼日
2月15日

沿  革
当日、神主は奉仕しないが、前日に頭人宅のカマドを祓い清めてから始められる。頭人は2人おり、各頭人はニ斗の大鏡をそれぞれ作って神前に供える。頭人はその年の祭典の神饌物を調達し、準備を行わねばならない。

 連絡先  天之川命神社・伊香郡高月町片山70
 交通機関 JR高月駅よりタクシー10分



おこない  (乃伎多神社)東阿閉1094
場  所
集会場・当屋

祭礼日
2月8日

沿  革
8日午前中、当屋に集まり大太鼓とともに餅を搗く。餅は神光組と書いたオカワに入れ大鏡餅を作る。午石・鉦・太鼓・笛とともに、お鏡は四角の板に載せられ、2人でかつがれて当屋を出る。集会場では、マイ玉の準備ができており、合流し出発する。マイ玉は、枝付真竹二本を合わせたもので、餅を大きくまきつけ、色とりどりの短冊を吊り下げた実に立派なもの。これを紺半天・紺パッチの若者二人がかつぐ。

 連絡先  春日神社・伊香郡高月町宇根31
 交通機関 JR高月駅よりタクシー15分



おこない  (乃伎多神社)東阿閉1094
場  所
乃伎多神社・観音堂・集会所

祭礼日
2月16日

沿  革
16日、午後から餅つきを始め、御鏡餅・御蔦餅・マイ玉とつき上げていく。鏡餅の周囲には注連縄がまかれ、端をビンと立てる。御蔦餅は餅3個を青竹に蔦の葉とともに挟む。マイ玉は大根で作った鳥なども吊る珍しいもの。これらを夜半、神社・観音堂に供える。18日、講員が集会所に再び集まって、お鏡割りをし、明年度の御頭役へ引き継ぎをするが、この際藁で包んだ御頭輪を渡す。

 連絡先  春日神社・伊香郡高月町宇根31
 交通機関 JR高月駅よりタクシー15分



おこない  (日吉神社)井口122
場  所
日吉神社

祭礼日
2月15日

沿  革
氏子が5つの組(淀・ぜぜ・伊香里・百姓・職人)にわかれ、各組に頭人が順番で決められている。各組とも前日の夕刻に頭人宅で三升大の鏡餅を作り、翌日午前、全部の組が揃って鉦・太鼓をたたきながら神社へ参拝する。また同時に大きなマユ玉も作つて供えられる。

 連絡先  日吉神社・伊香郡高月町井ロ4
 交通機関 JR高月駅よりタクシー5分



おこない  (森本神社)森本83
場  所
森本神社・集会所

祭礼日
2月22日

沿  革
昭和8年の改革で、内容が殆ど変わってしまった。近年はそれに代わる多彩な行事を催している。22日の朝、寄りて弓・矢。左大臣・右大臣と書かれた的をつくり、大注連縄を編む。
弓を射るのは、元服して村入りをする少年である。大注連縄は、夕刻から村総出の綱曳きに使われ、それが済むと神社の古木に吊るされ、その真ん中あたりに御幣を立てる。

 連絡先  神高槻神社・伊香郡高月町高月48
 交通機関 JR高月駅より徒歩15分



木之本町


おこない  (有漏神社)山梨子1
場  所
有漏神社・氏子周辺

祭礼日
2月16日に近い日曜日

沿  革
おこないの前日に区民全員が公民館に集まり、御鏡を搗く。この時神社の注連縄も作る。夕刻、公民館に祀られた有漏神社の分霊に御鏡を供え、夜ふけまで座を続ける。翌日午前10時に神事祭。
祭典の後、玉籤を受けて神事当番を決める。氏神は舟に乗らないと動けないため、近年は公民館に祀る分霊の前で神事が執り行われるようになった。

 連絡先  伊香具神社・伊香郡木之本町大音696
 交通機関 JR本之本駅より湖北バス山梨子下車、徒歩1時間



おこない  (伊香具神社)大音688
場  所
伊香具神社・氏子周辺

祭礼日
2月23日から24日まで

沿  革
23日夕刻に宵宮祭。24日午前10時に当家から出神、神社へ献塔。頭人・古頭人は裃を着け神前へ参る。午後、次年の頭人を決める玉籤を神前にて神主が引いて決まると、同一夕刻に大鏡を神前より新頭人宅へ送り、塔渡しの式典が執り行われる。

 連絡先  伊香具神社・伊香郡木之本町大音696
 交通機関 JR木之本駅よりタクシー5分



汁おこない  (八幡神社)西山873
場  所
八幡神社・氏子周辺

祭礼日
2月の第1日曜日

沿  革
神饌と汁に特色を持つおこない。神饌には、とじ豆(ひいた餅米とひかぬ大豆とを蒸してにぎったもの) ・御飯・箸(杉の太箸) ・鰯2尾・豆腐・芋をそれぞれ供える。そして汁には、芋の葉の干したものを蒸して刻んだものと、白豆を蒸して叩いたものを使い、これを食する。

 連絡先  塩津神社・伊香郡西浅井町塩津浜547
 交通機関 JR木之本駅よりタクシー5分



すべおこない  (八幡神社)西山873
場  所
八幡神社・氏子周辺

祭礼日
2月の第二日曜日

沿  革
新しく氏子入りした戸主と新しく誕生した男子を塔人と定める。(区の総会)。塔人宅で八幡神社へ供える鏡餅(5升)とまゆ玉で1升)を作って八幡神社へ供える。

 連絡先  塩津神社・伊香郡西浅井町塩津浜547
 交通機関 JR木之本駅よりタクシー5分



おこない  (布勢立石神社)赤尾793
場  所
布勢立石神社・氏子周辺

祭礼日
2月14日から15日まで

沿  革
13日は米かし。14日は餅搗き、来年度の頭家選定御籤占い。そして、ぜんざいによる直会。
15日は鏡餅・まゆ玉・餅わらにつけた餅を神社へ奉納する。さらにこれを次年度の頭家へ持ち行き、頭輪作り・御頭割り(餅切り)を行い、終了となる。14日は頭家祭。15日は神社で頭渡祭、新頭家で受頭祭を斎行する。

 連絡先  布勢立石神社・伊香郡木之本町赤尾296
 交通機関 JR木之本駅よりタクシー5分



野神祭・太鼓踊り  (布勢立石神社)赤尾793・(阿加穂神社)赤尾603
場  所
布勢立石神社・阿加穂神社・氏子周辺

祭礼日
8月18日午前中(18日に近い日曜日)

沿  革
長さ一丈程の2本の御幣を先頭に、大太鼓2人・小太鼓5人・鉦2人・横笛数人で、阿加穂神社・布勢立石神社各境内において太鼓踊りを奉納する。その後、楽器を鳴らして御門を一巡し、涌出山西端に御幣2本を立て野神を祀る。夜は阿加穂神社裏の丸山上の小祠前の広場において、太鼓踊り奉納の後、村中総出の盆踊りを行う。

 連絡先  布勢立石神社・伊香郡木之本町赤尾296
 交通機関 JR木之本駅よりタクシー5分



おこない  (黒田神社)黒田1697・(大沢神社)黒田1783
場  所
黒田神社・大沢神社・氏子周辺

祭礼日
2月17日

沿  革
黒田神社では5つの組が、大沢神社では1つの組が執り行う。各家から戸主が出て、御籤によって当家を決める。17日、各当屋宅で餅を搗く。そしていったん神社へ行き、玉籤を引いて供える順序を決める。当人は御幣を捧げて各組の餅を供える。そして祭典の後、新当屋宅へ行き、塔渡しの後、直会を行う。

 連絡先  石作玉作神社・伊香郡木之本町黒田756
 交通機関 JR木之本駅より徒歩15分



お塔神事  (意冨布良神社)木之本488
場  所
意冨布良神社・氏子周辺

祭礼日
3月11日

沿  革
おこない。氏子は14の町に分かれており、毎年1町ずつが頭人を選んで神事をつとめる。頭人宅では一斗の御鏡、欅の木にまゆ玉をつけ、これに藁をつける。さらに牡丹・あやめ・百合・菊などの造花をたくさん作り、これらと共に町内を鉦・太鼓で練り歩く。また子供たちにはぜんざいが振るまわれる。

 連絡先  意冨布良神社・伊香郡木之本
 交通機関 JR木之本駅より徒歩5分



野神踊り  (石作玉作神社)千田793
場  所
石作玉作神社・氏子周辺

祭礼日
8月14日

沿  革
太鼓踊りは、大別して、本来不定期に行われた雨乞い踊りと、野神踊りのように定期的に行われたものがある。千田の場合、お精霊迎えの際にも太鼓踊りが披露される。形式は全く同しで、野神踊りは野神の石碑の前で、お精霊迎えの際は墓地のある涌出山でー踊りする。そして再び神社に戻り、境内に待つ大太鼓を中心に、シャグマを被り、色とりどりの衣裳の背にダラリの帯・手甲脚絆の青年が円を描いて踊る。

  連絡先  石作玉作神社・伊香郡木之本町黒田756
  交通機関 JR木之本駅より近江バス千田下車



寿踊り  (佐波加刀神社)川合1277
場  所
佐波加刀神社

祭礼日
8月18日

沿  革
踊りは太鼓6人、鉦2人を中心にして、うち4人は青竹に竹の色紙の短冊を背につける。上端には御幣が結びつけてある。白の鉢巻き・白の半袖シヤツ・白のステテコ・白足袋・草履ばきで、美しい帯3本をたらした帯台を背負い、この帯台に短冊をつける。18歳の青年たちによって執り行われる。

 連絡先  佐波加刀神社・伊香郡木之本町川合151
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス川合下車



おこない (八幡神社)金居原1319
場  所
八幡神社・氏子周辺

祭礼日
2月12日

沿  革
氏子が7組に分かれており、各組が12日朝3時頃からお鏡を作る。餅が出来上がると玉籤を引いて翌年の頭番を決める。各人はいったん家に帰り、正装して当屋へ集まり朝食をとる。その後お供えの花を作る。椿の木に色紙で梅・牡丹・菊など様々な花を作り神前に供える。その後、次年度の頭人へ引継ぎ式を行う。

 連絡先  横山神社・伊香郡木之本町杉野4025
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス金居原下車



きよおう古神事 (八幡神社)金居原1319
場  所
八幡神社・氏子周辺

祭礼日
4月13日

沿  革
まず、きよおう神事に必要な「ヘイザオ」と称する大御幣、「キヨナダキ」と称する神饌を調製する。そして童男1人は「ヘイザオ」に付き添い、童女2人は「キヨナダキ」に付き添い、一の鳥居からは「キヨナダキ」をそれぞれ童女の頭上にがざしつつ社参して、献饌する古神事である。

 連絡先  横山神社・伊香郡木之本町杉野4025
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス金居原下車



余呉町


湖神祭
場  所
余呉湖畔

祭礼日
10月第2日曜日

沿  革
余呉湖祭としての湖神祭は、昭和50年から始められた新しい祭りである。しかし以前から新羅崎の森に鎮座する白木明神や、下余呉に鎮座する乎弥神社に祀る海宮神(余呉湖の守護神)の感謝祭は、古くから行われていた。奉納神事として、四条流秘伝の鯉の庖丁式が執り行われる。

 連絡先  余呉町商工会・伊香郡余呉町下余呉自休村センター内
 交通機関 JR余呉駅より徒歩5分



相撲神事  (鉛練比古神社)中之郷108
場  所
鉛練比古神社

祭礼日
8月24日

沿  革
野神祭に建暦元年(1211)から奉納した古事を今に伝えるものである。祭礼には神輿の渡御があり、境内において湖北地方唯一の奉納相撲が行われ、多くの参拝者で賑わう。

 連絡先  鉛練比古神社・伊香郡余呉町中之郷180
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス中之郷下車



野神祭  (草岡神社)国安52
場  所
草岡神社・氏子周辺

祭礼日
8月25日

沿  革
祭りには近郷の池原・東野・今市・新堂・文室の各5郷から太鼓・鉦を打ち鳴らしながら社参する。踊りには、のと踊り・しのみや踊り・さいもん祭の三種が奉納される。

 連絡先  草岡神社国安52
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス東野下車



おこない  (丹生神社)下丹生1087
場  所
丹生神社・搗当家

祭礼日
1月15日

沿  革
下丹生では、従来13日から15日であった大頭を平成元年度より一日に短縮した。当日、餅米を朝6時ぐらいから蒸し始め、あがると棒づきを行う。神社・阿弥陀堂・搗き当家・オカワに入った大頭餅・最後にノウタリといつて皆に分ける餅をつくる。膳の席のあと、大頭あげといって、輿に大鏡を載せ、村内を一巡したのち神社に供える。頭渡しが済むと、再び大頭餅を下げ、受当家において鏡割りをする。

 連絡先 丹生神社・伊香郡余呉町下丹生
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス下丹生下車



おこない  (丹生神社)上丹生378
場  所
丹生神社・当屋

祭礼日
1月7日

沿  革
上丹生のおこないは元日の籤改めより、8日の鏡開きまで続く。7日は餅搗きと頭上げの日である。午前0時より蒸し始め、あがると拍子木・鉦・太鼓・手拍子でにぎやかに搗く。まず大頭の餅といつてオカワに餅を入れ、周囲を埋めていく。最後に杵はだけといって棒杵についた餅を子供に分ける。お供えは、清めの米糠まきを先頭に、御幣の立てられた大頭の餅を輿に載せ、8人でかついでいく。

 連絡先  丹生神社・伊香郡余呉町上丹生2485
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス上丹生下車



茶碗祭り  (丹生神社)上丹生378
場  所
丹生神社

祭礼日
4月3日(3年ごと)

沿  革
3年ごとの例祭。茶碗で組んだ3台の山車を中心に稚児による神事の舞い、若者の花笠踊り、神輿の渡御などが奉献される。山車は茶碗を中心とする各種陶器で秘術を古くから伝承して組み立てられたもので、そのありさまは圧巻である。
なお祭祀の際、丹生山の植土を丹生川の清水でとき、土印を額に押印する神事も行われる。

 連絡先  丹生神社・伊香郡余呉町上丹生2485
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス上丹生下車



おこない  (六所神社)菅並456
場  所
六所神社・頭屋

祭礼日
1月11日

沿  革
当日は一斗の大鏡・まい玉を作り、しきびの木で神籬を作って神前に供える。塔渡しには牛蒡と干柿を添える。直会には豆腐の丸炊を木の椀で食べ、また各自ワラツトに入れて持って帰る。
なお現在では、頭人は順番に決められるようになった。

 連絡先  丹生神社・伊香郡余呉町上丹生2485
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス菅並下車



例祭  (須賀神杜)菅浦439
場  所
須賀神杜・氏子周辺

祭礼日
4月2日から4日まで

沿  革
2日から祭礼の準備にかかる。神主組は早朝から潔斎し、東組・中組・西組から各9名出て、榊を立て神輿飾り等をする。3日は御供所から3基の神輿(須賀神社・赤崎杜・八王子社)めがけてとび出し、引きずり出す。次に宮司が神輿を祓い、渡御となる。渡御が終わると次に幣祭がある。神主が幣祭を行い、さらに審判、幣倒と続く。4日は後宴で、ボンタタキといって残りの食物を全部食べる。

 連絡先  八幡神杜・伊香郡西浅井町庄1343
 交通機関 JR木之本駅よりJRバス菅浦下車、またはJR永原駅よりJRバス菅浦下車



西浅井町


大浦神行会  (八幡神社)大浦614
場  所
八幡神杜・氏子周辺

祭礼日
1月15日

沿  革
おこない。八幡神社の氏子の一部で寄合(神行会)を結成し、会員約20名で、結婚すれば当会に加入する。そして加入した数だけ古い会員が脱退していく。1月15日、長老(親)と呼ばれる者の家の床の間に神軸を掛け、神饌を供えて祭典をする。直会の席では厳しい行儀作法のきまりを守り、その後新入会員の加入の儀式が執り行われる。

 連絡先  八幡神社・伊香郡西浅井町庄1343
 交通機関 JR木ノ本駅よりJRバス大浦下車、またはJR永原駅より徒歩15分



花笠踊り  (下塩津神社)集福寺455
場  所
下塩津神杜・氏子周辺

祭礼日
8月16日

沿  革
ちゃんちゃこ踊りともいう。太鼓打ち・鉦叩き・棒振り各2名が中踊り、花笠が側踊りを行う。
大門で花笠踊り、下塩津神社で五番、神明社で三番、中馬場で三番、お旅所で三番、再び神社で三番と夜まで踊り続ける。道行には奴振りがつき、踊り場には奴の練込みがある。太鼓打ちは背に短冊と丸帯を負い、花笠は花をつけた笠をかぶり、縁から五色の布を長くたらすなど、はなやかな踊りをくりひろげる。

 連絡先  下塩津神杜・伊香郡西浅井町集福寺459
 交通機関 JR近江塩津駅より北2キロメートル



戻る   湖南編へ  湖東編へ  湖西編へ