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日本語訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(1996年)より,了解を得て再録.
英語 フランス語 スペイン語 (以上,条約事務局) PDF (環境省のインデックスページ)
第6回締約国会議
ブリズベン,オーストラリア
1996年3月19−27日
1. 25年前にイランの町ラムサールで湿地に関する条約が採択されたことを想起し、
2. 湿地は地球の自然生態系の重要な構成要素であり、その水文学的、生態学的機能は地域の人口と開発を支え、生物多様性を維持していることを認識し、
3. 結果的に全地球的な生物多様性の減少を伴う湿地の深刻な減少と機能低下が続いてきたこと、そして残された湿地の多くには、深刻で差し迫った脅威が続いていることに関心を払い、
4. 文化的遺産、地域での実践、先住民の智恵の際立った重要性、それゆえ地域社会が湿地の賢明な利用と保全に重要な役割を果たすことを評価し、
5. この条約がこの4半世紀に成し遂げたことを検討し、21世紀に向けての方向性を提起する「声明」の承認をもって、今会議において25周年を記念することが適切であると考慮し、
6. 第5回締約国会議(1993年、日本の釧路市で開催)が決議5.1の中で常設委員会に対して求めている内容、すなわち「第6回締約国会議において発表するために次期6ヶ年の戦略計画を準備する」という要請に注目し、
7. 1997−2002年戦略計画が、締約国とNGOパートナーとの協議のもとに、常設委員会によって準備されたことを意識し、
8. 条約の履行は、一方では締約国、常設委員会、科学技術検討委員会と条約事務局との間の、また他方では国際社会における他の環境関連条約を含む多数のパートナーと国内NGO、国際NGOとの間のパートナーシップであることを重ねて想起し、
9. さらに、多くの締約国がラムサール『モニタリング手順』の名称をその本来の機能を正確に反映するよう変えることを望んでいることに注目し、
10. さらに、常設委員会が事務局の活動計画遂行を監督する機能を重ねて想起し、
11. 条約事務局の3ヶ年の活動計画を3ヶ年の予算に結び付けることの重要性を強調し、
締約国会議は、
12. 「ラムサール25周年声明」を採択する。
13. 条約履行のための基礎として、「1997−2002戦略計画」を承認する。
14. 「モニタリング手順」という名称を「ラムサール管理ガイダンス手順」と変更することを決定する。
15. 条約事務局の「1997−1999年活動計画」を採択する。
[原付記:25周年声明、1997−2002年戦略計画、及び条約事務局の1997−1999年活動計画は、会議議事録の中で別々の文書として出版される。]
ラムサール条約25周年声明[未訳出 ☞ 条約事務局英文]
条約事務局1997−1999年活動計画[未訳出(条約事務局HPにも掲載されていない)]
[英語原文:ラムサール条約事務局,1996.Ramsar Resolution VI.14 "The Ramsar 25th Anniversary Statement, the Strategic Plan 1997-2002, and the Bureau Work Programme 1997-1999", March 1996, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/res/key_res_vi.14.htm.]
[和訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(奥田直久・小林聡史 監修,東梅貞義 編集,釧路国際ウェットランドセンター 発行,1996年;環境省HP収録,2006年)より了解を得て再録,琵琶湖ラムサール研究会,2001年8月.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
[フォロー:決議Ⅷ.25.]
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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop6/key_res_vi.14_j.htm
Last update: 2007/05/16, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).