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日本語訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(1996年)より,了解を得て再録.
英語 フランス語 スペイン語 (以上,条約事務局) PDF (環境省のインデックスページ)
第6回締約国会議
ブリズベン,オーストラリア
1996年3月19−27日
1. 科学技術検討委員会(STRP)のメンバーは、適切な科学技術知識を持ち、締約国会議によって指名されるが、国の代表としてではなく個人として活動を行うものとした決議5.5による委員会の創立を想起し、
2. 1993年10月スイスのグランで行われた第14回ラムサール常設委員会で、第6回締約国会議が終了するまでの期間、締約国会議や常設委員会、事務局に助言を行うため、締約国からの提案に基づき、また各地域が均等に代表されるように注意を払い、7人の科学技術検討委員会のメンバーが指名されたことに注目し、
3. さらに常設委員会が決議5.5に列挙された課題の検討を行った後、科学技術検討委員会に対し、以下の三つの特定の項目に集中するよう要請したことに注目し、
a) 国際的に重要な湿地を選定するための基準の見直しを行う。特に勧告5.9が要請している、生物多様性や漁獲高にも留意した、魚類に関して重要な湿地に関した基準やガイドラインの設立。
b) 勧告5.2が要請している、登録湿地に関する「生態学的特徴」と「生態学的特徴の変化」の定義。そして
c) 決議5.4が要請している、モントルーレコードの適用の見直し。
4. 第5回締約国会議以降の、上記の三つの課題やラムサール条約の履行に重要な他の科学的技術的問題への科学技術検討委員会メンバーの貢献に感謝し、
5. これまでの科学技術検討委員会のメンバーがその報告書の中で表明している、今後科学技術検討委員会が条約のために行う可能性のある業務、すなわち、「ラムサール条約湿地保全および賢明な利用のための小規模助成基金」に提出されたプロジェクトの検討、登録湿地選定のための基準の継続的な見直し、モントルーレコードと管理ガイダンス手続きの運用に対する見解を記録にとどめ、
締約国会議は、
6. 決議5.5の内容に以下の変更を加え、再確認する。
a) 正式メンバーが参加できない場合でも、各地域の意見が毎回科学技術検討委員会で確実に反映されるようにするため、正式メンバー選出と同様の手続きで代理メンバーを選出するものとする。代理メンバーは、指名された正式メンバー本人が出席できない時のみ会議に出席するが、すべての科学技術検討委員会の課題に関して意見を求められ、関連文書を受け取るものとする。
b) 科学技術検討委員会は、要求に応じて意見情報を提供するネットワークによって支えられる。このネットワークは、締約国によって推薦される専門家を含み、通信連絡によって協議を行うものとする(ファックスや電子メールを含む)。
7. 締約国会議や常設委員会への科学技術委員会メンバーの参加の価値を強調し、そのために必要となる追加資金の確保のために最大限の努力をするよう締約国、常設委員会、条約事務局に対し要請する。
8. 先の締約国会議において締約国から示された意見と課題の優先順位を考慮した上で、その例年の会議において科学技術検討委員会の翌年の主な任務を規定することを、常設委員会に対し求める。
9. 生物多様性条約の科学上および技術上の助言に関する補助機関(SBSTTA)や、他の環境関連条約に助言を与える同様の機関と緊密な関係を築くよう、科学技術検討委員会に対し奨励する。
10. 第6回締約国会議を終えてから第7回会議を終えるまでの間の科学技術検討委員会の正式メンバーと代理メンバーは、1995年9月ブリスベンで行われた第16回常設委員会のために提出された締約国による提案に基づき、常設委員会によって勧告された人々に委ねられることが決定した。各メンバーは以下の通りである。
正式メンバー
アフリカ: ヤー・ンティアモア=ベドゥ女史(ガーナ) アジア: 菰田誠氏(日本) 東ヨーロッパ: ミハリイ・ベグ氏(ハンガリー) 中南米: ロベルト・シュラター氏(チリ) 北アメリカ: アラン・スミス氏(カナダ) オセアニア: キース・トンプソン氏(ニュージーランド) 西ヨーロッパ: フランソワ・ルトゥルノー氏(フランス)
代理メンバー
アフリカ: アブバカール・アウェス氏(ニジェール) アジア: C.L.トリサル氏(インド) 東ヨーロッパ: ミクラス・リシキィ氏(スロヴァキア) 中南米: ピーター・ベーコン氏(トリニダード・トバゴ) 北アメリカ: モウリシオ・セルバンテス=アブレゴ氏(メキシコ) オセアニア: マックス・フィンレイソン氏(オーストラリア) 西ヨーロッパ: パレ・ウード・エプセン氏(デンマーク)
[英語原文:ラムサール条約事務局,1996.Ramsar Resolution VI.7 "The Scientific and Technical Review Panel", March 1996, Convention on Wetlands (Ramsar, 1971). http://ramsar.org/res/key_res_vi.7.htm.]
[和訳:「ラムサール条約第6回締約国会議の記録」(奥田直久・小林聡史 監修,東梅貞義 編集,釧路国際ウェットランドセンター 発行,1996年;環境省HP収録,2006年)より了解を得て再録,琵琶湖ラムサール研究会,2001年8月.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]
[フォロー:決議5.5,
決議Ⅶ.2,
決議Ⅷ.28,
決議Ⅸ.11,
条約事務局「STRP」ページ(英文).]
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URL: http://www.biwa.ne.jp/%7enio/ramsar/cop6/key_res_vi.7_j.htm
Last update: 2008/06/17, Biwa-ko Ramsar Kenkyu-kai (BRK).