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琵琶湖水鳥・湿地センター > ラムサール条約 > ラムサール条約を活用しよう | 第7回締約国会議 |
ラムサール条約ツールキット:湿地のワイズユースのためのハンドブック
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ラムサール条約 第7回締約国会議 文書18.1 附属書
[これらのケーススタディは第7回締約国会議 文書18.1 を支えるものです.]
ラムサール勧告6.3への返答における委託されたプロジェクト
ラムサール締約国会議(ブリスベン、1996年)の勧告6.3は締約国に『湿地管理において、適切な手段を通して、活発なそしてラムサール条約登録地や他の湿地や集水地域、それにそれらに直接かかわりのある地元や先住民の人々がよく説明を受けた上での参加を奨励するための特別な努力をすること』を求める。国々は、このような尽力における締約国を援助するためのガイドラインを作る仕事を条約事務局、IUCN(国際自然保護連合)、世界自然保護基金、カドー湖研究所(米国)と釧路国際ウエットランドセンターに任命した。
ラムサール勧告6.3を踏まえて、プロジェクトは、前述の組織からの代表者の集まりからなる運営委員会と、加えて積極的に過程に関わった米国NGOラムサール委員会との緊密な連携にあるIUCN社会政策グループ(SPG)により設立された。プロジェクトは、湿地生態系タイプの多様性、保全問題点 それと地元人々関与の形のバランスが取れている代表として7つのラムサール地域からの23ケーススタディ試運転により開始された。これらのケーススタディからの教訓と政策提言は地元人々と先住民の湿地管理への関わりのためのガイドラインの下書きを作る目的で統合された。二つの地域技術ワークショップはガイドラインについて討議するために開かれた。そしてコメント受諾は、先住民の人たちの組織、参加型自然資源管理の実行者、それに湿地専門家によってもっと広い再調査のために分配されその後のガイドラインの草案に組み入れられた。ガイドラインは、第7回ラムサール条約締約国会議(サンホセ コスタリカ 1999年5月)への伝達のために、第21回ラムサール条約常任委員会で承認された。
ケーススタディ
23のケーススタディのうちの20について,各々の報告全文がワードファイルで提供されています【訳注:下のリンクですが,それらの和訳はありませんので,条約事務局のウェブサイトに掲載された英文等原典にリンクしています】.ケーススタディは国の名前のアルファベット順に並んでいます.特に注釈の無い限り英文です.それらの報告に示された見解は,各々の著者のものであり,条約事務局やプロジェクトのパートナー団体の見解を示すものではありません.
ラムサール事務局は、これらのケーススタディ作りを可能にしたオーストラリア環境省、スイス森林土地環境省、それにイギリス環境省からの出資を感謝して承認する。
オーストラリア: Blyth and Liverpool Wetlands, 北部特別地域 |
(Word file 79KB) |
概要
北部特別地域の Arnhem Land に位置していて、これらの湿地は、潮間沼沢地と干潟、マングローブ湿地、湖と淡水湿地、浸水森林を含む河川三角州。保全に対する主要な脅威は、商業開発(採鉱)を含む、野生の豚と畜牛、海水面上昇。先住民の人々は、譲ることのできない無期限の権利下において土地を所有しているし、彼らの伝統的生活様式(ある種の狩と収穫行為を含む)の状況維持を探求する。湿地のための管理計画は Bawinanga Aboriginal 公団と観取監修科学者の環境調査研究所の協力で法定権利、北部土地協議会により促進されてきた。要約は第3章。
著者
Dr Max Finlayson, Environmental Research Institute of the Supervising Scientist
Mr Dean Yibarbuk, Bawinanga Aboriginal Corporation
Ms Lisa Thurtell, Environmental Research Institute of the Supervising Scientist
Mr Michael Storrs, Northern Land Council
Mr Peter Cooke, Northern Land Council
連絡先
Dr Max Finlayson
Head of Wetland Ecology and Conservation
Environmental Research Institute of the Supervising Scientist
Locked Bag 2
NT 0886 Jabiru 2, Australia
Tel: +61 8 897 99756 / 92104 / Fax: +61 8 897 92149
E-mail: maxf@eriss.erin.gov.au
ブラジル: Baía do Castelo, Mato Grosso do Sul State |
(Word file 42KB) |
概要
わずかにパンタナール地域居住区に位置している。Baía do Castelo は多様な内陸湿地タイプを含んでいて、河川の氾濫原、恒常的な淡水湖、それに季節的な淡水湖を含む。大きな水緩衝システムとしてのパンタナールの機能は、雨季の間に累積した水をとてもゆっくりと放出する。主な保全の問題は、内陸水ルート(水経由)提案の構築で、北の Mato Grosso State と同じくらい遠いパラグアイ川上流コースにおおよそそっていて、主要な穀倉地帯である。これは植物と動物のその地域のユニークな集まりの管理にとってとても重要である季節的な洪水パターンを大幅に修正しうる。低汚染密度が与えられ、裕福な農民/地主といくつかの小さな商業的企業を除いては Baía do Castelo の近くには利害関係者がほとんどいない。彼らはいくつかの保全組織の活動と政府調査センター(CPAP)を通して生態系の価値に対し目覚め始めてきている。しかし彼らは、自ら管理行動に直接的には関わってはいない。
著者および連絡先
Ms Debora Fernandes Calheiros
Center for Agricultural Research in the Pantanal (CPAP)
Brazilian Corporation for Agricultural Research (EMBRAPA)
Rua 21 de Setembro, 1880,
Caixa Postal 109 - CEP: 79.320-900
Corumba - MS, Brazil
Tel: +55 67 231 1430 / Fax: +55 67 231 1011
E-mail: debora@cpap.embrapa.br
カメルーン: Waza-Logone Floodplain, Extreme North Province |
(Word file 48KB) |
概要
Waza-Logone Floodplain はチャッドとナイジェリアの国境上、カメルーンの最北端の県に位置し、およそ 800,000ヘクタールから構成される。IUCNプロジェクトは、さまざまな社会資本を通して洪水制度を再建している。そして、協力管理合意を 71,000ヘクタール Waza 国立公園、象、ライオン、キリン、kobs と多様な鳥の種を含む全地球的に重要な生物多様性のセンター周辺の地元利害関係者とともにに発展させた。協定は漁師、牧夫、草収集者の特別な資源を使用するために公園への合法的接近を許可する。詳しくは第三章。
著者および連絡先
Mr Daniel Ngantou and Mr Roger Kouokam
IUCN Project Office Cameroon (Waza-Logone)
BP 284
Maroua, Cameroon
Sat tel: +871 761 847 257 / Sat Fax: +871 761 847 259 / Tel/Fax: +237 29 2271,
E-mail: pwl@iccnet.cm
カナダ: Grand Codroy Estuary, ニューファンドランド州 |
(Word file 35KB) |
概要
Grand Codroy Estuary はニューファンドランド島の西海岸に位置していて、Port Aux Basques の北およそ30キロメール。北米の大西洋飛路の一部である。湿地に対する主な脅威はないが、セカンドハウス誘致のための開発過剰エリアとしての可能性がある。地元の生態系知識の提供、組合のメンバーシップ、管理合意の支援、労働の提供と保全条例の情報提供より地元は関わっている。
著者および連絡先
Mr Michael Cahill
Eastern Habitat Joint Venture Program Manager
Newfoundland and Labrador
PO Box 8700
St. John's, AIB 4J6 Newfoundland, Canada
Tel: +1 709 729 25 48 / Fax: +1 709 729 66 29
E-mail: mcahill@wild.dnr.gov.nf.ca
中国: 黄河三角州, 山東省 |
(Word file 54KB) |
概要
黄河三角州は潮間のぬかるみ、他の沿岸湿地と同様に砂と塩の平地の組み合わせを含む。川の思い知ると含有のため、三角州は一年で2.2キロメートルの割合で海の中へ広がっている。このエリアでは、石油と天然ガス工場、大規模食料事業、集合的な農家、アワビの自給自足採取、軍事基地を含む非常に様々な人間活動が行われていて、これらのすべては湿地性体系に対して影響がある。地元の管理権限は地域社会とともに協議過程を開始する。要約は第3章。
著者および連絡先
Mr Yan Chenggao |
Mr Yuan Jun |
英国: Pevensey Levels, 東サセックス地方 |
(Word file 55KB) |
概要
Pevensey Levels は、湿地地帯で南イギリスにある湿地草原、世界を通して湿地の管理が直面している困難の多くに取り組んでいる。多くの土地所有者達は湿地の利用に対する様々な目的を持っていて、関与している様々な機関の責任における重複とギャップがある。Levels は1990年までラムサール登録地の候補であったが、排水設備と農業増大のため近年では規模縮小してしまった。このケーススタディはいかに様々な利害関係者がもっと持続可能な管理への意思決定過程で関与してきたかの詳細を提供している。要約は第3章。
著者および連絡先
Mr David Gasca-Tucker |
Dr Mike Acreman |
ギニア-ビザウ共和国: Rio Grande de Buba |
(Word file 58KB) |
概要
Rio Grande de Buba はギニアビザウの南西に位置し、生産性が大きい漁業をともなう汽水性の河口で、海洋性と陸生哺乳類が高密度で、鳥類生活の広い範囲である。11,000,000人のギニアビザウ人口のうちの65%は海岸沿いに居住し自然資源基盤を頼りにしている。主な保全問題は、カマスの過剰漁獲と分水界内の森林破壊に関連している。1990年代初期以来、IUCNは地元の村々と政府機関の間で持続可能な利用のための協力的管理調整の発展に支払いつづけている。要約は第3章。
著者および連絡先
Mr Philippe Tous
Assistant Technique, Rio de Grande de Buba
Bureau de l'UICN en Guinée Bissau
Apartado 23, 1031 Bissau Codex, Guinée Bissau
Tel: +245 20 12 30 / Fax: +245 20 11 68
E-mail: ph.tous@wanadoo.fr
インド: Keoladeo National Park, Rajastan State |
(Word file 56KB) |
概要
Keoladeo National Park は、Gambir と Bangane という2つの川が合流している Gangetic 平野の西端にあり Bharatpur 街に近い。国家政策(野生生物保護法令)が1972年に発効された時、主導当局は牛の放牧のような伝統的な方法のために公園までを封鎖し、公園当局と地元住民との間で摩擦が起きた。参加型地方査定額は、より持続可能な管理につながるであろう妥協案を作るためにWWFにより促進された。要約は第3章。
著者および連絡先
Mr Biksham Gujja
Head, Wetlands Programme
World Wide Fund for Nature
rue de Mont Blanc
CH-1196 Gland, Switzerland
Tel: +4122 364 9111 / Fax: +4122 364 3239
E-mail: biksham.gujja@wwfnet.org
イタリア: Le Cesine, アプリア州 |
(Word file 35KB) |
概要
Le Cesine は潮間湿地で、アプリア州に位置している。南アドリア海岸に沿っていて、Brindisi から Otranto までかつて広大な湿地が延びている、最後の存続している直線コースの海岸。基礎的な保全の試みは海岸沿いの観光産業振興を含む。保護区に対する地元の異議申し立ては、WWFイタリアの環境教育への取り組みを通し徐々に支援へと変わっていった。そして、湿地は、その景観の価値を通し地元経済に貢献もする価値ある地元資源を意味することを認識。
著者および連絡先
Ms Neida Finistauri
Voc. S. Quirico, 79
05020 Avigliano Umbro (TR), Italy
Tel. +39744935292 / Fax: +39744401065
E-mail: mc2236@mclink.it
日本: 谷津干潟, 東京湾 |
(Word file 41KB) |
概要
谷津干潟は干潟の登録地で東京湾のもっとも深い北端に位置している。ほとんど完全に都会に囲まれていて、埋立地、それといまだに、干潟への流入・流出を可能にしている二つの狭い水路により東京湾に接続している。東京湾の干潟の90%は開拓され、谷津干潟は、東アジア-オーストラリア間の渡りルート上の渡り性水鳥のための集結地と越冬地として重要な役割を担っている。地元当局は、保全団体と市民は、管理計画の準備、膨大な情報収集、水質監視、鳥類監視を通して登録地の管理を手伝うことで関与している。
著者および連絡先
Mr Sadayosi Tobai |
Mr Yatsu Hasegawa |
マレーシア: Kampung Kuantan, Selangor State |
(Word file 38KB) |
概要
Kampung Kuantan は Selangor 川の河口から18キロメートル上流に位置している。その地帯のマングローブは、光のフラッシュパターンの同調を作り出し、クリスマスツリーの装飾の点滅するライトまがいで、ホタル(Pteroptyx tener)の種を引き付ける。地元の企業家は商業船企業を開発し、それにより旅行者はホタルを観察することができ、このエリアにおける更なる旅行業の発展へと導いた。ホタル生息地に対する基本的な脅威は、この地域における調整されていない旅行業開発とともに、淡水消費の結果をもたらすであろう上流の川迂回路計画だ。村の安全や発展の委員会や地元の企業家を含むいくつもの地元の利害関係者は、技術支援の供給と保全と管理問題に対するアドバイス、それに教育と意識材料の普及を通して土地の管理に関与している。
著者および連絡先
Mr Jamil bin Hamzah and Suzana Mohkeri
Global Environmental Network
7A, Jalan 19/29
46300 Petaling Jaya
Selangor Darul Ehsan, Malaysia
Tel: +60 3 757 2007 or 757 4007 / Fax: +60 3 757 7003
E-mail: fparish@pd.jaring.my
モーリタニア: Diawling National Park, セネガル川三角州 |
(Word file 71KB) |
概要
Diawling National Park はラムサール条約登録湿地で、セネガル川三角州の中、最南端のモーリタニアに位置している。1960年代までセネガル川のより低い三角州では、砂丘のモザイクの集合、マングローブがある氾濫原と河口ゾーンで、類まれな生態学的豊富さの地域であった。漁師や羊飼い、敷物網を含む数千人の人々はそこで生計を立てていた。環境の質が悪化して以来、最初は干ばつの繰り返しにより、そして後には淡水の減少により、広範囲な上流の塩水連続進入をもたらした。IUCNによって立ち上げられた再生計画は、公園への季節的洪水を取り戻し、生態系を再生させるために鍵となる利害関係者の地元の環境知識を採用した。これは地元生計者にとって大変プラスのインパクトである。要約は第3章。
著者および連絡先
Dr Olivier Hamerlynck
Wetlands Technical Advisor
IUCN Project Office Mauritania
Parc National du Diawling
BP 3935
Nouakchott, Mauritania
Tel: +222 2 51 276 / Fax: +222 2 51 276
E-mail: roma@pactec.org
メキシコ: ソノラ州の海岸湿地 |
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概要
南ソノラ州の海岸湿地は、Yaqui・Mayo・Fuerte 川の三つの重要な三角州の中の海岸上にある。湿地の 62,000ヘクタール、湿地のうちの62%は河口で、残りの湿地は湾である。高い生物多様性の湿地で、重要な浜鳥と水鳥の渡りルートに沿って位置している。強烈な農業灌漑からの排水は、牧畜業、エビ養殖と都市化に付随して湿地の保全に対す基本的な脅威をもたらす。湿地の基本的な利害関係者は、恒常的や季節的な漁師、民族言語グループ(ヤーキー族とメヨス族)、養殖業者、農民、家畜飼育者、猟師、観光業、工場と地元居住者である。戦略的計画は政府機関、学術研究所、NGOと北アメリカ湿地保全協議会の支援を受けた地域代表者により今発展し始めたところである。1994年に始まったワークショップシリーズを通し、利害関係者たちは湿地が直面している主な保全の問題について明らかにする機会を得た。そして戦略計画に投入を提供する。
著者および連絡先
Msc Elena Chavarria
Correa |
Dr Carlos Valdes
Casillas |
メキシコ: Sian Ka'an, クィンタナ・ルー州 |
(Word file 69KB) |
概要
Sian Ka'an は、ユカタン半島東海岸上、Belize と Cancun 間の途中に位置し、およそ100万ヘクタールの海岸石灰石平野。広大なマングローブ林とサンゴ礁で注目される。持続可能ではない方法が伐木搬出と牛のための開墾と関係していると1970年代に確認され,管理計画が生物圏保存と持続可能な伐木搬出行為の両方に位置付けられた。この計画は地元マヤ人の土地固有の知恵と生態系の利用を濃密に基礎としていて、参加の方法論を通し発展した。要約は第3章。
著者および連絡先
Dr. Arturo López Ornat
Director Técnico, Programa ARAUCARIA
Pangea Consultores, S.L.
C/ Hilarión Eslava, 38, 5° Centro Dcha.
28015 Madrid, Spain
Tef: +91 544 38 48 / Fax: +91 544 15 91
E-mail: pangea@nauta.es
パプアニューギニア: Tonda Wildlife Management Area, TransFly Region |
(Word file 71KB) |
概要
Tonda Wildlife Management Area は、インドネシアとともにパプアニューギニアの国境の最南端にあり、パプアニューギニアの最も広く古い保護地で唯一のラムサール登録地である。拓けたアカシア森林地帯、草原地帯、メラルーか湿地とマングローブから構成される。このエリアの土地と資源は、習慣的な所有制度、全ての管理決定は地元一族の代表者たちの集まりからなるWMSによって決められる。WWFプロジェクトは、保全科学と管理における能力強化を通し、そして隣接するインドネシアを含む他の保全のプロジェクトや生態地域レベルにおける発展尽力とともにプロジェクトを連結させることにより、それらの管理役割のなかでの地域社会を支援することを追求している。要約は第三章。
著者および連絡先
Mr Paul Chatterton
Cultural Ecology
1/57 Malabar Road
South Coogee NSW 2034, Australia
Tel: ++61 2 9315 7935 / Fax: ++61 2 9664 5258
E-mail: p_chatterton@compuserve.com
ペルー: El Balsar de Huanchaco, Trujillo Province |
(Word file 51KB) |
概要
El Balsar de Huanchaco の湿地は、人工のpozas、もしくは沈下から成り立っていて、自然の湧き水で埋めているが、それらの海岸上の位置が原因で、若干の汽水性である。これえらの pozas は、小さな漁船の建築のために使われる la tortora (Scirpus californicus)と呼ばれる葦のタイプの育成のために使用されている。このエリアでの葦の栽培の実行は少なくとも1500年間である。湿地は渡り鳥の飛来地としての役目も果たしていて、旅行者を魅惑し、地域的でもあるし国際的でもある。湿地への主要な脅威は、海岸沿いの旅行業振興と都市化からだ。人々は、州都の Trujillo からたった20分のこのエリアに第二の家を建てている。今日湿地を所有し管理している先住民は、漁業組合の職人のなかに組織され、地元の当局と保全NGOとともにエリアのための管理計画を作るために仕事をしている。要約は第3章。
著者および連絡先
Mr Victor Pulido Capurro
Director
Programa de Conservacion y Desarrollo Sostenido de Humedales Peru
Paseo los Eucaliptos 285, Camacho,
La Molina, Lima 12, Peru
Tel +51 1 4375567 / Fax +51 1 4375567
E-mail: wetperu@amauta.rcp.net.pe
ロシア: Dubna「ツルの祖国」, モスクワ地方 |
(Word file 36KB) |
概要
Dubna 湿地とそれを取り巻く地帯は「ツルの祖国」と呼ばれていて、ロシア、モスクワ地方の北部 40,000ヘクタールからなっている。この地域は、老木樺材の複合林沼沢地を含み、針葉樹林と農地が混ぜ合わさった pin-moss と遷移期の湿原である。湿地に対する主要な脅威は、モスクワのための水くみ上げプロジェクトで、これはかなり地下水面を下げの可能性を含む。それと避暑用の家の開発である。啓蒙活動は国際ツル財団、Community Conservation Consultants and Druzhina(モスクワ州立大学の学生保全組織を基礎とした)によりもたらされ、湿地の価値に対する地元の理解向上において成功を収め、それらの全体性を保全するための支援を集結することにおいて成功を収めた。要約は第3章。
著者および連絡先
Ms Lena Smirnova
Leader of "Homeland of the Crane" Programme
Biodiversity Conservation Center
Krasnoarmeyskaya Str. 27, Apt. 3
125319 Moscow, Russia Federation
Tel: +7 095 151 3741 / Fax: +7 095 482 1888
E-mail: dop@glas.apc.org
スコットランド: 入り江イニシアティブ(Firths Initiative) |
(Word file 75KB) |
概要
Firth とは,大きな河口、海地帯と海岸未開地を含む,海岸・沿岸帯湿地である【訳注.ここでは入り江と訳す】。入り江は古代スカンジナビア語で、『海の腕』の意味である。それは Forth 入り江のような、もしくは Solway、Moray、Cromarty 入り江のような海岸地帯に囲まれている海で保護されていて安全な海エリアと川の河口と呼ばれている。違った生息地の複雑なモザイクとともに水が塩水から淡水へと変わる場所としての遷移地帯である。多くの国々で海岸線を共有していて、多様な国家機関により、入り江の計画と管理は分野別もしくは地方を基礎としている。それは、まとまりがなく機関との間の意思疎通なしで、示された明白で全体的な計画を確実にすることが必須だ。このことに対する責任は、スコットランド自然遺産が、利害関係者が情報交換と統合された管理計画を確立するための討論会シリーズを開発した。これは豊富な促進、教育素材とウェヴサイトを伴う。要約は第三章。
著者および連絡先
Dr Stephen Atkins
Scottish Natural Heritage, Secretariat
2 Anderson Place
EH6 5NP Edinburgh, Scotland, UK
Tel: +44 131 447 4784 / Fax: +44 131 446 2405
E-mail: steve.atkins@snh.gov.uk
セネガル: Djoudj National Park, セントルイス州 |
(Word file 75KB) |
概要
Djoudj の国立野鳥公園は1971年に造られ、セネガル川渓谷の三角州的生態系の中にすっぽり位置している。公園の当初の創設は、たくさんの村々の排除と理解していた。これらのいくつかは今はその周辺に再び位置している。この衝突は、彼らの崇拝や墓として使われてきたのと同様に、資源採取、牧畜、農業のために伝統的に使用してきた地域へのアクセスを、地域社会が奪われたとして自然に生じた。1971年に公園を創設した時から1994年まで、政府と公園職員は公園の境を含む全ての行動において排他的政策を実行することを企画したが違法だと判断された。1994年以来、支援者であるIUCNとともに新しい政策が受け入れられ、やせさせられたエリアにおける自然資源の再生を模索し、用法の権利を定義づけ、地元の知恵と生態系の使用法に価値を置いた。協力的管理計画は、公園内の資源のために発展してきた。そして小さな功績、水供給、それに他の生態的発展行動が、公園周囲の地域社会のために確立されてきた。
著者および連絡先
Mr Amadou Matar Diouf
Wetlands Programme Officer
IUCN Country Office Senegal
Avenue Bourguiba x Rue 3, Castors
PO Box 3215
Dakar, Senegal
Tel: +221 24 0545 / 25 00 06 / Fax: +221 24 9246
E-mail: iucnsn@sonatel.senet.net
スロヴァキア: Morava River Floodplains, 西部スロヴァキア |
(Word file 35KB) |
概要
Morava River Floodplains はスロヴァキアの最西端に位置し、1990年まで閉じられていた元の『鉄のカーテン』に沿っている。最も価値のある生態系は、氾濫原の種の豊富な草地である。それらは最も広くて複雑な群落、Cnidion venosi 草地を中央ヨーロッパに作りあげ、食料の重要な原料で珍しく絶滅の危機に瀕している鳥の種の巣の場所となっている。主な脅威は農業の増強、河川調整、水処理と砂利採掘のような他の破壊的行為である。プロジェクトは応用生態学のためのDAPHNEセンターにより運営されていて、種の豊富な草地への氾濫原において150ヘクタールの耕地あるいは中止された土地の再生を模索している。そして、農民への直接補助金により減少した草地の1,000ヘクタールの持続可能な管理を模索している。このプロジェクトの背景は、草地のための詳細な管理計画は準備中、再生のための監視システムは紹介中、資金調達動機測定は計画中である。
著者および連絡先
Dr Jan Seffer and Ms Viera Stanova
DAPHNE Centre for Applied Ecology
Hanulova 5/d
844 40 Bratislava
Slovak Republic
Tel./fax: +421 7 654 121 33
Tel.: +421 7 654 121 62
Email: daphne@changenet.sk
ソロモン諸島: Lake Tegano, 東レンネル島 |
(Word file 32KB) |
概要
レンネル島は森林に覆われ、サンゴ環礁はソロモン諸国の本島ガタルカナル島の南へおよそ180キロメートル。島の東部にある世界遺産の Lake Tegano は、南太平洋(ニュージーランドとオーストラリアを除いて)の中で最も大きな湖である。生態系は、低い人口密度(たった1,500の155平方キロメートルのこの島に居住している)のためと、地理的に隔離しているために一般に良い状態である。土地は習慣的な土地所有権制度下にあり、Lake Tegano の資源は、四つの湖ほとりの村からの人々の共有財産である。習慣的な土地とリーフ所有権制度は、指定された土地における家族集団により資源使用の権利に関係している。参加の田舎の評価は、現在の資源使用と伝統的な管理システムを査定するために湖の周辺の村々で運営されていたし、資源管理計画は世界遺産/資源所有者からの投入とともにエコツーリズムプログラムにより開発中である。
著者および連絡先
Mr Ben Devi |
Dr Elspeth J Wingham |
タンザニア: Tanga Coast, Tanga Region |
(Word file 81KB) |
概要
Tanga は、タンザニアの沿岸管理地帯の最北端で、ケニア国境から南におよそ180キロメートル伸びている。このエリアは、海水、下干潮帯の水生ベッド、サンゴ礁、岩石と砂浜海岸線、河口、潮間帯の平野と湿地、マングローブを含んでいる。環境に対する人間の主な影響は、サンゴ礁におけるダイナマイトの使用、マングローブ伐採と海草のベッドを被う地引き網の使用により身体的悪化が表れた。IUCN協力管理プロジェクトは地元の村々が違法な技術使用を禁止することに同意し、あるエリアでの漁を止め、そして行動を発展させ、網のメッシュのサイズを増大させることに同意を取り付けた。同意は、多様な能力強化と行動発展、いくつかの新しい骨組を含めた政府役員が働くための能力強化に結合された。要約は第三章。
著者および連絡先
Mr Chris Horrill
Technical Advisor, Coral Reefs
IUCN Project Office
P.O. Box 5036
Tanga, Tanzania
Tel. +255 53 47463
Fax: +255 53 47465
E-mail: tangacoast@twiga.com
米国: カドー湖、テキサス州・ルイジアナ州 |
(Word file 210KB) |
概要
カドー湖は、大きく浅い湿地の複合で、テキサスとルイジアナの州境にまたがっている。最も開発された世界としてカドー湖において、地元の湿地に生存する原住民はほとんどいない。多くのアメリカの湿地地域社会は、他の生計を追う人々により占有される。地元NGO、カドー湖研究所は、彼らの湿地への地元人々の再導入と、持続可能な管理と受託責任における説明を受けてから納得して参加することを勧めるための戦略を開発した。彼らは湿地科学と地元の人々の観察技術、教育的基盤の向上によりこれをすることを模索した。研究所は、地元研究活動と、元の受託責任原則である教育的行動と調査における契約をした学校の教師達の限界費用が支払われることの影響により増える。要約は第三章。
著者および連絡先
Dr Dwight Shellman
Caddo Lake Institute
PO Box 2710
Aspen, CO 81612-2710 USA
Tel: +1 970 925 2710 / Fax: +1 970 923 4245
E-mail: shellmand2@compuserve.com and/or
ornitzb2@aol.com
[和訳:薮並郁子,北海道教育大学釧路校,2002年11月]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う]
[関連和訳資料一覧]
同附属書 湿地管理における地元住民と先住民の人々の関わり合いについてのケーススタディ