「ABC分析は、データだと思っていました」というメールが多数届いています。

納得してもらうために、理論的なコラムになってしまっていますが、作業の効率を考えると、こういった方法になってきます。

あまり難しく考えないで、取り入れる方法を探してみて下さい。

経営は、作業の仕組み化という店舗の設計で差が付く

実績は結果ではなく、経営者の成績表

パソコンと会計ソフトを使えば、簡単に経理的な数字の管理ができるので利用されていると思いますが、その結果を利用する経営者は、意外に少ないんです。売上と原価率、利益を確認するだけで終わっています。

もったいないですよ。結果だけから改善策を見つけるのは、知識も必要だと思いますが、ご自分が経営する店舗ですから、問題点は分かっていると思います。そこを解消するだけでも数字は変動するものなんです。

結果から方法を見つけるのではなく、問題を解消したら、売上や原価率、利益、人件費などが、どのくらい変動するのか調べてみます。あれこれ試してみて、ダメだったら違う方法を試して、良い方法だけを残します。

店舗の設計を経営者がするように勧める理由

店舗の設計というと、内装を思い浮かべますが、お客さんの満足感を上げたり、スタッフが働きやすい配置を考えたり、集客の方法を試してみたりと、利益を出す仕組みを作るのも店舗設計の一部だと考えています。

「店舗の特徴的な料理や商品をしっかり決めて下さい」と、何度も書いているのは、この店舗設計のキーポイントになるからなんです。「お客さん・スタッフ・利益」のすべてに関係してくる要素です。

「利益が出ない」との相談を受けた経営者の人の話を聞いていると、正直に言えば、「そりゃ出ないと思いますよ」という場合が多いです。「店舗の設計」という考えを持って、具体的にやっていく必要があります。