長生きする家に住む

長生きする住宅に住みたいですか?

私達の周りには、築後100年を越す建物が沢山残っています。 神社・仏閣はもとより、農家・町屋・民家・・・あの阪神大震災・鳥取地震・能登地震でも多くが倒壊していません。
古民家の再生工事をすると、7代も昔の花嫁道具が大切に保管されていたり、ひいひいおばあちゃんの『梅干』を見つけたことがあります。 そんな時、私達は古くてほこりだらけになっている家が急に輝いて見えてきます。

               在り続けられることは、受け継ぎ続けられること。

どうしたら長生きできる住宅が造れるの?

まず、コンクリートという素材は、200年も寿命があるでしょうか?
鉄筋コンクリートは70年程度の寿命だといわれています。だから私共は将来、鉄筋コンクリートの基礎ベース基盤は、厚く転圧されたグリ石層になると考えています。昔からあって、これから先も朽ち果てない材料は『』だけである。だから基礎は『』でなければならないし、そのことを実現できるのは、『伝統構法の家』だけなのです。

震度7の地震にも倒壊しない伝統構法の家とは

昔の人達は、突然起こる地震に耐えることなど及びもつきません。 他にも地域による気候の違いなど、いつ・いかなる自然の猛威に遭っても、何とか長持ちできるようにと工夫を重ねてきました。 それが、各地に伝統構法の建物として残っています。 長持ちさせるための石場建てや、自然の断熱材の役割となる竹小舞編みの土壁、台風や雪の重みに耐える重い屋根を支える頑強でかつ粘り強い構造体が地域性を持って受け継がれてきました。 そしてこの伝統構法の家々が過去の各地の大地震の際に多くが残ったことで、学者達の研究の対象となり伝統構法の免震性・吸震性が『振動理論』を用いて証明されることに至りました。
このことは、現行建築基準法で壁の量や金物の仕様等細部に耐震基準を設けて規定されている在来軸組み構法とは、理論の共通性はありません。 その為、これから建築される伝統構法の家は、この振動理論に基づいた構造設計・構造計算により、吟味された材料を用いて精致な技術で築く、この3つの条件が不可欠となります。

伝統構法は材料の木と構造設計
伝統工法は大工始め職人の技術

木造建築で一番の関心事である割に、実際の性質等がよく理解されていないのが材料となる『』のことです。 『木の寿命を知り適材適所に使い分ける』ことは、家づくりの基本です。 施主としてそのことを知っているのと知らないのとでは、ずいぶん家の長持ち具合が違ってきます。 
木は、伐採されてから『第二の生』を歩みます。 桧千年といいますが、それは千年かけて『老化していく』という意味なのです。但し、まっとうに老化するための条件が必要です。 そのキーワードは、常温と風通し。これは、自然環境の条件を実験的にストレスを与えた時の結果ですが、常温で千年老化する木を70度の温度にさらすと200日(約半年)、100度の環境なら10日間の寿命。更に日本の夏のような高い湿度の環境ならもっと老化を早めてしまいます。 木材にとって最も大切な条件、木の第二の生をまっとうできる条件は、風通しが良く常温の環境にすること。 そういう目で周りを見てください。 神社・仏閣はどうですか? そして、貴方の家はどうですか? 木造の家は木を壁の中に入れて見えなくしてはいけません。 木が割れたり、すいたり、暴れたりする様、呼吸できる環境が必要なのです。

                  木が呼吸できる家は木も人も健康です。

200年昔の木も、一皮むけば青年の樹

古民家材を建築用材として一部カンナをかけた時、今切ったばかりのような若木のにおいがします。 古ぼけているだけで決して腐ってはいません。そればかりか、周囲の空気がなごんで優しい気持ちになる時さえあります。 また木の家は人と人とのチームワークを正直に表してくれます。 職人さん達は、自分達の仕事がいつも、いつまでも人の目にふれていると思うだけで気合が入るものです。 そしてそんな風に働く親を見て仕事を受け継ぐ若い職人も増えてきました。 伝統構法の家は柱が太くなければなりません。その分、土壁は9センチにもなります。 だから断熱・吸湿・放湿効果が良く、冬暖かく夏涼しい住環境が保てます。 この効果を生かしてできるだけ仕切りのないように計画して家中の温度・湿度を均一にします。 すると家中が一つになってしまって声が聞こえて内緒話も出来ません。 でも、家族の様子が良くわかるので小さい子供もお年寄りも安心です。

        梓の家はスペースはありますが、お部屋の名前はフリーです。
        皆が集まる場所を『合歓(ねむ)の間』と呼んでいます。
        なぜ?って 200年分の家族構成なんて考えること出来ませんもの・・・


梓の伝統構法の家づくりを御覧になりたい方は、お気軽にお訪ね下さい。
大工さんが刻んでいる加工場や、建築中の現場、又、完成しているお家も拝見させて頂くこともできます。

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