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バリ島 ずっこけ両替体験談

ずっこけ体験談
こちらのATMでは、一日の最大引落し限度額がRp5百万(約65,000円)だ。これが結構不便に感じる。
それ以上の引き落としの場合は通帳を持って銀行に行かなければならないからだ。月曜日や金曜日だた、1時間以上も待つこともある。
ある日、まとまったルピアが急に必要になり、その時、いつも利用する支店が遠かったので、しかたなく別の支店で引き下ろすことになった。通常であれば、銀行員は、紙幣を数えるとき、自動紙幣カウント機を使うのだが、そのとき彼はあの手品のような見事な数え方(やり方を説明できずにすみません。今度、画像で説明します)で5万ルピア札を100枚カウントし始めた。
何となくこの男性銀行員に対して好感が持てなかった僕は、いつも以上に目を皿にして、彼の手さばきをチェックする。すると、数え終わる直前に不自然な指の動きが・・・
いつもは銀行では、引き下ろした金額など確認しないのだが、そのときは、彼の目の前でもう一度自分で確認したところ、案の定1枚足りない。
僕は、
「どうして自動紙幣カウント機を使わなかったのか?」
「最後の指の動きの意味を説明してくれないか?」
「あなたの名前を教えてくれ。」
と、問い質したかったのだが、こっちも不愉快がより募るだけと思い、一枚返してもらっておとなしく退散した。
両替所で「両替したらその場で確認!」するのと同様、銀行でも「引き下ろしたらその場で確認!」だ。油断ならない。
それとは逆に、引き下ろした枚数が一枚多かったという、珍しい経験がある。銀行を辞して1時間ほどした車の運転中、その銀行員(若い女性)から泣きそうな声で携帯に電話がかかってきた。
「あなたが引き下ろした10万ルピア札100枚の束に101枚入っていないか確認してくれますか?誰かに一枚多く渡してしまったようです。私は一枚(10万ルピア)足りなくてこまっているのです。」
なに?そんなことってあるの?僕はいつもこの銀行員を信頼していたので、紙幣の数を自分で確認するなどということは、したことがなかった。
「OK 確認するから5分後にまた電話してください。」
といって僕は路肩に車を停め、紙幣を数え始めた。すると、きつい帯に巻かれた札束には、その通り101枚ある。
ここでちょっと意地悪な考えが頭をよぎる。やっぱ100枚しかなかった、と嘘を言って、その後、すぐに返しにいったらどんな顔をするだろう。だけど彼女の声は切羽詰っていたから、そんな冗談はよくないな。
あのスケベそうな上司から、
「なに〜(怒)!一枚足りないだと!よおし、じゃあその体で補ってもらおうか!」
「マネージャー、それだけはご勘弁を!」
「うるせぇ つべこべ言うんじゃねぇ!」
などと苛められたらどうしよう。と運転する車の中であらぬ妄想が始まる。(スケベなのは上司ではなく、この俺だ)
ほどなくして電話がかかってきて、101枚あったので今から返しに行くと伝えたところ、彼女は見つかった喜びとともに電話口で何度も礼を言っていた。このおかげで僕のスケジュールも乱されてしまったけど、これもまぁ仕方の無いこと。
それまでも、そこの支店の窓口の人たちは、いつも笑顔で親切に応対してくれていたのだが、この一件以来、さらに融通を利かせてくれるようになったような気がする。
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外国為替情報
インドネシアの通貨の単位は「ルピア(Rupiah)」で、通常「Rp.」と表示されています。為替レートは日々変動していますが、おおよそ1円=70〜80ルピアくらいです。 |
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