ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第13話 両替商は量替商 BackNext

リ島に来た外国人に「バリ島で経験した不愉快な事」のアンケートを採ったら、おそらく“両替商のごまかし”は上位に入ってくる事だろう。 玄関口である空港の両替商(6社程営業している)で騙されたという話しも聞く。バリ島へ夢を持って到着し、空港で不愉快な思いをすれば、旅行中その思いを引きずってしまい気の毒だ。私の知人の女性も旅行中、市中の両替商で3回両替したそうだが全て騙されたとの事。 なにせ通貨のルピアは「0」が多く、慣れていないと一桁間違えてしまうほどだ。
移住当初、銀行で香港ドルをルピアに換算しようとし、友人に換金レートの良い銀行を尋ねたところ、怪訝な顔をして、なんでわざわざ銀行で替えるのか?市中の両替商の方がよっぽどレートが良いぞ!との返事。なんで??調べてみると確かに一般人が両替するには銀行レートはホテルで両替するよりも甚だ悪い。 さらに不便なのは、海外から外貨で送金してもらってもその外貨では引き出せず、銀行の悪いレートに従ってルピアでしか受け取れない。いくら外貨が不足しているとは言っても、これはひどい。僕は直接不利益を被っているわけではないが、貿易を営んでいる人にとっては頭が痛い問題だ。

タ地域は観光客の集まる場所だけあって両替商が非常に多い。狭い歩道に“本日のレート”を記入した建て看板がところせましと立ち並ぶ。と言っても彼らはそれが本業ではなく、レストランや土産物屋が両替商を兼ねている事が多い。 両替をする際、いろんな両替商の看板を比較して、レートの良いところを選ぶのが当たり前だ。しかし、ここではそれが通じない事もある。彼らは表示されたレートから手数料という名目で3%からひどいところは10%も勝手に差し引いてしまう事もあるからだ。 それなら最初からそのパーセンテージを差し引いたレートを表示すべきだろう。そのように良心的(当たり前の事だが)にしているところは“NO COMMISSION”と看板に表示してある。しかし、既に看板に表示してあるレートでも利益(手数料)があるのに「手数料いりません」という表示はなんとも最初は理解に苦しんだ。

て、ごまかしのテクニックは様々だ。

初級編

 単純に1-2枚の札を抜いて手渡される。今では最高額の5万ルピア(約\700)札はバリ島にかなり出回っているが、当初、両替はほとんど1万ルピア(約\140)札が主流だった。1万円を両替しようとすれば約70枚ほどの1万ルピア札が来る。10万円を替えようと思えば700枚だ。まったく両替は量替だ。 僕は必ず枚数を確認するが、急いでいる人などは良く確認しない事も多いそうだ。ある時5千円ほど両替した時にその場で確認したら一枚足りない。その事を両替カウンターの女の子に告げると、何の疑問も持たずにすぐに(そう、右手に既に持っていた)一枚を僕に手渡した(返した)。再確認せずに。 その女の子は怒ったような顔つきで僕を見返していた。怒るのはあなたじゃないでしょ。

中級編

 騙されたわけではないが、ある“NO COMMISSION”と表示してある両替商でそれをまず確認し、両替を依頼したところ、換金する際に「2%だけ手数料が欲しい。」と。なにー!さっき手数料いらないって言ったじゃないか。看板にもそう書いてあるぞ!!強い口調で文句を言うと相手は黙ってしまった。 何か気まずい雰囲気が店内に流れる。こっちが何も悪い事していないのに悪い事をしてしまったような雰囲気だ。しょうがないから帰り際にチップを多少置いたら相手の顔がほころぶ。ふふっ良い事したな今日は。しかしよく計算したらチップの方が2%より大きかった。そりゃ相手は喜ぶはずだ。このように相手の情に訴えかけるのも、バカな客には効果的と言う事である。
 次は、電卓のメモリー機能を上手に使って計算をごまかすやり方だ。自信満々に電卓に表示された額を僕に見せるが、いつもそれをもう一度自分の手でメモリーも全てクリアーにし、計算し直す。額が相手のと違っている場合は、相手よりも自信満々な顔をして電卓を突き返す。そもそも換金は5千円とか1万円とかなので暗算でもそう苦労はない。 もし、電卓そのものに細工がしてあり不安と思えば、そこで両替しない事だ。そのためにも絶対に相手がお金を揃えるまで自分のお金は渡さないようにしている。

上級編

 今では両替する際は、どんなに額が小さかろうとクタの信頼のおけるところへ持っていく。そこは通りからも見づらく、レートもクタで1、2を争うほど良く、両替だけを本職としている。ある日、急遽換金の必要に迫られ、やむなく近所で両替する事になった。通りを歩き、比較的レートの良い“NO COMMISSION”の店を見つけた。 しかし、初めてのところは何かとこっちも構えてしまう。眉間にしわを寄せ、上目遣いに恐い顔をして入っていくのだが、相手は「ハーイ!」とか言って親しげに近寄ってくる。あんまり僕は恐くないようだ。 香港ドルをルピアに替えるのだが、暗算で45万ルピア(約6500円)とすぐに計算できる。しかし案の上、相手のお兄ちゃんの電卓で表示された数字は38万ルピアほど。電卓を引ったくり、今度は自分で計算し相手に見せる。しぶしぶ納得しルピアを用意する。お兄ちゃんからも最初の笑顔は消えている。 僕に見せながらまず、2万ルピア札を20枚(40万ルピア分)丁寧に一枚づつ机の上に並べていく。バカ丁寧だ。最初からこうすればいいのに。そしてあと残りの5万ルピア分を1万ルピア札で5枚並べる段になった時、彼が並べたのは1万ルピアでなくなんと千ルピア札。 「はい、これで45万ルピアね。」(何言ってやがる。これじゃぁ40万5千ルピアじゃねぇか。)5秒間ほどの沈黙の後、黙って僕が千ルピア札を指で突つく。するとちょっと考えるふりをし「オーマイゴッド!」と両手を挙げて後ろへのけぞる。バカも休み休み言え!もう少し演技の勉強をしろ!


港でもそうだったが、ぼられたり、騙されたりする時は一人の時よりも家内と一緒の時の方がはるかに多い。香港タクシーは今でこそマナーは改善されたが、以前はメーターを操作することなどざらにあった。そんな時はいつも家族で乗っている時か女性のお客さんを同伴している時だ。 バリ島でも家内同伴の方が一人で価格交渉に臨むよりも高いような気がする。女性と一緒だとあまり文句を言わないとでも思っているのだろうか。



これをお読みになった方で、他にもこんな“だましのテクニック ”を経験したという方は、両替商のトラブルだけでなく、お声を聞かせて頂けましたら嬉しいです。今後の旅行者への警告としてHPにまとめられればと思っています。

(1999.4.18)


 


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