ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第4話 あぁ、、お役人@(空港編) BackNext

南アジアのタイ、フィリピン、インドネシアといった国々のお役人は何かというと金銭を要求する事が多い。これらの要求される金銭は不正なものではなく、法律に準じているが、交渉次第で金額が変ってしまう事もあるので面白い。 ここバリ島では、入国の際、観光以外の目的で入国するときは少しうるさい。イミグレーションで僕のビザを見て仕事の目的と知ると、「ギフットゥ、ギフットゥ」としきりに言ってくる。最初何を言っているか分らず、眉をしかめていると、今度は日本語で「おみやげ、おみやげ」と言い直す。 なんで僕があなたにお土産をわたさなければならないの?結局訳が解らぬまま笑って誤魔化しながら無事通過したわけだが、後で友人に聞いてみると、仕事の目的でバリ島に入国するのだから少し位、俺達にも寄付をしていけ、という意味らしい。その後数回同じように要求される事があったが、いつも笑って「I Love Bali!It's so Beautiful」とか意味のないフレーズを言ってとぼけながら通過する技術を身に付けてしまった。

ミグレーションは通常どおってことはないが、厄介なのは荷物検査だ。いつも入国する際はバリ島在住の人から頼まれた物などを持参するが、通常そのような物はバリ島で手に入らないような電気器具類だったりすると、税関のX線検査によって予めトランクにチョークでバツ印を付けられてしまう。 このチョークを付けられてしまったときは諦めて何がしかのルピアをパスポートに挟んで黙って渡すしかない。荷物検査の役人はすばやくそのお金をポケットにしまい込む。しかし、金額が少なかったりすると別室に連れて行かれもっと支払わなければならなくなる。持ち込む物によっても関税の金額はまちまちだが、注意するポイントはいかに別室に行かずに、支払いを極力少なくするかだ。 それと荷物検査の列に並ぶ前に、お役人のの顔や態度を注意深く観察し、極力優しそうな人のところへ並ぶようにしている。女性がいればそこへ並ぶように心がけている。バリ島の女性は優しい。

港に行くとこれが逆だ。僕は香港へ行くことが多いのでついつい比べてしまう。特にお役所のようにある程度力を与えられているポジションの女性の柔軟性は非常に低い。以前、これも人から頼まれて、香港へ10カートンほどハンドキャリーした事がある。 それまで何回と無く荷物が多くても無事に空港の税関は通過していたのだが、その時に限って女性のこれまた若く正義感に燃えている検査官に当ってしまい、これだけの量だと輸入手続が必要だと行って聞かない。 彼女は僕がいくらお願いしてもなだめすかしても、法律に従うと言って頑として譲らなかった。あぁインドネシアの柔軟性を見習って欲しい、と自分勝手に思うのだった。 お役人ではないが香港からの出国の際、僕の荷物はたいてい40kg以上だ。エコノミーなので既に15kg以上オーバーしている。この重量超過料金もバカにならないほど高く付く。香港の空港のチェックインカウンターでは上述の香港人女性の性格を考えて極力男性がいるカウンターへ行くようにしている。バリ島とは逆だ。

前バリ島から出国する際、荷物が80kgぐらいになった事がある。恐る恐る超過料金を聞くと、USD立てで目の玉飛び出る料金だ。そこで友人からのアドヴァイスを思い出す。そんな時はいくらかのルピアをタイミングよくカウンターに渡して勘弁してもらうんだ! まだ、そのような事に慣れておらず、渡すタイミングが悪かったのか、金額が少なかったのか、僕が渡したお金は黙って返された。 返されたときの気分は惨めである。穴があったら入りたい。結局その時はこちらの事情も汲んでくれ、かなり超過料金を負けてくれた。有難うございました。 出国の際にイミグレーションで不備があるとこれまた厄介だ。出国カードは通常入国した際に渡されるものだが、それを無くしてしまった事がある。係官に問い詰められ困っていると、急ににこやかな顔になり、いい方法がある、と小声で“せんえん、せんえん(日本語)” なに千円? 日本円を持っていない事を告げ、黙ってRP20,000(約300円)差し出す。 するとそれを見ていた銃を携帯する空港警備員が近づいてきて、今度は耳元で“た、り、な、い”(日本語)と囁く。これには思わず笑ってしまった。彼らはジョークが好きだ。3人で笑って、その場はそれ以上要求されることなく通過した。しかし、この様な日本語が話せるという事は、出国カードをなくした多くの日本人がここで“せんえん”を払っているのだろうか。


(1999.3.12)

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