ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第9話 香港vsバリ島 BackNext

「香港とバリ島どっちがいい?」僕が香港からバリ島へ移住してから良く聞かれる質問だ。 これに対しては答えは無い。というか答えられない。ただし、質問の範囲を狭めれば自分の意見は言える。 「住む環境は?」「子どもの教育はどちらがし易い?」「政治的な安定は?」「仕事の発展性は?」「治安は?」「食べ物に関しては?」「レジャーは?」…・・

香港は大気汚染、水質汚濁、騒音、物価高、住居の狭さ等、マイナス部分が多いとは言え、輸入関税はなく、世界の情報が集まっている。外国人でも香港人同様にHK$2(約30円)さえあれば会社設立が可能であり、法人税、所得税も15%前後とリーズナブルだ。 ビジネス環境としては極めて整っているといえる。だからこそ世界有数の金融センターとなり、今や人口密度は世界一だ。
一方、バリ島と言えば、「神々の住む島」「天国に一番近い島」「地上の楽園」と形容されるように、ここの自然環境は抜群だ。人も穏やかだ。空気はきれいで水も美味しい、新鮮なフルーツ、野菜、魚も年中豊富で、物価も東南アジアでは一二を競う低さではなかろうか。 しかし、輸入関税が高い為に日本を含む外国の商品がなかなか手に入りにくく、特に外国メディア(本、雑誌等)は不足気味だ。 また、外国人がここで会社を設立するのは、香港のように簡単ではない(しかし日本で外国人が会社を設立するよりは、はるかに簡単だろうと思うが)。 香港大好き、バリ島大好きな外国人はたくさんいる。その人の人生に対する価値観によって様々だ。携帯電話やFaxに煩わされるのが嫌な人は香港では住みづらいと思うし、自国のメデイア、情報が常に必要な人にとってはバリ島に長期滞在する事は難しいかもしれない(この辺はインターネットの出現で情報収集は飛躍的に便利になったが)。

港にしてもバリ島にしても、そこに居住する多くの日本人の共通項は、「日本にはまだ帰りたくない」と言うものだ。「日本に帰ってもしょうがない」「日本で仕事もない」「通勤ラッシュには耐えられない」…・其々もっともだが、言葉の裏には日本社会システムに対する不満が見え隠れする。 一歩海外に出て、仕事をするとなると出身地、学歴、性別、年齢は全くとは言わないまでも、ほとんど問われることはない。特に日本で大会社に勤めていた人などにとっては、仕事は与えられるもので、仕事イコール「忍耐」と思っていた人が、海外に出て独立するなり就職して、「仕事を創造する歓び」と知ってしまうと、もう後戻りはできないだろう。 もちろん皆、仕事は決して楽ではなく、プレッシャーは大変きつい。しかし、ストレスは少ないのだ。

た、海外で、特に東南アジアで日本人が住み易いと感じる要因としては、まさしく「日本人」だからではないだろうか。香港では、毎年8月の終戦記念日が近づくと、南京大虐殺の報道や、目を被いたくなるような実録の殺戮シーンをお茶の間へ毎日のように流す。悲しいけれど仕方がない。 しかし、一般的に東南アジアの人から見る日本、日本人に対するイメージは勤労、勤勉であるようだ(そしてスケベ)。これは大手自動車、電気、玩具、食品メーカーの東南アジアでの評価を見ればわかる(アダルトビデオも氾濫しているが)。そのお陰で、日本人というブランドを持っているだけで、信用される事も多いのである。 外国人がその国が好きになり、そこに住み着くようになる大きな理由は、そこの国の人間が好きだからではないだろうか。逆に言えば、どんなに素晴らしい環境にいようとも、不幸にしてそこに住む人たちを好きになれないと、長続きはしないだろう。



「ひとの世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる。よき出逢いを」
相田みつを著 “にんげんだもの”より。

(1999.3.24)

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