ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第10話 思わぬ敵 BackNext

ィヴィットブルーの空に、エメラルドグリーンの海。晴れた日には遠くアグン山のシルエットが美しく浮かび上がる。ある高級カフェテラスでのひととき、鳥の囀りがBGMとなって、心を彼方へ運んでいく。 だんだんと視点がぼやけ、時の流れを忘れていく……・
そんな半分瞑想状態の僕を邪魔するものが現れた。「ぷ〜〜〜ん」と耳元でうるさい。心は彼方から急に現実に引き戻される。ウェイターが蚊取り線香を足元に持ってきてくれる。ありがとう。 そしてさめたコーヒーカップに口を近づけると、たくさんの蟻が忙しくカップの周りを動き回っている。溺れかけている蟻をスプーンですくい、コーヒーを飲み干す。食べかけのナシゴレン(焼き飯)の上にはたくさんの蝿がたかっている。

う、この「蚊」「蟻」「蝿」に僕ら家族も移住早々悩まされる事になった。 香港ではゴキブリの多さには閉口したが、25階に住んでいたせいか蚊、蟻、蝿には悩まされなかった。移住当初、インドネシアではなんとか熱とかいう、蚊を媒体として感染する病気が流行っていて多くの死者をだしていた。そんなこともあって、蚊に対しては非常に神経を使った。 娘もこちらの蚊に慣れていなかったせいもあり、刺されると蜂に刺されたかのように膨らんでしまう(今はそんなことはないが)。虫除けローションを塗ったり、庭で蚊が発生しそうな所に殺虫剤をまいたりと対策をこうじた。寝る時は家中締め切って蚊取り線香をたく。僕は電気蚊取りよりも蚊取り線香の方が好きだ。 あの臭いが小さかった頃の夏を思い起こさせる。 しかし、インドネシア製の蚊取り線香の臭いはきつく、日本のそれと比べ上品さに欠けるのが残念だ。最初は寝る前に2個ぐらい蚊取りをつけていたが、インドネシア生まれの蚊は強い。天井も高いので、なかなか効き目が出ないのだろうか。 毎日1個づつ増やし様子を見て、最後には8個もつけて寝るようになってしまった。これだったら効き目抜群だ。
しかし効き目がありすぎて、今度は僕たちが咳き込んでしまうほどだ。馬鹿じゃなかろうか。空気のきれいなバリ島にきて、空気の悪い部屋でわざわざ寝ているとは…・。
不思議な事に今では以前のように刺されない。移住した当初は体の血がまだ、中華料理の味がして、バリ島の蚊にとってめずらしかったのだろうか。今では我が家は電気蚊取を使っている。こちらに来て毎日アボガドやパパイヤを食べるようになって、肌のつやは自然と良くなったのは事実だ。 バリ人たちの肌はきれいだ。僕の尿酸値もきっと下がっている事だろう。

の多さもすごい。ちょっとテーブルにお菓子の食べかすなどがあると、いつのまにか外から団体ツアーでやってきている。常にきれいにしておかないと大変なので、食器類はすぐに洗う。3-4種類の蟻が家の周りに巣を作っているが、この中で赤蟻は攻撃的だ。 足に上ってきては噛み付く。血を吸うわけでもないのに何の為に噛み付くんだろう。これに噛まれると蚊以上にかゆく、3日間かゆさが続き後が残る。 そして蝿。これは年中というわけではないが、卵がかえった時期はすごい。夜のマーケットに行ってもその蝿の多さで食欲をなくす(家内と娘だけ)。我が家の対策は至って簡単。粘着性の蝿取り棒を台所に置いておくだけである。元気の良い蝿は一度蝿取り棒にとまっても、全身の力を振り絞りまた飛び立ってしまう。

の中にはその他「ヤモリ」「蜘蛛」が大変多い。この多さに娘は最初気持ち悪がると思っていたが、まったく平気のようだ。別に僕たちに危害を加えないので放っているが。 先日、家内が家の中でヤモリが共食いしているのを目撃しビックリしていた。 家の周りには、カエル、バッタ、蝶、セミ、その他数多く、またトッケイと呼ばれるトカゲの親玉みたいなのも生息している。このトッケイが11回連続して鳴き声をあげると願いがかなうと言われている。娘もトッケイが鳴くと(めったに鳴かないが)、何をしていても中断し、鳴き声を数え始める。
何の願い事をしているのだろうか…・・

(1999.3.31)

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