バリ島改め、「香港」ずっこけ物語
  香港からバリ島へ、そして13年の歳月をを経て再び香港へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
2度目の香港生活泣き笑い。さてさて、これから行き着く先は・・・!?
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第109話 中国は偉大でしょ? BackNext

昨今の世界における中国のイメージは、決して良くは無い。

高速鉄道事故の隠蔽、コピー商品の氾濫、またそれを逆手にとった商標訴訟(最近ではipad、エルメス、日本のアニメ、名産品などに対して)などで世界を唖然とさせ続けている。
また中国沿岸沿いを中心に、急に経済が急成長したため、海外へ出る人が増え、行く先々で、マナーや習慣の違いで問題を起こしているるというニュースをよく耳にする。
だから多くの香港人は、本土から来た大陸人と間違われることに対し、大きな抵抗を感じる。

しかし、かつて中国では偉大な文明が栄え、多大な影響を日本に与えて来た。中国から学び、影響を受けた日本は、それらを独自の文化に発展させ国を繁栄させてきた。

だから過去の中国の偉大さと、現代のそれを比べてしまうと、本当に同じ国かと思ってしまうほどだ。


中国には、「万里の長城」をはじめとした世界遺産や文化遺産も数多く存在するが、中国人が発明したもので、僕が「こりゃすごいもんだなぁ」と感じているものは、そういった目立った遺産よりも、もっと身近なものだ。

3つある。

まずは「箸」。
いつ、箸が誕生したかは知らないが、これほど見た目単純で、機能的で、繊細なツールがあるだろうか。ものを刺したり(フォーク)、すくったり(スプーン)するのは、もしかすると頭のいいお猿さんだったらできるかもしれない。
インドネシアへ移住したころ、皆が道具を使わずに、素手で食べているのを見て、それはそれで大いに食事を楽しめる方法だが、あらためて「箸」の偉大さを感じたものだ。

ただ、香港人の箸の持ち方は様々で、そんな持ち方でよく食べ物をつかめるものだ、と思う人もよく見かける。日本人のように持ち方が統一されていないから、最初の頃は気になってしまった。
まぁどうでもいいことなんだけどさ。彼らからすると、僕が音を立ててすする食べ方の方が、よほど違和感があるらしい。


次に「漢字」。
中国には二種類の漢字が存在する。香港で使われている”繁体字”と、広東語を除く中国語で使われている”簡体字”だ。
日本の漢字は”繁体字”からやや簡略化されている文字が多いが、ほとんどは”繁体字”と同じだ。

香港人は”簡体字”をどう思っているのだろうか。画数が小さいので便利と思うのだが、多くの香港人は、それを記号のように思えて美しいとは感じないようだ。僕もそう思う。
また、中国全土を”簡体字”に統一させたのが、毛沢東の暗黒の文化大革命(1966-1976)のときだったという歴史的な背景もあり、特に中年以上の香港人は、この文字があまり好きでないようだ。
ただ、若い香港人は気にしないひとが多いみたいだが。

僕が漢字が好きなのは二つの理由からだ。
一つは、一文字だけでも意味を持っているということ。そして漢字をつなげることによって意味がどんどん変化していくその面白さ。たとえ読めなくても大体の意味を把握できるというのは、漢字以外の文字であるのだろうか。
僕も香港の新聞のタイトルを読んで、何が書かれているか、推測できることもある。

もう一つの好きな理由は、その文字の形の美しさだ。
僕の元同僚の香港人は、とても美しい繁体字を書く。本人は謙遜しているが、かなり書道を経験してきたと思われる。
しかし”繁体字”は画数が多いから大変だ。「湾」なんていう文字は日本の漢字でも画数が多い方だが、繁体字だと、右の部首(つくり)の上部がどうなっているかわからないほど複雑になる。



美しい文字が書ける人は、それだけで人格的に優れていると思われ、とても羨ましく思う。それは日本も香港も一緒だ。
大体が字の上手い人は、整理整頓に優れ、外見に隙が無く、時間にも正確で、礼儀正しい、そして頭がいい、といったところにリンクしている。
(僕はとても字が下手ですけど、なにか。)

そんな僕も、中学生の頃、上手くなりたい一心で、「中一時代」という月間雑誌に載っていた「ペン習字」の宣伝におどらされて、教材を思い切って買ってしまった。教材を受け取ったとたん、なんだか安心してしまい、3日も続かなかった経験がある。

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さて、3つ目の僕が驚く中国の発明品(?)は「麻雀」だ。
普通の勝負ごとは、一対一(集団対集団)が普通だ。しかし、麻雀は4人でしなければならない。3人でも5人でもだめだ。こんなゲーム、他にあるだろうか。これだけでもかなりユニークだ。

歴史をみると、今の麻雀の形になったのは、清朝の1,800年代と比較的新しいゲームらしい。

「麻雀が強い」というのは、上述の「字が美しい」とはまた違った意味で尊敬を得ることができる。それは「運」に左右されるギャンブルとは違い、「頭の回転の良さ」、「冷静さ」、「忍耐力」、「決断力」などが求められるからだ。

僕自身はルールを知っている程度で、全く強くないが、このゲームの奥が深いのは分かる。
母は今年で80歳だが、麻雀がとても強い。去年は、どこかが開催するシニア大会で予選から順調に勝ち進み、名だたる強豪をおさえ、なんと優勝してしまった。
これは充分にすごいことだと思う。老人の脳を鍛えるためにも麻雀は最適だ。

僕の住む、下町「元朗」には、雀荘が並ぶ通りがある。日本であれば、たばこの煙が立ちこめる室内で、不健康そうな男が宅を囲んでいるイメージだ。
しかし香港の雀荘は、女性客も非常に多い。皆、幼少から麻雀に親しんでいるんだ。



<元朗のこの裏通りには麻雀荘が軒を連ねている>


20数年前、初めて香港人の結婚式に招待されたとき、時間通りに式場に行くと、食事用の大きい丸テーブルではなく、皆、四角い宅を囲んでいる。
会社の女性スタッフも多く招待されていたが、経理担当のおとなしそうな女の子の、見事な牌の手さばきを見てちょっと言葉を失った。

結婚式に招待されたのだから、女の子たちも当然ドレスで着飾って来ていて、いつもとは違う美しさだ。その姿だけでも驚きなのに、その格好で麻雀宅に座っているのだからかなり僕にとってはショッキングな光景だった。また点棒などはなく、勝負がついた時点で現金が飛び交う。

招待客の8割方は麻雀をたのしんでいるのだが、あぶれた人は何をするかと言うと、カラオケだ。ガチャガチャ牌を混ぜる音に混じって、大音量のカラオケが式場を覆っている。かなりユニークだな、この光景は。

しかし、いつ式が始まるんだ?しかも食事はどこでとるのだろうか?別の部屋に移動か?
と思っていたら、司会者が入って来て式の開始を伝えた。するとすごい勢いで麻雀宅がかたずけられ、それに代わって大きい円テーブルが転がされながら入って来て、あっと言う間にセッティングを終えた。その時の結婚式や食事のことは全く覚えていないが、この式の前の「麻雀+カラオケ」は今でも僕の脳裏に深く刻まれている。

いやいい習慣だな、飲茶といい、麻雀といい。多くの人と一緒に楽しむというのが中国人は上手なようだ。


(おしまい)


(2012.4.4)

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