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僕が学んだ小学校です。
今はこの小学校は他校と統合され、取り壊されてしまいました。
昭和40年代。運動会の一シーン。

私たち家族は引っ越しが多い。国を跨いだ引っ越しも二度経験している。日本に拠点があっての引っ越しではないので、必要な物全てを持って行かなければならない。
僕はどうちらかというと物を持たない方だ。
何かを収集するようなコレクターではないし、大きな道具・器材が必要な趣味(例えばダイビング)も持っていない。ガットギターがあればいいくらいだ。
しかし、引っ越しする度に、「これは処分したくてもできないだろう」と思うものがある。それは、自分の幼少の頃からの写真だ。
僕の誕生から高校時代くらいまでの写真だけで大きなダンボール二箱ある。特に幼少の頃のアルバムは、装丁も立派で結構当時では高価なものだったと思われる。
そのアルバムの中には、ちょっと変色した白黒の写真が貼ってあって、それぞれに親のコメントが添えられている。
この手書きコメントが泣かされるんだ。
コメントを見るたびに、こんな僕でも、両親は本当に大切に育ててくれた、と見る度に思ってしまう。
だから処分などできないんだ。
ところが、今回、バリ島から香港へ送られた写真アルバムが入ったダンボールを開いたところ、カビにやられて破損が激しい。バリ島も湿度が高いが、香港も負けていない。
このままこちらに置いていても、腐食は進むばかりだ。
どうしようか・・・
この写真だって、ずっとこの先、保存することは難しいだろ。いずれは処分するときが来るなら、まだ状態が良いうちに、デジタル保存してみよう!
そこで僕は、元朗広場(ユンロン・プラザ)というモールに向い、スキャナ機能もついているプリンターを探した。
僕らがバリ島で使用していた多機能プリンターは、7年前に6万円もしたものだった。当時としては高級な部類のものだった。そのエプソンのそのプリンターは故障もせず、本当によく活躍してくれた。一番使ったのは娘だったが。
店頭でいろいろな機種をチェックするとバリ島で使っていた機能のプリンターであれば、今では1万円代で買える。
安くなったもんだな。
じゃぁまたエプソンの多機能インクジェットプリンターにするか!
と思ってふとその横をみると富士ゼロックスのレーザープリンターが鎮座している。かつてバリ島でレーザープリンターが欲しくて価格を調べたんだが、その当時で安い機種で10万円もしたんだ。
ダメもとで価格を訊くと、
HKD2100!(約23,000円)
僕:マジっすか?!これ本当にレーザー?まさか白黒?
店:いやいや、ちゃんとカラープリンターですよ。
僕:スキャンもできますか?
店:イエ〜ス。コピーもできますよ。
名も無い中国メーカー品ではなく、富士ゼロックスでしょ? 何でレーザープリンターがこんなに安いの?インクジェットとあまり変わらないじゃん。
まさか”FUJI” XEROXじゃなくて”FUDI”とかなっていないだろうな。危ねぇからな中国のコピー品は。
僕はすぐにそれに即決し、保証書も確認して持って帰った。
過去の写真を全てスキャナーで読み取り、外付けハードディスクに保存し、もしものためにドロップボックスにも保管することにした。
豪華なアルバムにナイフを入れ、分解するのは、最初はちょっと抵抗があったが、これはしょうがない。
そういえば、”自炊”と呼ばれる、本を分解しスキャンしてデジタル化するサービスが日本にあるそうだが。ある作家が、自分の本がその為にバラバラにされる現場を見て、「手足をもぎとられる感じ」がする、と”自炊”に対して嫌悪していたことを思い出してしまった。
気持は分からないでもないが、それはしょうがないでしょ。僕がもし作家だったら、自分の本をデジタル保管してもらえるだけでも嬉しいことだと思うんだが。
しかし、日本は本のデジタル出版が非常に遅れているな。各界(出版、販売、作家)の利益を守るための綱引きばかりしているので、なかなか前に進まないらしい。
話を戻し。
時間はかかったが、無事に僕の全ての写真アルバムのスキャンを終わらせた。
娘の写真は?
それも今後デジタル化して保管する予定だが、現物写真そのものはまだまだ保管しておくつもりだ。
いずれ娘に全部渡し、それをどうするかは娘に決めてもらおう。
(おしまい)
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