ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第28話 二粒の納豆 BackNext

人がバリ島へ来るときなど「何か必要なものがあったら遠慮無く言ってくれ、 買っていくぞ」と言われると、言葉を真に受け遠慮無くいろんなものをお願いしたりする。 依頼するものは大きく分けて3つ。まずは本、次に医薬品、そして日本食だ。

バリ島に来た当初、日本料理店の多さに驚いた。 味も期待以上に美味しいところが多く、値段もリーズナブル(に当初は感じた)だ。 しかし、現地通貨ルピアの生活に慣れるにしたがって、相対的に割高な日本食レストランへの足が自ずと遠のくようになった。 バリ島で生活する上で、日本食材は“必需”というものではないが、手に入るようならばやはり欲しくなってしまうものだ。 納豆、味噌、梅干、塩辛、ワサビ漬け、アジの開きなどなど、挙げたらきりがなくなる。 幼少の頃、食卓に『アジの開き』が並ぶと、「また魚なの?」と母に文句を言ってはよく怒られたことを思い出す。

る時、日本から知人のカップルが休暇でバリ島に来る際に、納豆、味噌などの購入をお願いした。 納豆の匂いがトランクの中で他の衣類に伝染するのではないかと心配し、依頼することを躊躇したが、やはり食べたい気持が勝って3パック入りを3つ買ってきてもらった。 早速その夜は、我が家にとっての大ご馳走『納豆ご飯』だ。娘も二年近く納豆を食べてないので、ワクワクしている。 家内の提案で一食に一パックを三等分して食べることになった(僕はせめて二パックを三等分したかったのだか…)。 娘に納豆の配分を任せ、食卓に戻ってみると、僕のご飯の上には二粒の納豆がちょこんと乗っているだけだ。

「あれ!!二粒だけ? そりゃねえべ(出身地がばれる)」
「だって、パパはいつもお外でお友達と美味しいものを食べているじゃない。」

娘は夫婦の会話を普段よく聞いている。家内も大笑いしながら 「じゃあパパにもう10粒あげなさい」って。納豆を粒数で配分する なんてきっと我が家ぐらいだろう。配分したのが一粒ではなく二粒というのが笑ってしまった。一粒だとあまりにもかわいそうと考えたのだろうか。

かし、ところ変われば価値も変わる。 日本で千円以上する高級フルーツがこちらでは数十円で購入できたりする。 我が家では毎日フレッシュジュースをジューサーで作ることが自然と日課になってしまった。 南国のフルーツを毎日こうして食べれるのは嬉しいことだ。この習慣が身についてから便通がスムーズだ。

る日、シンガポール在住の先輩がバリ島へ出張で来ることになり、久しぶりに電話を頂戴した。 「欲しい物があったら何でも言ってくれ。」シンガポールは日系百貨店もあり日本食材はほとんど揃うが、やはり外国だから割高になる。 そんなこともあって返事に悩んでいると、「おまえ日本のマヨネーズ欲しいだろ」と、いきなり思いもしないアイテムを提案された。 日本のマヨネーズかぁ、いいなぁ。生野菜のサラダが食べたくなる。その先輩は海外生活20年以上で、さすが土産のツボを心得ている。 バリ島では台湾製のマヨネーズが一般的だが、輸入商品となるので値段が非常に高い。我が家では家内の自家製のマヨネーズを使っていた。 喜んでそれを依頼し、ついでに醤油と日本の即席麺もお願いした。家ではもったいないのでめったに日本の醤油は使わないようにして、安い中国醤油で代用している。 何故か日本の醤油ボトルは家内のエアロビの道具(ダンベル)になっている。

が家ではもったいないということで、なかなか食卓に並ばないで冷蔵庫に眠っている日本の食料品が多い。 納豆のように明らかに賞味期限が迫っているものはすぐに食べるのだが、海苔やワカメの乾物類や梅干、カレーのルーなど中途半端に賞味期限が長いものは、結局期限を切らしてしまうこともままある。 『賞味期限』の定義はよく分らないが、あくまで本来の『賞味』が無くなる期限であって、決して腐るわけでは無い!という半分こじつけのような理屈のもと、 期限オーバーのものでも食べてしまうことが多い(汗)(といってもせいぜい1ヶ月オーバー…いや2ヶ月かな?)。 市場では化学肥料に染まっていない新鮮な野菜や卵、フルーツを買っているのに、それに比べると対照的だ。

家内は、手に入りづらいものなら作ってしまおうとのことで、現在、味噌作りにトライし、寝かしている状況だが、どんな味噌ができるのだろうか…期待と不安が交錯する。 ちなみに今日の夕食は娘の好きな生協の『みんなのカレー』だ。
賞味期限は? 大丈夫、2000年まで充分余裕がある。
(1999.10.31)

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