ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第46話 理想の環境!? BackNext

無沙汰しております!今日は妻の私めが、ご近所のこの素晴らしい自然環境を・・・・・。

家の目の前は青々とした広い田んぼが有り小さな川が流れる。隣の空き地は、以前バトミントン・コートだったが、今は誰かの所有地になり、草原の如く草木が生い茂っている・・・そんな長閑な風景の中、意外な隣人を発見したりする。

「うわぁあっ!すっげーっ!すっげーっ!おぉーーっ!わーっ!でたーっ!
でけーっ!」
 
いきなり主人が大声で叫んでいる。かなりパニックしている模様だ。
二階にいた娘と私は目を合わせて、

「もしかしてアルーが出た?ぶふふっ。あの声!」

アルーとは大トカゲの一種で体長1.5mは軽くある。歩く姿はまるでワニ!
綺麗な黄緑のボディに、背中はオレンジ色もmixしたお洒落な色。(!?)土色のコモドオオトカゲとは全く違う!もっとワニに近い。現地の人に聞いたら、食肉にするといっていた。相当な量のサテーが出来そうだ。

に降りると、主人が興奮して喋っている。丁度来客中で、庭でお客様とお喋りしているところだった。

主人: 「いやーっ!凄かったですね!こーんなでしたよね!ありゃぁ、1.5mは有りましたね!デカかったですね!こんな溝から這い上がって、ササッと逃げちゃって。いやっ・・・」
娘  : 「パパどうしたの?」(笑いながら)
主人: 「今出たんだよー!こーんな太くて大きいトカゲが!1.5はあったぜ!ねっ、見ましたよね。(と、お客様に同意を求める)凄いだろ!」
娘  : 「この間、私だってママと見たのに!パパ、そーんなの50cmくらいだったんだろーって、信じてくれなかった!パパのだって、こーんなのじゃないの?」(口が尖がっている)
主人: 「違うよーっ!俺が見たのは物凄くデカかったんだゾ!お前が見たのは、こーんな小さかったんだろ?俺が見た方がデカいに決まってるだろーっ。ははーん。」


そんな事で、子供と張り合ってどうする(!?)恐らく同じ物を見たに違いない・・・

こはとにかく爬虫類が出る!以前アルーを見たときは、二階のテラスで 丁度洗濯物を干している時だった。犬が吠えるので、道に目をやったら・・・・・!!!(声が出ない!)急いで小声で娘を呼んで指をさした。
(もう、言葉を完全に失っている)
大トカゲは、いい調子でお散歩を楽しんでいるといった感じで、巨体をゆすって道路を行進していた。ペタンペタンと。

「あぁあああっ!」
 
娘が大声を出した途端に、巨体に似合わず敏捷に草の中に消えていった。

此処では、家で普通に暮らしていても、台所の壁に30cm程のトッケイが張り付いたりしている。はっきりとした色の模様で、お目めがゲロッとデカくて 愛嬌がある。
又、たま〜に天井からヤモリがボトンと降ってくる。
不意打ちを食らうので、焦って頭の中が一瞬真っ白になる。(ぎょえーーっ) でもこれらは、夜、ライトに集まる虫を食べてくれるので一家の一員。(!?)

ころが!時々夜になると庭に蛇がやって来る。黒っぽい蛇、コブラ・・・サソリもいる。ある夜、主人がまだ帰ってきていなかった。バイクが家の前に止まり、そして通り過ぎた。突然犬がけたたましく吠えるので庭に出て、門から首を出して外を覗いた。何もいない・・・???と思いつつ、なんかガラガラと音がするなぁーと横を向いた。1m程の先に蛇がいた!コブラだ!
本当に、ガラガラなっていた。目が点になって一瞬凍りついたが、次に瞬間一目散に家の中に入ってしまった。ドキドキドキ・・・そんなに大きくなかったが、あの形はコブラだった。ぎょえーっ!

特に夜になると、草叢から蛇が出てくる。以前、主人が夜帰ってきた時、車から降りたら、足元に蛇がにょろにょろ・・・昼間は昼間で、グリーンスネークという毒蛇が家の茂みや木に住み着いていた。恐らく今もいるだろう。 田んぼ、草原、小川は、蛇にとって絶好の住処だという。

んな日常、ある夕方に主人がテラスのライトを付けに二階へ上がっていった。とっ突然・・・
 
「うわぁあっ!おわーーっ!勘弁してくれよーっ!勘弁してくれよーっ。おーっ どーしよーっ!うわぁーっ。」

家中に声が響き渡った。あはっ。今度は何が起きたんだか。

「どーしたの?何が勘弁して欲しいの?」娘と笑いながら尋ねた。

「ドアを閉めようとしたらさぁ、トッケイ(約30cm)が挟まっちゃって、ビチビチ魚みたいに跳ねちゃって、もがいてたんだよ!ドアの上に隙間があるだろ!もー びっくりだよーっ!あんなの触れないし、助けてやれないし。」

と、おでこにキラリ汗が光っていた。トッケイもびっくりしただろうね。そんな時、 私は言葉を失うのだが主人は結構リアクションが大きいので笑わせてくれる。

んな物騒な中、今では犬1匹と猫5匹に守られている。犬は家を守り、猫は夜、にゃんにゃんパトロールで、近所を巡回する。ペットというより、フライパン一杯の餌で雇っていると言った方がいいかも。

空にはツバメが飛び交い、蝶やトンボが沢山飛んでいる。椰子の木のシルエットの夕焼けは格別だ!日が落ちてくると空はブルーとピンク色に染まり、そしてそれが深みを増して深い蒼とオレンジ色に変わる。雨上がりには180度しっかりとした濃い虹が見える。そんな時には、その虹の少し外にもう一つの虹、ダブル・レインボーだって見える。

爬虫類や虫がわんさかいるが、仕方が無い。こんなに空気がいいんじゃね。明日は何が起こるかな?

(2003.1.30)

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