ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第48話 バイク買おうかな。@ BackNext

れまでの我が家のバリ島での交通手段は、ある人はアティックと呼ぶ僕の愛車(ディーゼル四駆)、もしくはタクシーだった。
タクシーを利用するのは愛車が故障(年がら年中)したときか、僕の不在中にカミさんが外出するときに限るのだが、電話一本で、迎えに来てくれるから非常に重宝する。

2000年9月に、それまで色んな意味で便利だった地域から田舎に引っ越した。しばらく経って、愛車のバッテリーが故障してしまったので、いつものようにタクシーを電話で呼ぼうとした。しかし待てど暮らせどタクシーは来ない。業を煮やして、再度催促の電話をタクシー会社にすると

「そこは遠くて(道が)分かりづらいから、誰も(ドライバーが)行きたがらないんだ。ワッハッハ」

なに!?それならそうと電話ぐらいしてくれよ。こっちの電話番号も教えてんだから。待つ身にもなってくれよ。結局この時は、自宅から徒歩で30分程かけてタクシーが来てくれそうなところまで行って拾う事ができた。
また別の機会、カミさんが独りで外出しようとしたときも同様の結果だったらしく、結局自宅からタクシーを呼ぶ事は諦めてしまった。

そんなことが続いた為、家族会議の結果、カミさん用にバイクを一台購入することになった。


て、どんなバイクをどこで買ったらよいのだろうか?

当初は、とにかく「動けば良い」という考えでいたので、まずは中古バイクをあたってみた。しかし、中古バイクといっても結構な値段がするんだ。
20,000kmも走っている100ccクラスのバイクでも新車価格に比べ3割くらいしか安くなっていない。特に日本ブランド、その中でもHONDAは中古でも高額で取引されている。(その頃は景気も今よりもよく、車、バイクとも中古でも結構高かった)

ということで、中古を買うのもバカらしくなり、次にあたったのが、近年進出
目覚しい中国産バイクだった。
この中国産バイクは、ぱっと見は、日本ブランドと同じだ。それもそのはず、コピーしてるからだ。そして、新車価格も約25%ほど日本ブランドに比べ安かった。価格的には魅力だが、実際の品質はどうなのだろうか。

実際に中国車ディーラーに出向き、話しをうかがった。
引っかかった点はアフターケアの問題だった。中国バイクは日本ブランド車と違い、組立工場はインドネシアにはなく、完成品を中国から輸入しているとのこと。パーツなどはしっかり揃っているのだろうか?

「大丈夫!大丈夫!(近くに展示しているバイクを指し)このバイクのここの個所はHONDAのコピーで、そこはSUZUKIのコピーだから、どこでもパーツは手に入る!」

と、僕を安心させようとディーラーのおばちゃん(華系インドネシア人)が元気良く説明してくれるのだが、却って逆効果だ。不安が高まる。
そもそもコピー車を修理するのに純正部品を使うなんてアベコベじゃねぇか。

エンジン部分に彫ってあるブランド名を見たって『HONGDA』だって。

笑わせんなよ。確かに発音したら「ホンダ」だけど、このあからさまなところが中国人らしくて、以前(10年ほど前)、中国出張の際によく見たコピーブランドを思い出した。

国では、電化製品でも食品でも何でも、製品だけでなく、パッケージまで、そっくりそのまま外国ブランドをコピーしたものを百貨店で平気で販売しているのには驚いたものだった。ただ、ブランド名だけは少しだけ変えてあるんだ。
「HITAGHI」とか「SONYO」などなど。
お菓子や玩具もアメリカのブランドそのままのが溢れており、後日、中米間の政府の間で問題になったこともあったほどだ。

その中で忘れられないコピー名がある。
当時、香港ではポケットティッシュとしては「Tempo」というブランドが有名で、そのコピーを中国で発見。その名も
「Timpo」(ちんぽ)
笑わせんじゃねぇよ!これは「おちんちん専用」ティッシュか!?
思わず僕は沢山買ってしまった。



て、中古バイクや中国製バイクの購入を諦めた僕は、次に、日本メーカーの新車をあたることにした。

【バリ島を走っているバイクのメーカー別台数シェアは、僕の勝手な観察結果によりますと次のようになります】


・HONDA 50%以上の圧倒的シェア
・SUZUKI 25%くらい
・YAMAHA 15%くらい
・KAWASAKI 1%以下(たまに走っているがほとんど見ない)
・べスパ 3%(社名忘れた。アンティックも走っている。根強い人気)
・台湾製 2%(スクーター中心。最近シェアを伸ばしている)
・中国製 2%(あまり人気ない)
・その他 1%


とういことで、シェア上位3位内のメーカー(HONDA、SUZUKI、YAMAHA)に絞った。次に排気量としては、「走れば良い」と言う考えでいたので、原付(50cc)があれば、その中から選ぼうと思った。ところが原付は日本メーカーの中では販売されていないんだ。

【バイクの排気量別の台数比率に関し、僕の勝手な観察結果によりますと次のようになります】


・50cc 0.1%以下(中国製スクーターだけ)
・80-150cc 95%くらい
・200-250cc 4%くらい
・250-750cc 0%(見た事ない)
・750-1200cc 0.1%以下(ハーレーをたまーに見る程度)


圧倒的に100cc前後のバイクが庶民の足として、おねぇちゃん、おにいちゃん、おばちゃん、おじちゃんまで親しまれている。

バイク購入するにあたって二点不安なことがあった。
1)日本人名義での購入が可能か。
2)バイク運転免許の取得方法。


る日、たまたま通りがかったところがSUZUKIのバイク展示会場で、質問するには良いチャンスとばかりに、そこにいた男性スタッフに尋ねてみた。

インドネシアでは外国人個人名義での土地の取得などはできないが、車やバイクは滞在ビザさえあれば取得できるとの事。
ただし、外国人名義で購入するのであれば、ローン支払いは不可で、現金一括払いに限る。また、免許取得も滞在ビザさえあれば、インドネシア人と同様の免許を取得できるとの事。

その彼が、僕達夫婦の免許取得まで自分が責任を持つと、そこまで言うので、彼が勤務するSUZUKIディーラーでバイクを購入することにした。

彼が推薦したバイクは、丁度モデルチェンジしたばかりの「Shogun(将軍)」。(110cc、4ストローク、4速)という車種だった。
これだったら、クラッチもなく初心者の女性でも運転しやすそうだ。
僕もバイクは詳しくないので、彼の勧められるまま、それに決めた。

しかし、カミさんは、生まれてこのかたバイクも車も運転したことがない。
運転経験があるのは自転車だけだ。そんな人間が簡単に免許が取れるのだろうか?
と言うか取っていいものなのか?

そういった不安をよそに、彼は早速、私たち夫婦とのアポイントの日を決めた。約束の日には、彼が僕達を免許取得場へ連れて行き、そこで取得手続きの手伝いをし、その後、デーィラーに戻ってバイクの全額支払いをする予定だ。

カミさんは、バイクの色目をシルバーに決め(どんな服の色にも合わせ易い、という理由で)、購入前にもかかわらず、運転する際のジャケット、パンツ、シューズなどを買い揃え始めた。まずは外見が大切だそうだ。

果たして本当に免許が取れるのだろうか。
新車を買う期待と、免許取得の不安が交錯したまま、約束の日を迎えた。
2000年12月のことだった。

(2003.8.31)

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