ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第56話 楽しいジャンボリー!? BackNext

ちらには教科の中に、プラムカという授業がある。授業内容は、日本で言うボーイスカウトやガールスカウトに匹敵するものらしい。そしてその授業の実践が執り行われた・・・

 それは今年の2月、各学校の6年生から4名を選出して、西デンパサールの学校の合同キャンプ(ジャンボリー)を行うと言う通知が来た。その一週間後、娘は4人の内の一人に選ばれ、初めの内はとっても喜んでいたが、それから3日の間3時間から5時間の研修が有り、手旗信号や笛での信号など色々な事を覚えなければらなかった。出発は2日後という急なスケジュールだった。しかも今は雨季の真っ只中・・・こりゃ大変だ!

 キャンプの場所はBlahkiuhという所だ。当日主人が車で娘を送って戻ってきたが、忘れ物があったのでまたバイクで出掛けた。主人の話では、とあるバンジャール(集会所)にそこの近所の地区の生徒が集合して、工事用の屋根の無い大型トラックの荷台に生徒が押し込まれ、現地に出発したそうだ。そのトラックには、荷台にまだ土を運んだ残りの土が有り、トラックの後ろから見ると、タイヤの泥除けには、裸の女の人の絵が描かれてあった。主人も時間が有ったので、生徒が乗ったトラックの跡に続いてキャンプ地まで行ってきた。

 て此処からは娘から聞いた話・・・

 土がまだ残っているトラックの荷台に自分の荷物とキャンプの時に使う、コンロ等の調理器具と共に積まれて発車した。途中何度か、ドライバーがブレーキを踏むたびに、荷台の真ん中にいる生徒は、将棋倒しのように押し倒れていたそうだ。娘は一回目のブレーキで押し倒され、その後荷台のふちに捕まって難を逃れたらしい。引率の先生方はそれぞれ、バイクや車で着いてきた。トラックに乗る事、約45分でキャンプ地に着いた。
 
現地には各学校から集まった生徒が100人以上いて、まずは荷物運びだ。自分の荷物を運んだら、皆で使う道具を運ぶ事になり、娘はアクアガロン(飲料水が入った大きなプラスチック・ボトル)を運んだ。キャンプ地は平らなところが全く無い様な土がむき出した凹凸の有る段々の土地だった。丘を削って作った様な所で、突然プールなんかが有ったりもする。一応石段があるのだが、階段自体が斜めになっているので、転びやすかった。

まず男女に分かれて15人一組のグループを作り、その中で5人はテントの番人役、後の人は今後、色々な事をこなさなくてはならなかった・・・
その日は、ウパチャラ(朝礼)でプラムカの旗を挙げたり、歌を歌ったりしただけだった。その後はお風呂の時間。お風呂といっても、泉の水をパイプで流しっぱなしにしてある、コケだらけのレンガの囲い。一応男女の区別はあった。勿論屋根は無い。足元もコケだらけなので、油断していると滑って転んでしまう!その水は物凄く冷たかった。その後夕食で、自分たちで料理をしようと思っていたら、知らない女の先生がやって来て、

「本当は貴方達が作らなくちゃならないよ!・・・」

と文句を言いながら作ってくれた。誰かに言われて来たのだろうか?その日はあまり食欲が無かった。

の夜、各自のテントに入ってお喋りをしていたら、テントの横の見張りの男の先生が懐中電灯で照らしながら、早く寝るようにと促した。が、しかしその二人の見張りの先生が、ギターを弾きながら騒ぎ出した。ギターを片手に替え歌を作って歌い、ゲラゲラと大声で笑っていた。さすがに12時くらいに、娘のテントの子たちが、女の先生にこの事を言いに行って、一件が落着した。
しかし、娘たちは目が冴えて眠れずにコーヒーを飲んで、トランプをやったり、おしゃべりをしたりして起きていた。仕舞いには4人になって、夜明けまでお菓子を食べながら、ひそひそとお喋りをしていた・・・
 
 さて、二日目の朝は4時に起床!プラムカの体操(事前に学校で習ってきた)をして、その後、風呂場に行って前の晩に使った食器等を洗った。そして、冷たい水を浴びて朝食となった。
この日には嬉しい事に、娘の学校の女の校長先生が差し入れにドーナッツを2箱買ってきてくれた。他の先生も見に来てくれたが、プールで泳いで楽しんだだけで帰ってしまった。
その日は、レインコート(ポンチョ)で作る非常時のテントの作り方や、明日行われる探検の為の諸注意が一日続いた。夕食後、同じ学校の友達4人集まって、お菓子を食べながらお喋りしたり、走り回ったりと楽しかった。

かしその夜、土砂降りの大雨に見舞われ、娘のテントに雨漏りが!そのテントの女の子15人は、バンジャール(屋根のある集会所)で寝るように言われて非難した。しかし、そこは屋外!当時はデング熱(病原菌を持った蚊による重い熱病。重くなると血管が破裂する)が各地で流行っていた。娘達は、誰一人寝袋を持っているはずも無く、その夜は蚊の餌食となった。裸足で寝ていると、ぷちぷちとした感触が有り、見てみると一度に10匹くらいの蚊が片足に留まっていた・・・

 後で家に帰ってから数えたら、顔から手足合計で、なんと100箇所以上刺されていて、一見、水疱瘡の様に見えた。そんな娘の様子を見て、唖然とした・・・これは、デング熱になるかも!

キャンプはまだ後2日残っている。さあ!これからが本番のプラムカだ。

(2005.7.2)

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