ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第64話 テニスは難しい。 BackNext

日、いつもお世話になっているカーゴ会社のマネージャーに誘われて、その彼が所属するテニスクラブの練習に初めて参加させてもらった。 僕はあまり上手じゃないですから、と自分のことを謙遜しつつ、実は、密かに最近覚えたてのトップスピンを披露して驚かせてやろう、というよこしまな考えを隠しつつ、気合を入れて出向いた。もしスウィングの仕方を乞われれば喜んで教えてあげようじゃないか。

そこに集まっているメンバーは30代から60代のバリ人男性ばかりで、見ると、皆、基本も何にもできていない打ち方だ。 ほとんどの人が、素人の卓球のような、いわゆる「手打」スタイルで、中にはフォアもバックもスライス(カット打ち)という人もいる。 それにもかかわらず、すぐにダブルスの試合をしようというのだ。あなたたちのレベルで試合になるのか?

僕も入れて、丁度8人いるので、二面に分かれてゲームをすることになった。ゲームは1setだけ、9ゲーム先取だ。 僕のパートナーは僕よりもかなり上手いバリ人だが、相手チームは二人とも60歳を越しており、ちょっと足元がおぼつかない相手だ。 まぁいいか、今日は顔見せだ。手加減しながら楽しめればいいな。

果は「9対0」。
僕は1ゲームも取れないまま、完敗してしまった。 相手は決して強打するわけではないが、下手な方の僕にボールを集め、ミスを誘い、労せずして勝ったんだ。 しかも、ゲーム途中から僕のレベルに合わせて手を抜いてくれたというオマケまでついて。

確かに僕はゲーム慣れしていないとはいえ、この結果はひどく僕を落ち込ませることになった。 この二年間の練習はなんだったんだ? 一体、彼らと僕とはどこが違うんだ?

技術面だけでなく、精神面も大きく違うと気づいた。 僕を除いたメンバーは、勝ち負けにかかわらず、非常に真剣に、かつ楽しみながらゲームを行っているんだ。相手のすばらしいプレーに対してでも一緒に喜ぶ余裕がある。 それに対して僕は、一人で緊張し、一人でミスを連発し、仏頂面したまま自滅してしまったんだ。 技術を教わる前に、試合に対する姿勢を教わった方がよさそうだ。

「あまり上手じゃないですから」と練習前に言った言葉は、謙遜のはずだったが、それは単に事実を言ったことに過ぎなかったわけである。
このままでは終わりたくない。

「楽しむテニス」を求めて、来週からの練習方法を考えよう。

(2005.9.15)

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