ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第72話 のんびり行こうよ。 BackNext

気代、水道代、電話代。 この3種類の公共料金は、それぞれ別の支払い所に月一回出向いて支払う。 前月の領収証を窓口に提出して、待合ロビーで待っていると、名前を呼ばれ、その月の支払いを済ますんだ。待つといっても、長いときで10分程度だ。 僕の場合、契約者は大家さんなので、大家さんの名前(ニョマン・○○○)を聞き損じないように注意深く耳をそばだてている必要がある。
最近は、こんなことはないが、最初の頃、(大家さんの)名前が呼ばれると。「ハイ!」と小学生のように元気良く、またおまけに手まで一緒に挙げたりして、ロビーで待っている皆から失笑を買ったものだ。「失笑」と言っても相手を蔑むようなものではなく、温かみのある笑いだ。


月の電気代、水道代と順調に支払いを済ませ、最後の電話代の支払いに出向いたところ、いつもに比べロビーが大変に混雑している。椅子は既に余裕が無く、外で待っている人もいるほどだ。 どうやらコンピューターの調子が悪く、復旧を待っているようだ。 僕は、「待つこと」に対して忍耐が足りないので、ここで、いつ復旧されるかわからないものを待つより、バイクで10分ほど走ったところにある別の支払い所に向かった。
しかし、そこでもネットワークに問題が生じたとのことで、多くの人がおとなしく待っている。どうやら電話会社の本体のコンピューターに問題があるようだ。どこの支払い所でも今はきっと無理だろう。 明日に支払うか、といっても明日は明日で忙しい。

仕方が無い、少し待ってみるか・・・・

支払いを待つ人はロビーに60人ほどいるかな。男女比は半々、年齢は40歳代が一番多そうだ。 服装は、皆、そのまんま「クールビズ」で、ネクタイなどしている人は一人もいない。 僕はいつの間にか、ロビーの人々を観察し始めていた。すると、興味深いことに二つ気がついた。

一つは、待っている人たちのほとんどは、この(復旧を待つという)状況を受け入れ、友人と話している一部の人を除けば、皆、ただ何もせずに黙って待っているんだ。黙って待つというのは、僕にとっては結構辛いことだ。これがもし日本だったら、ロビーにある雑誌を読んだり、携帯でメールを打ったり、またゲームをしたりと、じっと何もしていないという人は、ほとんどいないであろう。日本人はいつも何かしている。

二つ目に関して、結局、僕が待つこと30分後に、復旧の目処が立たないので今日は諦めてくれとのアナウンスがあった。

おいおい今まで待たせてそれは無いだろう!

と思うのは僕だけであって、他の人たちは黙って椅子から立上がって出口に向かう。しょうがないと、状況を受け入れているんだ。誰も怒ってなんかいない。中には笑顔を浮かべて、また明日来ようや!と周りの誰にとも無く言っている。さらにアナウンスした方も、謝罪の言葉が一切無いというのが逆に気持ちが好いくらいだ。


は、この「状況を受け入れる」というのがバリ人に比べて下手だ。 何か自分に不都合なことが外的要因で起こった場合、すぐに「怒り」や「悲しみ」で過剰に反応してしまうことがある。できれば、こういったネガティブな反応は少ない方が、精神的にも、肉体的にも良いに決まっている。


焦ってもしょうがない。もっとのんびり行こうじゃないか。



ちなみに今月の公共料金支払い結果は。

・電気代:約 1,600円
・水道代:約  400円
・電話代:約12,000円(高けー!!平月はこの半分)

(2005.10.22)

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