ESTATE★椰子の木の下で 〜バリ島ずっこけ物語〜
  ひょんなことから、突然バリ島へ移住してしまった日本人家族の日々の喜び、驚き、感動を綴ったエッセイです。
バリ島生活泣き笑い。これから行き着く先は・・・!?
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第73話 咬まないで! BackNext

【ワンちゃん編】

バリ島では、そこいらじゅうに犬が闊歩している。飼い犬でも、ブランド犬の場合は、飼い主がロープを付けて一緒に散歩していることが多いが、そんなのはごく一部で、9割以上の飼い犬(主に雑種)は、我が家も含め、ほとんど放し飼いだ。
バリ人は飼い犬にも首輪をつける習慣があまりないため、道で出会う犬が野犬なのか、飼い犬なのかよく分からない。唯一見分ける基準は毛並みかな。やはり飼い犬は栄養が良いせいか、野犬に比べ毛のツヤが良い。体毛の抜けた皮膚病に冒されている犬は、野犬であることが多い。

ある日の午後、いつものように我が家の駄犬ケンタ(オス)を門から出し、勝手に散歩に行かせた。帰りが遅いので探しに行ったところ、自分の領域を越えたところの原っぱで、野犬5匹と対峙しているではないか。皆、今にも跳びかからんと、頭を低く、歯を剥き出しにし、「グルルルル・・・・」とうなっている。

「おい!こっちに来い!お前が5匹を相手に勝てるわけねぇだろ!」

そう言ったところで、既に興奮状態のケンタには聞こえない。

しょうがねぇ、ここは、あいつを抱きかかえて逃げるか!
僕はその輪の中に飛び込もうとしたところ、我がケンタは、加勢しに来てくれたと勘違いし、いきなり相手のボス格に飛びかかった。それを合図に「1匹 対 5匹」の喧嘩だったはずが、「1匹+1人 対 5匹」になっちゃったんだ。
ケンタを揉み合いの中から引っ張り出そうとしたところ、僕を敵と見なした野犬が、思いっきり僕のやわらかいお尻に咬み付いた。

痛てえじゃねぇか バカヤロー!

一瞬にして頭に血が昇り、動物愛護協会からの非難を恐れず、思いっきりその野犬の脇腹を蹴り上げた。そして素早く、周りに落ちていた折れ木を武器とすべく拾い上げ、吼えながら、木を持って野犬に向かった。

やっとのことで、敵は退散したが、ケンタも顔がズタズタだ。
しかし彼はハアハア言いながら満足そうに僕を見ている。目が「勝ったぜ!」と言っているようだ。ケンタがまたどっかの野犬を追いかけて行くと大変だから、抱きかかえて(結構重い)家へ連れて帰った。
家に着いたら興奮して忘れていたお尻の痛みが戻ってきた。野犬の牙は、僕のパンツを引き裂き、肉にくい込んだんだ。その箇所が膨れ上がって、出血している。応急処置(消毒+軟膏塗付)を施したが、何といっても相手は野犬だ。どんな病気を抱えているか知らない。今夜様子をみて、もし体がだるくなったり熱がでたら救急病院へ行こう。

結局その晩は、特に体の変化も無かったので、病院にお世話になることは無かった。しかし、犬に本気で咬まれたのは初めてだが、痛かった〜。


教訓:野犬を相手にするときは武器を持て。




【ニャンニャン編】

ある夜、車で家族3人での外食から帰ったところ、門の脇で二匹の子猫のかぼそい泣き声が聞こえる。生後3週間といったところか。これは放っておけない。ミルクと煮干を与え、ダンボールで急ごしらえのベッドを作った。
両猫ともオスだから、きっと元気になったら放浪するだろうと思っていたが、4ヶ月経った今も一向に家出する気配はなく、庭でいつも兄弟で仲良く元気に遊んでいる。

僕が縁側に座ると、甘え上手な二匹は争って膝に乗ってきて、スキンシップをねだる。いつものように、頭を撫でてあげると、嬉しいのか、喉をごろごろ鳴らす。その日は一方の猫(ミロニャン)の機嫌もよく、撫でるのに呼応するように、僕の弛んだお腹を舐め始めた。(ちなみに僕はパンツ一丁、上半身は裸)
猫の舌はざらざらしていて、舐められると何とも言えない妙な感覚だが、気持ちが良いことには間違いない。

そのまま舐めさせていたら、徐々に舐める位置が上がってきた。もしかして、そのまま行ったらもうすぐおっぱいだ!いいぞ、頑張れ!
何だか知らないけど期待してしまう。テレパシーが通じたのか、ミロニャンの舌が乳首に到達してしまった。

「うひゃ〜くすぐったい! や、止めてくれ〜、でも やっぱし止めないで〜!」

僕は縁側で妙な声をあげながらはしゃいでいたら、ミロニャンは僕の乳首をいきなり ガブッ!

「痛てぇ----!」

快感から痛みに急転だ。
しかし、このミロニャンのかわいい顔を見ていると、怒る気になれないんだよな。


教訓: 猫に乳首を舐めさせてはいけない。

(2005.10.27)

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